ブロックC
「腰抜けは道徳と遊んでろ」the pillow talk 開演前に喫煙シーンがあると言うことで希望者にはマスクが配られ、ステージ前にはこれ見よがしに消臭剤がたくさん並べられましたが、この消臭剤が臭かったです。でもこれのおかげか、帰宅しても家人に煙草臭いといわれずにすみました。複雑な関係にある5人兄弟が自宅の庭の喫煙所で煙草を吸いながら会話すると言うもので面白かったですが、タイトルとサブタイトル「おそるべしや、道徳教育」と言うのから想像していたのはもっと過激なものだったんですが。
「せかいのはじめ」水道代払いたい 果敢(?)にもひとり芝居。演技と素がよく分からなかったです。時々(そう言う例に遭遇した時)思うのですが、団体の名前はそのファンが口にして抵抗が無い、恥ずかしくない名前が良いのではないかと。○○殺しとか人を誘う時に・・・ねえ。水道代くらいはまあいいですが。
「永遠とわ」シラカン ある女子がいて、その子を好きな男子がいて彼女の親友がその男子を好きで・・・と普通の三角関係の話かな。彼女は机に名前をつけたりしてちょっと変っているけど、私も昔自転車に名前つけていたしなんて見ていたらその後のぶっ飛びようがすごかったです。やられた!と思いました。
ブロックB
「胎児の夢」くらやみのいろ 冒頭暗転から明るくなるまでの時間が「事故なの?」と思えるくらい長かったです。その後も薄暗いし、セリフはよく聞き取れないしで、よく分からないまま終わってしまいました。
「19年、或いは20年前。」晩餐ヒロックス 胎児の夢の後がこの話なのは偶然でしょうか?意図的だったのでしょうか?と言うのを質問しようと思ったのに忘れてしまいました。短い転換時間でしたが工夫のある演出だと思いました。精子くんたちと人間たちの演じ分けがちょっとあいまいになってしまったかなと思います。
「かじつノヨウナモノ」しょっきんぐパズル お店の設定が「隠れ家風の・・・」みたいなことになっていましたがどう見てもそこらへんの食堂にしか見えないのはしかたない?店員さんのいでたちもそんな感じだし。お話はなかなか面白かったのですが、役者不足とのことでしたが女子を演じるのが男性になってしまったのは残念。意味が違って来ると思うので。終演後確認するまで悩んでしまいました。
ブロックA
「様子の展開劇場」劇団リトルスクエア ある会社の給湯室とありましたが、私のイメージでは休憩室というくらいの大きさです。そこで会社員たちの会話がなされる訳ですが、グループごとに勝手にしゃべるのでどの会話もなかなか完全には聞き取れません。確かに現実,リアルではそうでしょうが、お芝居でそうやると言うことは、どの会話もさほど重要ではないということ?まあ様子の展開だしと思いながら見てました。
「片づけ(仮)」なべ☆ほし企画 いくら従兄弟でも引きこもりの青年のところに女の子を居候させようとは考えないと思いますが、性格の違う二人が少しずつ折り合って行く様子は面白かったです。青年が大事にしている壁の汚し方に工夫がほしかったです。
「神(ではない)の子(ではない)」亜人間都市 セリフだけ聞いていると普通の(いえ、やっぱりちょっと変な設定)お話のようなのに、それが引きつるような変な動きにのせて発せられるとすごく変な話に思えて来ます。主宰さんとお話しさせていただきましたが、その必要性は私には分かりませんでした。
C
「the pillow talk」40分のうち最初の10分が説明で、意図どおりとしても整理が必要。「水道代払いたい」ひとり芝居。構成が入り組みすぎていた。「シラカン」発想にやられた。頭を柔らかくしてくれる。声が小さい。
B
くらやみのいろ:舞踏のようで、ダンスのようで。とても気に入った。演劇離れした作風がどう評価されるだろうか。晩餐ヒロックス:完成度が高い。うまい。しょっきんぐパズル:熱演。意味が前面に出すぎたきらいあり。
A
2時間20分、休憩2回。劇団リトルスクエア:起承転結なし、複数会話の並行等、これを観せるにはとても難易度が高い。後半は雰囲気が出ていた。将来演劇を続けるなら、場数を踏んで再チャレンジしてほしい。なべ☆ほし企画:現実感の薄い不思議な感覚。劇団の個性が印象に残った。亜人間都市:見たことがあるようなスタイル。一般受けしなさそうだが、こういうの好き。台詞が台詞っぽかったので、もって「音」に寄せてほしい。