「66~ロクロク~」 公演情報 「66~ロクロク~」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    渋谷シダックスで...面白い!
    第2回渋谷総合文化祭の一環として参加...だから舞台は渋谷シダックス6階のオフィス。舞台と客席の区別はあるが、役者陣は客席内を動くこともあった。その一体感はドキュメンタリーという感じでもある。

    ネタバレBOX

    渋谷駅にほど近いシダックスビルに念願のオフィスを構えて喜ぶ男5人、というシチュエーションのようにも思える。仕事の未来を語り、過去を省みつつ、今この場所にいる。
    この男たちには10年前に袂を分かち、アメリカンドリームを求めて渡米した仲間がいた。男たちのリーダーが今日の成功を見せたかったのか、相手の近況を知りたかったのか、その理由は定かではないが、いずれにしても音信不通になっている男へ連絡したところ...。
    そういう心境になったことは理由が明らかにされないが、そんなことは矮小なことと一笑に付してしまうほど面白い。

    この男たちの名前が、なぜか東京-千葉間を走る総武線の駅名のような。リーダーは平井、以下...(下総)中山・船橋・大久保・市川、そして渡米した男が秋葉。台詞呼び名であるから漢字表記は分からないが、偶然か。そして秋葉...正確には秋葉原であり、少し違えるあたりに作為を感じる。

    この舞台...本当のオフィスでの芝居は、男たちの熱演で時間の経過を忘れるほどであった。この熱き芝居を観やすくするため、椅子を自在に移動させることも出来た。舞台美術・技術(照明・音響)もない、まさに演技力勝負の芝居であったが観応え十分であった。「少人数、腕のある役者のみのガチ芝居 乞うご期待」という説明、謳い文句は嘘ではない。

    この熱き男たちの企業理念...人の夢と希望を与えるような、または手助けしたいような趣旨を標榜する。そっくりそのまま観客(自分)の心を捉え、楽しませてくれた。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    花四つ星
     10月8日から3日で3公演というかなり贅沢な公演。

    ネタバレBOX

    5月にもこの「66」の公演があったそうだが、そちらは拝見していない。今回は、メンバーが少し入れ替わっているという。  
    何れにせよ高校時代の仲間が6人集まって兎に角、他人を楽しく、自分たちも楽しくと大きな夢を抱いて途中、女や進路の違いで1人はアメリカンドリームを実現すると仲間を割って出た。10年後、残る5ンインはチームを組んで人も羨む立地に事務所を開設することができた。ところでリーダーの平野は、フェイスブックでアメリカに渡った仲間に顔を見せにくるよう連絡を取っていたのだった。彼はアメリカ到着後すぐにカツアゲにあって全財産をすってしまい。何と日雇いの労働で帰りの金を稼ぐと直ぐに日本に戻って来ていたのだが、皆と別れるときに約束したアメリカンドリームを掴んでいない以上、恥ずかしくて皆の前に顔を出せなかった。この辺りの男の子の意地が、彼に嘘を吐かせた。矜りの為に素直に事実を言い出せず、昔の仲間から、借金でもしに来たのかと勘繰られながらも、徐々に内実が明らかになってゆく。つまり高校生の時から抱えていた無邪気な夢と気負いを捨てずに来た5人と、形は違えど幸せを実現したアメリカンドリーム「失敗」者が、その純で一途な姿勢を変えなかった仲間であったことを再確認し、また6人の仲間に戻ってゆく過程は男の子にしかできぬ、熱いロマンを感じさせる。
     一般のビル内の会議にでも使えそうなビジネスライクな空間を使って、役者達のアドリブや、その場、その瞬間の判断による空間の身体化によって、瞬時に桁を外す技術を持った役者ばかりが集まって濃く、熱い時間を手渡してくれた。いい年をして、胸に迫る熱い念を感じた。
  • 満足度★★★★★

    本当に素晴らしかったです‼!
    (初演版は観ていないですが) シダックスverほんとに素晴らしかったし、たくさん笑いました☆☆☆
    1時間40分位?の公演でしたが、だれることもなく、こちらも集中力が切れることなく観ることが出来ました。
    役者さんも全員、いい演技してました◎◎◎

    ネタバレBOX

    作品のメッセージもとても良かった◎ 大きな夢を持っていても、まずは近くにいる人からhappyにしないと、というのと、助けを求めたい時は助けを求めていいんだよっていうの。
  • 満足度★★★★

