満足度★★★★
シアターノーチラスさんは、結構、以前から存じ上げている団体さんなもんで、何か意味ありげな、あるいは、不用意な発言と、それらへの意外な、あるいは、過敏な反応とがもたらす、登場人物たちの緊迫感のある会話とか、常連の役者さんたち演ずる、この女優さんはこんな風な・あの男優さんはあんな風な性格設定のキャラクターだろうな、といった「お約束」を踏まえて、今回も拝見させて頂きました。
でもってぇ、序盤に張られた伏線のうち、サブストーリー的なものは適宜回収し、上演予定時間も終わりに近づいた頃…ようやく今回のキーパースン(主役)が誰だか、観客の前に明らかになります。そして、その人物が【街の模型】に向かって、つぶやいたひとこと…それまでの沈鬱なコトバの蓄積に、改めて光を当てられたような、ラストのセリフでした。
満足度★★★★★
コスパも最高!
下北沢もいいけど、新宿眼科画廊公演もいいね。
やれやれといった感じでトホホな人達の生態を臨場感たっぷりに楽しみました。
格好良く置きに行って決まり過ぎていた感もあるが、全ての台詞が利いていた。
いい時間を有難う~!!
満足度★★★★★
濃密な会話劇
鳥のように高みからの俯瞰と虫が地を這うようにして見る巨視・微細という世界観。それらを舞台セットで表現している。
舞台は女性一人住まいのワンルーム。
公演が始まって明転すると、テーブルの上に白いミニチュアの街模型が置かれている。俯瞰するのがテーブル上の模型(住んでいる街)、虫の目がこの部屋(個人の生活)そのものであり、大・小逆転させている。その心象形成は、公演の不思議さ、不気味さを強くしている。
(上演時間75分)
満足度★★★★
ミニチュア
すごくせまい舞台で役者との距離が短くて役者の顔の表情やしぐさ等がよくみえました。失踪女性の一室でそれぞれの登場人物が入れ替わり立ち代りいろんな組み合わせで会話が始まる。その会話がまずかみ合わないところからはじまるのがなんともいえないですね。
迫真の会話劇でとてもよかったです。
ただ、自分としては最後もうひとひねりあってもいいのではと感じました。
あっという間の75分で21時前に終わるのはいいです。
満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/25 (日)
この日は午後1時から南阿佐ヶ谷で某公演を観た後、ちょっとした予定をこなし、新宿へ。シアターノーチラスさんの公演は5月の下北「紙の方舟」に続いて2作品目。前作同様、実際に起こった事件を参考にしたフィクション。失踪した女性の部屋を舞台とし、関係者数名が何度も部屋を出入りする。部屋に残った人の組み合わせで様々な展開になる会話劇に時間を忘れるぐらいのめりこんでしまいました。ありきたりの表現ですが、「すごく面白かった」。もっと多くの人に観てもらいたい劇団です。次回作は来年の3月との事。ちょっと先ですが、楽しみに待ってます。
満足度★★★★★
はずれた釦の行方
誰かに探してほしい?でも、やっぱり探してほしくない。確かに居たはず?でも、本当に居たのかな?どこに消えちゃったんだろう・・・。一時間、一分、一秒、、、とは無理だが、せめて一日を俯瞰しながら生きてみたい。。。本作品を観劇後に、私が感じた強い印象。これは、刹那的とはまったく別物。失踪した職場の女性をめぐり、職場の上司、同僚、姉、友人らがそれぞれに思考をめぐらせ、個々の立場における様々な言動が錯誤するトリックアートの如き会話劇。これまでの人生で、無くしたもの、失ったひと、忘れたい出来事。これらをぎゅうーっとミニチュアにした人生絵巻を、もう一度ひも解いて、じいーっと凝視しつつ、見つけ出してみたい。私の探し物とは・・・、それは、私が探しそこなった・・・何か、かもしれない。
満足度★★★★★
く~たまらん!
「桐島」的本人不在の会話劇、実にスリリングで、のめり込んでしまいましたね。会場が狭く、役者さん達とも至近距離で、密度の高い時間を過ごせました。
満足度★★★★★
たまには、見上げてごらんよ
小さな画廊の、小さな舞台の、さらに小さな模型をパッと目にした刹那、観客は大きくなる! 街を、地球を見下ろせるほどに。世の中は動かす対象、動かしたくなる掌中の珠、そんな’現実’が、指先でクルクル回せぬまでも爪痕くらいは、と誘う。バベリーな苛立ちが目の前を寒々しいモノカラーに一変させたとき、本当は、壊すために、壊してもらうために創ったのではないか、姿を消したのではないか、そんな気がした。
満足度★★★★
好演
3方向からの囲み舞台で,役者さんがすげぇ近く,そのせいか役柄のキャラクター,芝居の雰囲気,居心地の悪さが妙に伝わってくる好作品。75分,これは絶妙な時間設定。とても面白い観劇時間となりました。
満足度★★★
観てきた!
失踪した女性の部屋を舞台に登場人物たちが入れ替わり立ち替わり。
その場に居る人居ない人、その組み合わせによって引き出される会話から
次第にお互いの本音や関係性が見えてくる構成が上手いなと思いました。
展開にあまり起伏が無く一本調子に感じられたので
上演時間以上に長く感じてしまいました。
上演時間は75分。三面客席。
満足度★★★★★
凝縮された75分
こちらの眼科画廊は初の箱だったのだが、狭い分役者との距離が近く、まるで
ストーリーの中の部屋にいるような不思議な気分だった。
演劇を見ながら行方不明の彼女を考えているうちに終わってしまう程夢中になってしまった。
派手な演出や笑いはないが、日常と非日常が合わさっているような舞台。
値段も1800円とお安いのでお勧めです。
満足度★★★★
わかりやすくて目が離せない
眠気の出る余地が無かった
長く感じたが約80分のストーリーで
小劇場的ながらスキの無いつくりに思えたデスよ
なかなか楽しめた会話劇でありやした(^^)
満足度★★★★★
今作も実際に起こった事件にインスパイアされている
兎に角、観易い。中央に舞台、舞台左右と正面に客席と三方から観ることができる作りだ。設定は失踪女性の部屋である。丁度舞台中央辺りに、この街の1550分の1模型が置かれ、下手のライトで照らせるようになっている。模型中央がランドマークタワーのような一際高いビル。(追記後送)