売春捜査官 公演情報 売春捜査官」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★★

    今さらですが
    再演とはいえ役者陣の迫力が伝わってきてとても良いお芝居でした。
    他の演技を見ながら笑いをこらえている稲村さんも良かったぁ。
    とにかく真剣にバカなことも含めて演じているから熱が伝わってくる。ちょっとした視線や動きが小さめの劇場なのでよく見えてくるのが良かった。
    今後もこのユニットがどういう活動をしていくのかとても楽しみです!

  • 満足度★★★★★

    昭和の女優現る
    初日に行って、なんとしてでももう一度行かなくてはと思い、リピートしました


    木村伝兵衛の格好いい刑事の部分、ガサツで突破な部分、乙女な愛らしい部分、切ない女性な部分。強がりと強い部分のバランス。
    なんとも言えないころころ変わる表情(しんちゃんと芦田愛菜ちゃんの真似ものすごく似てました。火星人?の真似も爆笑でした)
    そして、愛子の汚い女の部分、可哀想でたまらない表情、見事に演じていました。
    本当に彼女の芝居を色んな方に見て欲しく思いました、
    また楽しみにしています。

    ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    素敵な公演ありがとうございました
    稲村梓さん、本当に素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    木村伝兵衛の(熊田留吉を一途に思い続ける)「女性的な部分」と親から強く期待された“伝兵衛”という名前が示す(一蹴で屈強な男を倒す)「男性的な部分」。
    この2つの相反する部分を持つ人間の複雑な心理を見事に演じ切りました。
    バストサイズの偽装がバレたときの表情や男にタンポンの挿入をせがむ表情に「女性特有の羞恥心」や「男性に対する征服感」に酔う可愛らしさが良く出ていました。
    また「集団就職で上京し、五島の家族のために、そしてブスゆえに千円で男性の股に顔を埋めながらコンドームを付けることを生業とし、最後に大山金太郎に絞殺される」山口愛子の悲しさを本当に見事に演じ切りました。
    繰り返しになりますが、本当に素晴らしい女優さんです。“不世出”という言葉は彼女の為にあるのではないでしょうか。
    そして“つか作品と稲村さんとの融合”というこの上ない贅沢な時間を持てたことに強く感謝いたします。
  • 満足度★★★★★

    文句なしの★五つ
    前回の売春捜査官も拝見したが、断然今回の方がレベルが高かった。最初、稲村さんの声が曇っていて調子が悪いのかなと心配したが、どんどん調子が上がってきて絶好調となった。まさに狂気の女木村伝兵衛を見せて頂いた。熱海は毎年10回以上見ているので個人的には★五つをつけることは稀有なのだが、今回だけはつけざるを得なかった。
    本作はいろんな劇団が演じているが、時間の関係もあるのだろうが、話の辻褄が合わないことが多々ある。しかし流石に春田さんだけあって、全て辻褄があうようにストーリーが出来上がっていた。
    以下ネタバレ

    ネタバレBOX

    最後に警視総監役の役者が登場。このようなバージョンは見たことがなかったので、たまたま外で出会ったその役者さんに確認したところ、今回はビデオが入っているので特別にその役を春田さんが作ったとのことであった。どうもあのシーンを見ることが出来た人はラッキーだったらしい。通常は、伝兵衛が一人で電話をしているシーンで終わるのだが、警視総監を登場させたことで木村の女としての弱さを垣間見せることに成功していたと感じた。実に面白い演出であった。
  • 満足度★★★★★

    上手い!
    つかこうへいさん作の演劇は私には難しいという印象の経験が多い。しかし今回は魅せられた。演出、演技のレベルの高さがこちらに強く伝わってきたからだと思う。また、ちょこちょことコミカルな要素を上手に入れているのも大きいと感じた。

  • 満足度★★★★★

    濃密な舞台!
    上演前には中島みゆき の「ファイト」が流れ、この物語の応援歌のように聞こえる。もちろん冒頭、お馴染みの「白鳥の湖」や黒電話が鳴り響くというシーンは観られる。

    この公演、人間の五感を大いに刺激する。舞台セットは中央に古びた大きな机、その上には黒電話、洋酒ボトル・グラス、タバコ・灰皿、そして捜査資料がある。それを目で見、音響は耳で聞き、鼻で匂いを嗅ぎ、舌で食を味わう。その個別化した”感”を全て感じることができるが、さらに「触感」という感覚まで意識させる素晴らしいもの。この作品は多く上演されており、その中でどう観(魅)せるか、それは演技力にかかると思う。

    本公演...中野スタジオあくとれ、という小空間が、昨今バーチャルな世界が加速する中、五感すべてを刺激し感動するようなものに仕上がっている。

    そして、つかこうへい の思いであり想いの「 い”つか公平”に」がしっかり描かれていた。その最大の要因は、役者陣の熱演であることは間違いない。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    「熱海殺人事件」の女性部長刑事・木村伝兵衛(稲村梓サン)バージョン。全体的には前半・後半といった二部構成のように感じた。前半は登場人物のキャラクター、関係性を重視した説明シーンと、笑いの小ネタ(クレヨンしんちゃんの物真似、鮟鱇に似せた変顔=どちらも稲村梓サン)などを取り入れて後半との違い(落差)を鮮明にする演出のようであった。物語の構図は、つまらないありふれた犯罪・犯人である大山金太郎を、木村伝兵衛が一流の犯人に仕立て、その過程において社会的な問題の投げかけ...登場人物がそれぞれ自立、成長していく。

