厚い雲に覆われた光 公演情報 厚い雲に覆われた光」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-11件 / 11件中
  • 寺岡さんの先生役!!!!!
    きゅんとしました。

  • 満足度★★★★★

    濃厚な時間
    痛みのある話なのに違和感なくすんなりと物語に入り込め、
    気持ちよく感情移入できる秀逸な脚本。
    役者陣も喜怒哀楽を丁寧に紡ぎ、
    舞台も客席も一緒に笑える空気を作り上げていた。
    贅沢を言うならば、ダメ兄貴の妹を思う気持ちや、
    セツナイ妹の感情の爆発など、
    しっかり泣かせる展開があっても良かったかもしれない。
    しかしながら濃密で味わいのある芝居でした。
    初めて観た劇団でしたが、お客さんの8割方が女性でビックリ。
    劇団のファン層は女性よりなんですかね?

    ネタバレBOX

    天井が高くて広いステージ空間や、地下ステージへのメイン階段など、
    小屋の特性を大胆に生かした演出は素晴らしかった。
    客入りから高い防波堤に座る少女。破壊された街へとつながる階段、
    ラストは新たに開く明るい未来、希望へと階段を上る少女。良いですね。
  • 満足度★★★★

    毒母と災害からの脱出
    毒母と災害のトラウマ。かなり重苦しい話なのだけど、妙に笑いも多くて、芝居は結構楽しめました。主役は美人だし。しかし客席が狭くて、両サイドがかなり肥満の人(失礼!)で、おしくらまんじゅう的に不自然な姿勢を強いられたのは結構辛かったなー。

  • 満足度★★★★

    熱演でした
    ストーリーは重く暗く、正直好みではありませんでしたが、その暗さがリアルな感じがしました。そして役者さん達の熱演で、惹き込まれました。ただ、この場面で笑っていいのかな?と思う所が多々あり、微妙な感じもしました。光役の岡野真也さんは、美少女で、役柄の雰囲気に合っていました。何だか独特な舞台でした。

  • 満足度★★★

    確かに少女は美少女だったが・・・
    話自体はあまり好きになれないし、共感できる登場人物もいなかった。確かに少女は美しい存在ではあったが、最後に普通の女の子になってしまった。少女の抱えている問題が彼女を魅力的に魅せていたのか?彼女の不幸にみなが引き寄せられていたのか?なぜか逆に哀しい気がした。

  • 満足度★★★★

    熱い篤い母に蓋われた娘・光のような
    地震津波の被害を思わせるような瓦礫の数々。その中央に防波堤か避難所のような上にセーラー服の少女。突然サイレンが鳴り響き...暗闇に懐中電灯の光が二筋照らされる。その異様・不気味な雰囲気が場内を覆う。

    この地震津波は、1993年に起こった北海道南西沖地震(別に「奥尻島地震」とも呼ばれる)をイメージした。奥尻島を中心に、火災や津波で多くの死者、行方不明者を出したという。

    この公演は、地震津波という悲惨な状況を背景にしつつも、この島にいる普通の家族(特に母と娘)の関係を濃密に描いた物語と言える。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    川内家という被害者家族を中心に物語は展開する。震災の前後で心や生活状況の変化を、普段使っていた家具、雑貨、漁業具などが波に流され、打ち寄せられ瓦礫が荒んだ様子を映しだす。

    震災前...母(山素由湖サン)は娘・光(岡野真也サン・高校生3年生)を島内で生活させるため、自分が勤めている缶詰工場へ就職させようとしている。娘は進路目標を定められずにいた。母の束縛から逃れたい、島の生活という閉塞感から開放されたい。母はさまざまな仕方で縛り、娘は母の呪縛から逃れようとする。縛り縛られする母娘の情景を濃密に描く。この母娘の日常を震災の前・後の視点で交互に描く構成で物語は進む。母から逃れるには母が死ぬのを待つほかない。もっと言えば母の死を願うような...そして震災で母が亡くなる。

    母の死によって確執は無くなり、自由を謳歌できたかどうか。娘を思う気持が重圧であったが、それさえも思い出になるようで心が痛むようだ。
    そして震災を通じて人の心に宿る怠惰と悪事というダークな側面を抉り出す。それが、震災による国家補償を当てにすること、災害(火事)場泥棒や詐欺行為。それらの人間模様が物語に厚みを加え、さらにこの娘を巡る女友達の友情、男子学生の純情、高校教師や警察官というお堅い職業(公務員)の恋愛感情がアリアリと窺えるコミカル笑いのシーン。

