深海大戦争 公演情報 深海大戦争」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/04/10 (日)

    重厚なテキストを実力派がゴリゴリに演じてて凄まじい破壊力だった。セリフひとつひとつが重くて考えさせられる。胸に真っ直ぐに迫ってくる力強さ、鋭さにやられました。観劇後もちょっと息苦しくなるほど。

  • 満足度★★★

    昨秋に未完だった演目の完結編。わたしは前回の内容で脳内補完しながら観ていたのですが、今回お初の方の感想が知りたい。とりあえずファンタジーからアクションものに変わった印象。登場人物(生物、無機物)はみな男前でした。植村さん、氷山の重ねてきた年月を感じさせる朗々として深みのある良いお声でした。正解なんて無いのでしょうが、なんかいろいろ考えさせられます。感情は知性ではコントロール不能なのか?初日より台詞の厚みが増していたのが印象的でした。

  • 満足度★★★★

    戦争
    面白い。115分。

    ネタバレBOX

    初演?(34項)も観劇。
    初演?の続編(初見でも物語的に楽しめるけど)。大王烏賊兄(千代田信一)と皇帝ペンギン(大柿友哉)の配役が変更されてた。

    大王烏賊の弟が鋼の鳥の卵で抹香鯨へ復讐を開始し、同時に人間らも戦争を始める。そんな渦中にあって、和平を望む抹香鯨仔や頂点を目指す鯱、大王烏賊らの想いに揺れる皇帝ペンギンらの思惑と気持ちが渦巻く展開。
    抹香鯨父を庇い、卵によって死ぬ抹香鯨仔や抹香鯨父に殺される鯱、そして抹香鯨父と大王烏賊兄の一騎打ちなど、全員が死に絶える壮絶なラストへと突き進む。

    34項のドキドキ高揚する感じから一変、それぞれの内面にスポットを当てた調子になっていたが、ややドラマ性が薄いかなと思う。そのせいか抹香鯨親子や抹香鯨父と鯱、大王烏賊兄弟や、皇帝ペンギンの気持ちに乗り切れなかったかな。もうちょい濃い目な感じが欲しかった。
    知性を得て「進化」した大王烏賊弟の苦しみや、「神」の概念を知った抹香鯨父という、惹かれる箇所も気分的には淡白に感じてしまった。

    とはいえ、心くすぐられるワクワクする側面もあって楽しめた。シーシェパードネタは1回だけで良かったけど。
    あくまで別種族と殺し合いをした彼らと、同種族で殺し合いをする人間の差は、やはり知性なのかしら。
  • 満足度★★★★

    神vs.知性
     大義としての神を手にした抹香鯨一族と武器としての知性を手にした大王烏賊一族との北極海での最終決戦の結末はいかに。進化を大きなテーマのひとつに展開される物語(異種間だけでなく有機物と無機物の間でも共通言語で意思疎通できることが当然暗黙の前提になっていますが)ですが、キャラクターがより魅力的になり緩急が効いた台本と照明効果が抜群で、シェイクスピアの史劇的な雰囲気も漂う、見事なリターンマッチの作品になっていたと思います。
     上演時間は約1時間45分。

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