『シーチキンサンライズ』『幸せな時間』 公演情報 『シーチキンサンライズ』『幸せな時間』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • シーチキンサンライズ・幸せな時間
    1年半前に出た「シーチキンサンライズ」と最新作「幸せな時間」の同時上演!
    どちらの話も漫才師の話というところで繋がっていて、リンクしている部分もありました!
    劇場内に入ると、懐かしのセットが。
    1年半前の記憶が蘇ってきました。
    出演者の8割以上が知り合いなので、その部分も楽しみの1つでしたが、自分が前に演じたタラオを見るのも密かな楽しみでした!
    「シーチキンサンライズ」の最初と最後は劇場の音響照明が加わるとやっぱり全然違う。
    前は出てたから、稽古場でしか見れなかったあのシーンを客席から見れてよかった!
    こうして自分が出た作品を再演で観れる!ってのも舞台の魅力ですね!

  • 満足度★★★

    幸せな時間
    良い内容なのですが、私にはこの内容でこのテンポで2時間ちょっとは長かったです。盛りだくさんという感じで、ちょっと疲れました。好みの違いはあるでしょうが、1時間半位にまとめた方がどなたにも伝えたいことがすっきりと伝わりやすいように思います。思いは解る気がしますが、作家の自己満足にも思えてしまいます。

  • 満足度★★★★★

    「シーチキンサンライズ」
    演技のレベルも高いですが、脚本、演出がいいですね。こちらの劇団はお気に入りの一つで、何回も観ていますが、その中でも完成度が高い作品でした。ただ内容が重めのため、笑いの要素がもう少しあっても良いかも…最後の漫才は最後の締めであることは解るので、総合的には良いのですが、途中で素直に漫才として笑える部分があるともっと効果的だったかもしれません。
    「幸せな時間」も予約しているので楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    幸せな時間
     他の多くの公演でも緑葉と窓にそれらの影が映り込んでいる演出は、さりげない分、プロの証だろう。この緑や窓に映り込んだその影の要素が、観客をリラックスさせるからである。

    ネタバレBOX

     
     異なる作品をほぼ交互に上演する今回の企画、舞台美術は共用である。内容的に異なる作品ではあるが、共に漫才師の人生を描いた作品という点で共通項があり、芸人の溜まりである楽屋が舞台になっている点でも違和感はない。また、楽屋は芸人たちが素を表す場所でもあるから、人生の機微を描くにはうってつけのシチュエイションなのである。こういうさりげない設定が、芝居を自然に見せる為の非常に大切な点だということにも注意したい。
    内容的には、観て頂くのが一番だから、余り深くここでは触れない。今ではピンの老師匠、寛治が、若くして死んだ相方との二人三脚を中心に、様々な時代が入れ子細工になって展開する作品だ。幾つもの時代が交錯する関係で演出、役者陣、音響、照明など、どれか一つが噛み合わなくとも不協和音が生ずる、演じ手には難度の高い作品であるが、その分、さりげなさの中に深くしみじみ感じさせるものがあり、大人の為の作品と言えよう。そして、この難しい作品を自然にみせてくれる作・演出の友澤氏の実力とT1プロジェクト参加の役者陣の力量にも賛辞を呈したい。また、演劇が生きものであるということを実感させてくれる作品群なので、できれば何回か観たいものである。
    一例だが、科白の切れを紹介しておく。観劇の参考にされたい。
    老師匠の子供時代、貧しさの果てに体を売らなければならなくなった母親が朝方帰宅すると、未だ眠らずにいた寛治に問う「お母さんの顔に見える?」という科白だ。
  • 満足度★★★★

    小劇場で観る大人の芝居
    「幸せな時間」
    小劇場の芝居なのに、小劇場にありがちな独りよがりのセリフや設定は全くなく、またセリフ一つ一つに重みがある大人の鑑賞するに値するお芝居です。
    平凡な人間が生きる中で起こる数々の非凡。それを平凡なセリフが語る。主役をきちんと置きながら登場人物たちが、派手なセリフも極端な芝居もない中で、個々にきちんと映えてしかも、胸に刺さるセリフで心をつかむ。あっという間の二時間。
    小劇場のお芝居って・・・という先入観がある人は、違いを感じられるでしょう。観た人が「感想は一言では書けないなぁ」とこぼすほど内容が濃い芝居です。

    「シーチキンサンライズ」
    T1プロジェクトの定番ですが、以前とはまた違った演出でとても良かったです。この作品はお芝居と言う次元を超えた、芸人の生き様を観せらせた2時間15分でした。
    この期間中に是非観るべき作品ですね。



  • 満足度★★★★

    芸能と誇り
    そして生活、人の優しさ。

    ネタバレBOX

     8年前結成し、一時はスターの座を射止めた漫才グループ、シーチキンのリョウと榊。シングルになった4年前から一向に人気は衰えないどころか、今やトップスターのリョウが、かつて苦労を共にした仲間を自費で呼んで自分達がデビューした小屋で公演を打つことになった。榊は、天井にアスベストが在ったとかで、急遽楽屋にされた小屋の物置のような場所で首を吊ろうとしている。彼が現在している仕事はアダルトショップでのアルバイト。愛妻はリョウの憧れの人でもあった女性だ。
     小屋は、現在借金の形に取られそうな状態であり、督促も厳しい状態だが、久しぶりの公演はシーチキンが出るとあって満員御礼。だが、売れっ子スター以外は塵のような存在の芸人たちの妬み、プライドと生活、旧弊な師弟制度内でのパワーハラスメントとその深刻な結果を負わねばならぬ女性、芸能界の特殊事情などが絡んで、4年前までとはうって変ったリョウの主張と態度に、旧い仲間たちは唖然とし、反発するが。無論、彼のこのような態度には理由があった。

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