満足度★★★★★
シンプルな舞台美術に役者さんが引き立ってました。
照明が美しく、文字が降ってくるのが大変よかったです。
お話もえっ?おぉ!と思わず反応してしまうシーンが多く、とっても楽しく観れました。
終演後に台本が欲しくなる、そんなお芝居でした。
満足度★★★★★
廃墟文藝部「小説家の檻」、本に人生や魂を蝕まれた人々+1の群像劇。平田オリザのロボット演劇にも通じる。終盤は、ほぼダブル主人公。歪んで必要とし合う彼ら。あのまま走り続けて終わってもいい感じ。
廃墟文藝部「小説家の檻」、実は、最初と最後のあのシーンの間全てが、主人公の書いた小説の可能性も。
満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/04 (日)
SF短編的な切り口の設定が私の趣味にドンピシャ。そこにコンタさんおハコの「人の内なる欲望との対峙」系のお話と最近の短編で定番の口当たりの良い女の子系のお話がバランスよくミックスされた印象で、いわばコンタさんの表裏明暗を注ぎ込んだ集大成にも見えた。
作中の創作技法は私にはとても興味深く、動機はさておき裏地の発想とプロモーションはまさしくコンタさんの分身を思わせてワクワクしたし、内山さんの個性が遺憾なく発揮されて胡散臭さ満点。行く末は破滅しかありえず残念だけど、お話としてはキレイにおち、裏切るべきはしっかり裏切って安易に救うことはせず、池場さんが最後に笑顔で作家の業をみせたとこが非常に印象的でした。
そして廃墟文藝部は芝居の周りを彩る異才が充実。私はBGMを1度で記憶に残せない体質で、今回サントラパンフの解説がむっちゃ嬉しい。聴き返すといちろーさんの音楽が確実に芝居の空気を支配していたのが私にも伝わる。
つらくもさんの"みえてちゃんグッズ"の数々も公演前後のロビーを楽しく彩り、廃墟文藝部は総合エンタメとしてホント充実ね。受付開始からロビーに居る価値の高い稀有な劇団。