あの日からのみちのく怪談 公演情報 あの日からのみちのく怪談」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    無題1927(16-217)
    14:00の回(晴)。

    13:30受付、開場(お菓子とラムネ)。

    庭が下手側となり正面壁沿いに3つの椅子、上手にアコースティックギター、下手にヴァイオリン(既に弾いています)。

    飲食、撮影(周りの迷惑にならないよう)自由。ラムネを開けるのが「怖い」人は芝原さんがさくっと開けてくれます。

    コマイぬは「花束を渡すのは誰だ?(2013/3@FIND」「「明日は天気」「わたしのお父さん」(2014/2@森のテラス)」「親戚の話(2015/10@asagoro)」と4作目。

    お盆は過ぎてしまいましたが「霊を祀る」11のちいさなお話しが、語り、器楽、衣装に引き寄せられ、ちょっと立ち寄ったかのような古民家しあん。ラムネの冷たさと甘さがのどを潤し、記憶を刺激し、5年前のことを思い出し、振り返り、また前を見ようとする約100分ではなかったかと思います。

    演者(役者&奏者)はみな白い衣装。

    演奏曲の中に「Blackbird」がありちょっと嬉しくなりました。あの鳴き声は何を使っていたのでしょう。また白黒の小さな鉄琴のような楽器は音板の長さがみんな同じに見えました。

    東日本大震災と朗読。
    tea for twoが「遠い町 知らない町 でも、誰かの故郷」~浪江町と南相馬市、避難地域の今~朗読」という公演を2016/1にキッド・アイラック・アートホールで行いました。朗読は西尾早智子さん。ギャラリーに展示された写真を見ながらの朗読。今の風景、新しい街としかみえないのにもう人が戻ってこないかもしれないところ...。

  • 満足度★★★★

    水と怪談
    面白い。95分。御菓子付。

    ネタバレBOX

    東日本大震災後に寄せられた怪談話45本収録の「渚にて」から11本の小作品を選んでのリーディング。途中、「怪談話」考察的な怪談(水辺のふたり)とかなすびの朗読もあったりして、趣向もこってる。
    「電話番号」
    役所に津波で流された公民館からの電話番号で電話が定時にかかってくるが誰もとらないでいるが、とるとゴポゴポ水にのまれる音が聞こえる…。とりあえず、電話かかってくれば、番号確認しないでとるだろと思わないでもないけど、シンプルに怪談で好みだった。
    「水辺のふたり」
    冨樫かずみと菊池佳南が怪談話考察を行ってはなごやかに進むが、実は菊池が幽霊だったという…。狐のお面や浴衣衣装、調度品?のソファも使用しての芝居。ちょっとリラックスムードを作りつつ、ラストでキュっとしめる構成も○。(多分)母子の愛情も垣間見せつつ、いい作品だった。
    「『怪談の力』」
    怪談を集めてた男(芝原弘)が、知り合いの男の子にまつわる怪談話を知り、当事者意識が芽生え苦悩する…。犬に追いかけられる夢を見るとこの、効果音が鬼気迫ってて良かった。他人と当事者という壁を目の当たりにし、そこに恐怖を覚えた男という、他の怪談話とは違う生々しさが気に入った。

    怪談話一辺倒という感じでなく、「前の風景を忘れていく」「ガレキは以前は思い出だった」というような、寂しさもある。そして根底に前向きさが流れている。そんな舞台に仕上げてた。

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