    上手に場所を生かしてたなぁ・・と(^^)
    開演当初は、なんだかなぁ・・といった雰囲気でしたが。
    まぁ物語が進むと、だんだんとテンションがUPしてきて。
    後半はテンポもよく大笑いできた90分の作品でした♪

    ネタバレBOX

    客席間を駆け抜けたりするとこは”おぼんろ”とかを思い出しました(^^)

    出だしの「つかみ」は、いまひとつかぁ・・・とかは感じました。

    ブーツに拍車つけての登場は大変気に入りました~!
    リアルに直で拍車見たのは初めてで感動すらできたですよ(^^)

    中盤以降アドリブで共演者が笑いをとって
    役上笑えず遂に壁側に向いて
    笑いを堪える共演者さん達がとことん受けたし面白かったデス♪

    このビルから俺たちの起業が始まり~!
    と5人の男性が盛り上がるなか
    袂を別った友人の一人を呼んで再会しての
    笑える会話劇であります(笑)

    客層は二極化してたかしら・・

    オオクボ:灰色シャツのサスペンダー
    イチカワ:青色ジャケット 面倒くさい奴 学生時代皆のアイドルだったヒトミちゃんと結婚し娘も授かるが・・親権も取られて離婚したばかり・・のかまってチャン 差し歯してたがアキバに殴られて取れる・・
    ヒライ:革ジャン着たリーダー「人生は運とリズムとタイミング」
    ナカヤマ:スーツ イチカワの担当(笑)
    赤縞ネクタイの黒めがね
    アキバ:カウボーイスタイルで拍車付けて登場!ウエスタンブーツでなかったのが残念 アメリカで一旗挙げる(アメリカンドリームつかむ)筈が入国早々に全財産すられて帰国費用をバイトで捻出し4泊6日で帰国・・・その後日本国内でアメリカらしい場所での仕事を転々として大阪のアメリカ村で古着屋を営み女房子供もって幸せに生活している♪
  • 満足度★★★★★

    66〜ロクロク
    涙が出るほど笑っちゃいました!続きはまたあとで・・・書けるかな(汗)とりあえず、明日予定が無くなった方は見に行ってみてください。

  • 満足度★★★★★

    演劇を超えた演劇
    過去にはカフェやホテルラウンジで公演しているそうで、その場合、店の雰囲気や装飾品がそのまんまリアル舞台美術として機能するだろうが、今回はこの場所、非常に不利ではないだろうか。 
    入室して、まずそう思った。
    無機質だし、特に舞台照明もなく、天井のLEDが部屋全体をまんべんなく照らしている。当然音楽も無し。 
    近代オフィスのお洒落さはあるが、あまりにもリアルな空間すぎて、とても演劇を鑑賞する雰囲気ではない。 
    ステージ予定スペースにはテーブルも無いのだから会議モノじゃなさそうだし。 
    結論から言うと円盤ライダーはこの不利な状況を、全て身体ひとつで覆してくれた。 
    開演。ドヤドヤと入ってきた役者さん達。 
    どうやら男達は、協力し合って会社を設立し、このオフィスを手に入れるところまで漕ぎ着けたようである。 
    全員が達成感で高揚しハイテンションである。 
    私は冒頭からハイテンションの芝居はちょっと苦手で、どうしても一歩引いてしまうクセがある。(世界観に入れた後なら全然OKだが)
    たとえ最前列であっても座席と舞台の境界は明確で、距離を勝手に感じてしまう。 
    なのに本作では距離など意識することは無かった(できなかった)。 
    舞台と客席の境界は存在せず目の前、後方の夜景、ガラスパーティション、倉庫、とにかく会場のすべてを味方にして役者のパッションが炸裂する。 
    客イジリなど一切無いのだが役者熱が力づくで演技の世界へ巻き込み、そして完全に引きずり込んでいく。 
    よく体感型というが、これもまさに体感型である。 
    ストーリーは当然存在するが、それよりも役者ひとり一人の生きざま、人間そのものを観てくれと言わんばかりのガチ魂。 
    こういう演劇を何歩か超えたようなスタイルは何と表現すれば良いのだろうか。 
    企画力+実現力+演技力そして熱い役者魂。すべてが揃わなければ不可能な公演。お薦めするしかありません。 
    あっ、あとすいません。この公演コメディーです。

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