満足度★★★★★
鑑賞日2016/08/14 (日)
舞台セット・音楽・照明・振付・衣装・台詞回し…まさしく盆踊り大会の趣き♪
8人の女優さんが魅せる底抜けに明るい「ニッポンの夏」的シェークスピア喜劇には(おそらく、ですけど)観客の誰もが腹の底から笑い・愉しめた90分だっただろうと推察します。
とっても偏見なんですけど、エエカッコしいな観劇スタンスの方を多く目にする東京(注.弊社調べ)よりも、祝祭事を素直に受け入れる関西のお客さんの方が評価が高いのも頷ける、個人的にも、喜劇・悲劇のジャンルを問わず、2016年に観た中でイチバンの作品でした。
満足度★★★★
あいかわらず演出と役者のキレが良く、シェイクスピアを一気に熱っぽく見せてくれる。
七味まゆ味さんいいなあ、面白いなあ。
岡田あがささんの、一人喋りなシーンに大笑いした。
千葉雅子さんの使い方が上手い。
千葉雅子さんを他の役者さんたちに埋もれさせることなく、外に出したところがセンス。
夏をキーワードに、盆踊りとヤンキー、そして夏フェスを上手く取り入れた。
満足度★★★★
鑑賞日2016/08/10 (水)
8人の女優が魅せる『夏の夜の夢』。夏の夜の開放感と祝祭性をふんだんにまとった、艶やかなシェイクスピア。歯切れのいい演出とパワフルなキャスト陣の活躍で、盛夏にふさわしい濃密な時間を過ごすことができた。
出演者が発表になった時点で、岡田あがささんのティターニア、七味まゆ味さんか深谷由梨香さんのパック……などが頭に浮かんだが、予想はまったく外れていた。しかし、意外に感じていたキャスティングも実際に観てみればぴったりハマって、見どころの多い舞台となっていた。
たった8人での上演なので、(パック役の千葉雅子さんをのぞいて)アテネの人々と妖精たちと職人たちと、3つの役をそれぞれ演じていく。
大公とハーミア役の役者さんがオーベロンとティターニアをも演じるパターンは割に見かけるけれど、それをひとつひねって、大公を演じた岡本あずささんがティターニアを、ハーミア役の七味まゆ味さんがオーベロンを演じるのもオール女性キャストらしい配役で面白かった。
千葉雅子さんの飄々としたパックの存在感、深谷由梨香さんの演じるボトムのチャーミングさ、岡田あがささんのやたらイケメンなディミートリアス、葉丸あすかさんの可憐なヘレナなど、バリバリに存在感のある女優陣に、初々しさを感じさせるライサンダー役の長尾友里花さんとパンチの効いたハーミア役の福井夏さんの健闘も印象に残った。
満足度★★★★
安定の女体シェイクスピア
艶やかで華やか、女性8人とはとても思えない弾けっぷりでした。領主夫婦⇔妖精夫婦のキャスティングと男女交換はお見事。葉丸さんも夏さんもかわいそうかわいい。長尾さんは決まりきらないちょっと情けない男がよく似合う(ほめてる)
女体シェイクスピアで初の喜劇とのことで、テイストとしては軽くて気兼ねなく心から楽しめました。
アフタートーク---
シェイクスピアに出てくる女性は、すごいブスかすごい美人か、魔女。
女子会にしたかった。
恰好についてはあらゆるタイプの祭り。パックは夏フェスだし、妖精たちは縁日のガラの悪さ。
髪の色が様々なのも、ただの和装美人たちではなく、祭りの浮かれた感じを出したかったからだそう。
演目にも流行りがあって、「真夏の夜の夢」もいろいろなところで上演される。これを観たから他のはいいか、ではなくて色んなものを観てほしいとのこと。
シェイクスピアは、筋からずれなければ自由度が高い。力を貸してくれる。ただ、ずれると途端にそっぽを向く(中屋敷さんらしい考えだと思いました)
満足度★★★★★
久しぶり
絶頂マクベス以来、4年ぶりの柿食う客。女体シェイクスピア。
主演の岡本あずささんが美しくて絵になりますね。華があります。
全体の雰囲気も好きでした。
満足度★★★★
千葉雅子さんの起用がGOOD!
「真夏の夜の夢」を、日本の夏祭りに置き換えて表現。
恋をめぐる一夜の騒動。
不勉強なので原作をあんまり知らないのですが、
いちいち比べるのも無粋?
出演は8人の女優さんたちですが、これまでのシリーズでは、
だいたい同年代ぐらいの女優さんたちだけの出演でしたが、
今回、その中にベテランの起用は初!
若手女優陣7人に、妖精パック役で千葉雅子さんを
ぶつけるという発想が秀逸すぎる!
マンネリ打破の策か?今回はキャスティングの勝利もあり。
他には、岡田あがささんのコメディセンスが好きです。
今回も笑っちゃいました。
ちなみに、アフタートークの女優さんは福井夏さん。
芝居の中とは打って変わった「シャイな天然キャラ」が
しず~かに炸裂してて面白かった。
満足度★★★★
パターン化しつつあるけど面白い
柿喰う客の女体シェイクスピア・シリーズもパターン化してきていて、大体やりそうなことが分かるのだが、だから面白くない、場合と、それでも面白い、場合があり、今回は後者だった。(日本の)夏祭りのイメージで浴衣を着た女優7人(と、キャンディー屋なんだろか←千葉雅子)が、華やかに原作を追う。新人の福井夏は、渡辺演劇塾での役柄とは違ったテイストで興味深く見せてもらった。