満足度★★★
戯曲の再提示という役目か
竹内銃一郎の戯曲は高校生の頃読んでいた。あまり引かれなかった。
今回の戯曲も80年代になってからの60年代70年代的な生々流転、社会環境の激変の余波のようなものがじんわり描かれていたが、これが大傑作だろうか。地味な印象。コント赤信号の不良コントに見えた。コント赤信号から時代を読み取れたらそっちのほうが高級だろう。舞台装置の使い方は良かった。家屋というより半野外劇的な解釈のほうがいい。
満足度★★★★★
無題1856(16-146)
18:00の回(晴)。
※予約日を間違えてしまいました。
今回は、普通に玄関から入り奥の部屋(台所)へ。庭を眺める位置で、畳の室内では「MASTER MIND」というゲームに興じる者たち。誘導係兼のようで奥の座席からつめてという案内。
前作では「畳」が取り払われ廃屋のような幽玄な舞台でしたが、今日は、一見、普通の居間。と思ったものの、床に黒い筋、襖と壁に這う黒い影、庭のブロック塀には傾いた電柱のようなシルエット。やはり妖しく迫る異空間。
「アンティゴネー」とは違う笑いの世界。
18:00前説(80分)、18:03開演~19:21終演。
1981年に下北沢で初演とのこと。
ネットで81年の洋楽ヒットアルバムを調べてみると
1位 HI INFIDELITY(REO Speedwagon)
2位 PARADISE THEATER(Styx)
いまでも聴く好きな曲が入っている作品でした。
戸外からの闖入者3人、休憩する女1人、ガマの油売りをめぐる大抗争...が入り乱れての大立ち回り。
やるかやられるか、生理現象は我慢できるのか、おやつのパンを食べるのか。
コミカルな部分を外すことがなく、1階部分(外も)を余すことなく使い切る演出で、登場人物にとっては「惨事」ではあってもからからと笑い続けてしまう自分。