    随所に母・娘の本音がぶつかる。怒り暴言を吐き、頬を叩き精神的に追い詰める母。娘のために人生を捧げるような言葉...その緊迫した台詞の応酬が見事であった。もちろん、光の兄・一男(奥田努サン)の飄々とした ぐうたら姿も愛嬌あり。キャスト全員がキャラクターを立ち上げ、バランスも良い。

    ラスト...場内出入り口近くにハシゴを架けるシーンは何を意味するのだろうか。閉塞感、そこからの脱出の経緯を表現したのか。穿った見方をすれば、閉じ込められて亡くなったのは娘・光のほうであった。自由は儚い夢だったのか。この敢えて描く必要があったのだろうか...。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    無題1895(16-185)
    20:00の回(曇)。

    19:15受付(整理番号付)、19:30開場。

    舞台は瓦礫の山。一番高いところでセーラー服の少女が何かを描いている。

    座席はパイプ椅子にクッション、満席らしい。

    網、浮球、机、椅子、自転車、キューピー、ソファ、姿見、ちゃぶ台、ザブトン、キーボード、切り株、仏壇(?)、ビールケース...どれも汚れ、壊れて。

    20:00サイレンが鳴り響き、開演(前説なし)~21:50終演。

    こちらは(スタジオライフも)初めてですが、浅賀友希さんは劇団ピアチェーレ時代からずっと観ています。初日には元メンバーも客席に。

    全体に「熱」が入った演出で、ときどき過剰かな(ここのボケは?かな..とか)と感じるところがありましたが、なかなかの力作だと思いました。また、闇に浮かぶ仁王立ちの姿は絵になっていましたし、最後の出てゆくシーンも印象的。

    ただ...ですね、チラシのイメージとは違うなぁ、と。

    余談ですが サポートスタッフにお名前がある和田真希乃さんは「青のはて(2011/12@吉祥寺)」に出ていらした方?

  • 満足度★★★★

    個性豊かなゲスト
    女性ゲストをとことんもり立てた迫力のステージでした。どこかの孤島の生活の閉塞感を半端なく表現。

  • 満足度★★★★★

    いい役者がいっぱい
    いい芝居を観た後は幸福感に包まれ身体が軽くなった様になるのですが、この作品はまさにそれでした。 
    チラシに掲載された役者が急遽一部代わっているまさに綱渡り感や、劇団員が積極的に会場案内や物販を行っている「がんばってるなー」感も含めて。 
    ストーリーはチラシのイメージで、災害地から娘一家を救出する話かと想像していましたが、被災後もその島で生活する人々の姿を、兄妹家族を中心に描いた内容でした。 
    ストーリーがシンプルな分、ヒロインを取り巻く人間関係が時には滑稽に、時には生々しく表情豊かに描かれていたと思います。 
    凛として生きようとするヒロインの心情の変化も納得の出来ですが、その兄の憎めないクズっぷりが見事、泥臭くていい演技でした。 
    時系列でちょっと解りにくい箇所や、兄が最後フェイドアウトしてしまった感等、気になった所はあるにはありますが、それを差し引いても魅力的な公演でした。

    ネタバレBOX

    兄役の奥田努さんが暴力を受けるシーンには迫力があります。
    身体能力が高くなければ怪我をするんじゃないかと。
    ただ転がり落ちたガラスのコップが足元にある状況で熱演するシーンがあり、熱中するあまり、あのコップを踏んでしまったりしないかヒヤヒヤしてしまいました。気付いていないんじゃないかと思えるぐらい熱演だったのでよけいヒヤヒヤします。 頼む、あのコップどうにかしてほしい。
  • 満足度★★★★

    【市川・浅賀の回】観劇
    氏に悩まされました。

    ネタバレBOX

    津波で両親を亡くした女子高生が親の束縛から解放され島を出る話。

    正直、スタジオライフだし、説明に岡野真也氏と書かれていたので、岡野さんがどう見ても女性に見えるのが不思議で、こんな声質の男性もいるのだと頭をずーっと納得させていました。で、検索したら女性で、なんで氏なんて使うんだ、もっと素直に没入できたのにと恨めしく思いました。

    闇金の話はもの凄くシリアスで勉強にもなりましたが脇の話。島なので、地震が感じられなくても津波が来ることはあるでしょう。ただ、津波警報は伝わり、漁協のスピーカーから避難の指示がなされるはずで、いきなり津波に飲み込まれるというのは如何なものかと思われ、シリアスな面がある反面ちぐはぐに思われました。

    丸まったノートがボランティアにとってはごみでも、関係者にとっては思い出だということを彼女を通して再認識しました。
  • 満足度★★★

    美少女
    ただでさえ美少女なのに他の登場人物が更に彼女を引き立てる。
    そんな作品でした。

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