月の道標 公演情報 月の道標」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    沖縄
    この公演の前日にも沖縄の半世紀についてのドキュメンタリー映画を見ましたが、その映画ではあまりにも生々しい場面はありませんでしたが、本公演はとても生々しい場面がたくさんあり、とても考えさせられるいい作品ですね。沖縄の悲惨さよく描きだされていましたね。
    旗揚げ公演とは思えないほどしっかりした作品であり、演技で見ごたえ十分でした、

  • 満足度★★★★

    次回公演が楽しみ
    この時期、戦争を題材にした作品が多くの劇団によって上演されますが、
    どの登場人物の目線から描かれるのかによって、作品の印象が決定されてくることでしょう。

    本作は“学徒隊少女”を主役とした物語りであり、
    戦地に於ける状況に対しての少女の心の反応や葛藤が見事に描かれ、
    終始惹きつけられる舞台でした。

    旗揚げ公演ということで、次回公演が楽しみであります。。。

  • 満足度★★★★

    よくばりに
    夏の風物詩でもあり、忘れてならない戦争の物語。
    定番的な物語であるからこそ、
    新鮮力の旗揚げ公演らしいパワフルな舞台を期待していた。
    期待のぞぐわぬ、重厚な展開と丁寧な表現、
    そして絵説得力のある役者陣が揃い見応えのある物語となった。
    タイトルの「月の道標」ーユタとの約束ーにあるように、
    ユタと少女をもっとクローズアップしても良かったかも。
    物語の語り部的なユタと月夜に歌い気持ちを表現する女子学生。
    血生臭い争い事と差別化することで、
    人間の持つ汚さと綺麗でありたい心持を見せてくれても良かったかもしれない。

    ネタバレBOX

    ユタや軍医、将校などしっかりと力のある役者さんが揃っているのだから、
    女子学生は拙くとも実年齢に近いフレッシュな役者んでも見て見たかった。
    定番的な戦争ものの画一的な良さと悪さが共存してしまった様に思う。
  • 満足度★★★★★

    酷さ
     1945年4月1日、既に3月26日に慶良間諸島などに上陸していた米軍が本島に上陸。

    ネタバレBOX

    首里のある北部は激戦地となったが、5月末司令部の置かれていた首里は陥落。日本軍は南部に撤退する。南部戦の悲劇は“ひめゆり”をはじめとして集団自決を迫られ、親が我が子を殺し自決する、母親が乳飲み子の鳴き声が煩いとされてわが手で乳飲み子を殺害させられる、といった余りにも酷い傷を沖縄の人々に強いた。戦闘の激しさについては、上陸以前米軍の埋め尽くした沖縄沖の海からの艦砲射撃の余りの激しさに島の形が変わったと言われていることは既に書いた。無論、未だに不発弾が回収される。何より沖縄住民の4人に1人が亡くなったとされる。このような激しい戦闘と、ヤマトンチューに近づこうと必死になって戦った「祖国」日本にも見捨てられ沖縄は今も呻いているのに、ヤマトンチューの感度は鈍い。それに引き替え、今作に登場するユタ役のおばあの品のあること。またその言説の質の高いこと。そして、学徒動員された女性徒達の個性的で、優しい強さと主人公の成長を通して現実と向き合い背負うことをキチンと訴えた作品の意味は大きい。
    更に、現実をキチンと見る目を持った軍医や加えてノブレスオブリージュを心得た少尉のキャラクターを作っていること。大方の陸軍軍人の発想だったものを揶揄する視点を忘れていないことも評価したい。真面目に丁寧に作られた作品である。そして実際に起こっていたことを蛆の話や、麻酔無しに鋸で足を切断するオペ、ナイチンゲールがクリミアで実践した頭部強打による昏倒によってオペを実践した実例なども婦長の実践指導を通して描かれ、戦争を知らない世代にその実態と精神の崩壊を齎すような傷を示している点も見逃せない。今当に第3次世界大戦前夜、心して観ておきたい作品である。一旦、戦争を始めてしまえば片が付くまで終わりは無いのだから。而も現代の戦争には核の脅威が付きまとっている。

  • 満足度★★★★

    骨太作品だが...
    旗揚げ公演に太平洋戦争における沖縄戦...ひめゆり等の学徒隊をモチーフに取り上げた作品は観応えがあった。場内には、すすり泣きが聞こえる場面も多く、心魂揺さぶられる思いである。
    素晴らしい公演であることを前提にしつつ、気になるところも...。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、段差のある舞台を平行に設置し、その間の空間に壕か洞窟のような穴を作る。上手・下手には怒涛の波をイメージしたオブジェが立つ。

    梗概は、ひめゆり等の学徒隊をイメージさせるような物語。説明抜粋「太平洋戦争の末期、激戦地となった沖縄。洞窟の中に設営された陸軍病院で、看護婦手伝いの学徒隊少女は、過酷な看護の日々を送る。しかし、日本軍司令部のある首里が陥落、アメリカ軍から逃れるために少女たちは南へ南へと逃げる。暗い洞窟の地獄から、爆弾の降る放浪」することになる。

    戦争という最大の不条理、そこに見る人間の絶望と希望、弱さと逞しさを描いている。しかし、沖縄情緒豊かな地唄や映し出された風景は、凄惨さよりも旅情という印象が強く残った。また転戦(移動)するに従い、少女たちが成長していく様は悲惨さよりも逞しさを感じる。すべてにおいて、負なる言葉...恐怖・喪失・諦めを並べる必要はないが、戦時下という切迫感なり悲壮感が感じられなかった。そこに戦争の悲惨さと命の尊さ、生きる逞しさをどうバランスを図り印象付けて観せるか。

    自分の好みとしては、もう少し戦時下における非人間的行為、それは大きくは戦争そのものであるが、自軍における倫理観が欠如せざるを得ない特異な状況を描くことで、より反戦を意識した公演にできたと思う。
    この公演の中で、2箇所胸が締め付けられるシーンがあった。1つ目は、薬を譲る親切な行為に対し、お礼が手投げ弾を渡す。2つ目は、投降の呼びかけに「捕まれば米軍にひどいことをされると日本兵が言っている」こと。徹底抗戦が多くの犠牲を出した痛ましさ。
    中盤以降、暗転が多くその間隔も短いため、集中力を保つのが大変である。また、女学生の衣装も含め小綺麗であるため違和感も…。その当時の姿、状況を視覚的に観せることも重要であろう。

    「ひめゆり学徒隊」という呼び名(総称)があるが、本公演では少女一人ひとりの名前を大事にしていた。本来、総称ではなく一人ひとりの名前があり、前途ある若い人の命があったことを忘れてはならない、と改めて思った。

    次回公演を楽しみにしております。

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