    さて五感であるが、見る、聞くはもちろん、匂いはタバコや大根(もちろん、役者のことではない)、食は駄菓子をほおばり、熊田留吉(篠原功サン)に吐き掛ける。触るは、役者同士はもちろん、観客(客席・自分の隣々席の女性を立たせ、両肩が露出するまで脱がせて口にキスをする。実にセクシーで迫力満点。キスされた女性は劇団員かと思ったが)まで触る(困惑した顔で終演と同時に席を立った)。

    後半の事件再現シーン...熱海海岸での大山金太郎(半野雅サン)と山口アイコのシーンから迫力を増す。特に絞殺場面の金太郎がアイコを追いかけて首を締めるところはリアリティがある。このシーン以降、つかこうへい の思いである、人種差別や性少数者・万平(世志男サン)への偏見への批判、人への温かい見守り、郷愁といった滋味溢れる台詞が心に染み入る。
    今まで観た公演は、電話の向こうの警視総監しか感じられなかったが、本公演では実際登場した。稲村さんの乳房を揉み、股間を触るというエロう素晴らしい演技であった。

    表現は相応しくないかもしれないが、芝居という見世物でありながら、五感全てから現実感を生み、その実感を通して生きているという喜びが感じられる。そんな広がりと深みを感じさせる観応えある公演であった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    あのシーンも解禁!!!
    「熱海-」名物の“あのシーン”を久しぶりに、小劇場で、しかも「売春-」で初めて観ました。
    前半の緩い展開が嘘のように、後半に一気に来たね。
    早速リピート観劇の予約を入れました。
    文句なしの五つ星です!!

  • 満足度★★★★★

    観てきました!
    稲村さんがまたまたかっこいい女性を演じていてかっこよかったです。

    少ない出演者で、小道具もあまり多くないので出演者の演技力勝負の舞台なため大変だったと思います

    つかこうへいさんにも観ていただきたかった!

  • 満足度★★★★★

    文句なしに良かった。
    10分遅れての開演で、ちょっとムスっとしていたところに、序盤から中盤は、取り入れている笑いが、役者さんの一生懸命の演技は分かるんだけど、よくテレビである、ちょっと演技を離れての笑い取り(死ぬかと思ったぁ。とか)だったりとかで、これがアズタハルサさんの売春捜査官ですか?と思うところが多々あり。敢えて言えば、稲村さんのしんちゃんが良かった。ぐらいしか感想はないなぁと思っていた矢先、中盤からは一変して迫真の演技の連続。いやー、文句なしに良かったです。稲村さんの演技、台詞、それに眼力も凄かったですが、まわりの役者さんも素晴らしかった。演技終了後のカーテンコールを求める拍手も鳴り止まなかったです。是非、来年も再々演をお願いします。

    ネタバレBOX

    中盤の熱海海岸での場面、大山金太郎と山口アイコのシーンから舞台は急変。私見では李さん役の世志男さんの演技が真に迫っていて良かった。「チクショー、チクショー」と吐露する台詞。また金太郎がアイコを追いかけて首を締める演技にも圧倒された。圧巻なのは、熱海海岸での再現場面が終わってから、木村伝兵衛演ずる稲村さんの迫真の演技・独壇場。中でも観客席の女性の顎を手で上げて立たせ、上着を脱がせてキスをする。とてもセクシーで鬼気迫る。キスされた女性は劇団員なの?と思ったがどうやら本物の観客、アドリブだったみたい。それから続く定番の台詞も、花束で金太郎を打ちつけるシーンも鬼気迫る演技で終始圧倒されっぱなし。稲村さんの凄さを感じた舞台、大満足の舞台でした。付け加えて、私自身は警視総監殿が舞台に立つのは始めて見たけれど、半端な演技でなく、これも良かった。乳房を揉み、股間を舐め回す演技、「やらせろ」の台詞。素晴らしい演技でした。(役者は不明) とにかく大満足の2時間でした。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった
    去年のも良かったけど、今回、更にパワーアップしていました。
    笑いあり、涙ありの素晴らしい演出。
    演者さんの熱量を感じました。皆さんの演技力は素晴らしいと思いました。
    特に稲村梓さんは本当に凄い役者さんだと思いました。
    再々演も期待します。

  • 満足度★★★★★

    圧倒された
    皆さん熱演で好演で大変すばらしい舞台でした。稲村さんは膨大なセリフを感情の表現をころころ変えながら演じ切り、篠原さんはそれをしっかり受け止め、世志男さんは事実上の二役をきっちり演じて、半野さんは目で思考の変化を表して、2時間の舞台があっという間でした。

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