満足度★★★★★
大阪公演も是非観たい!
東京公演を観劇してから2週間以上経ちましたが、未だに舞台の感動が甦ってきます。
「キダリダ➡」東京公演、泣きました(>_<)!
私は初演も再演も観ていたからではありますが、しょっぱなから涙がこみ上げてきて、中盤も泣いて泣いて、最後も嗚咽が止まりませんでした(ToT)
泣くと言っても可哀想で泣くのではなく、感動で溢れる涙です。笑いもありますし、あちらこちらにちりばめられた伏線が「そういう事か!」とハマった時の快感、たまりませんでした。
そして、自分の置かれた環境に嘆くだけではなく、懸命に必死に前に前に生きる人間達、本当にカッコ良くて惚れまくりました。
この「キダリダ➡」、ストーリーは大阪に住む在日韓国人の方を中心とした物語ですが、伝わってくるメッセージはその事だけに留まらず、様々な想いが多重構造で押し寄せてくる作品になっていました。
それが驚いた事に、今回、再演からもかなり変わっていて、新しい役も色々と増えていましたし、何より芝居の質自体が全く別の新しい舞台に造り上げられていたように思います。
初演から関わっていらっしゃる方はじめ、皆さんよくここまでの大きな改変ができたなと、チャレンジ精神、更なる高みを目指す志しに感服致しました。
また、こんなにも全ての登場人物のバックグラウンドが見えてくる芝居は初めて観たように思います。
説明台詞が一つも無かったように思うのですが、役者さんの芝居だけでスッと状況が伝わってきて、余計なモノが何一つ無いので、ダイレクトに心にガツンと響いてくる感じです。
セリフもポツポツでシーンも少ししかない役であっても、その人の人柄や生活、生きてきた環境が分かりました。
こういう人達が、こういう場所で 様々な事情や想いを背負って生きている…、その生き様がリアルに迫ってきます。
無茶苦茶テンション高く、凄いテンポでセリフの掛け合いが続くのですが、それでも形式に見えず「いるな~こういう人。」とすんなり入ってきます。
人間ドラマが幾重にも折り重なって、泣いて笑って脳みそフル回転で、心をわっしと掴まれて揺さぶられまくりの、とてつもなく濃厚な2時間でした。
時代は移り変わっていきますが、人は生きていくし、想いは受け継がれていく。
私自身が親となった今、たくさんの大切なことを改めて心に響かせてくれた貴重な出会いとなりました。
間もなく大阪公演ですね!
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、大阪公演では更にガツンと濃密な舞台に進化されると思いますので、どうぞ究極の「キダリダ➡」をやってきちゃって下さい!応援しております(^o^)!
満足度★★★★★
内容と凄みが、より重厚に
6月3日土曜日、2回公演の夜の部。会場は9割近い入りだったか。
5年前に新宿で見た劇の再演。(実際は再再演とか)
とはいえ当時の作品からは大幅に手が入っていた。
「在日問題」という、ともすればタブー視されがちなテーマがモチーフ。しかし現実を見据え、矛盾を抱えながら前を向いて生きる登場人物の姿。その基本線にぶれはなかった。
キダリタとは「待つ」の意味とか。
今回はその「待つ」が直接的にも、そして間接的にも、演技の間も含めて、何度も主題として繰り返されている…その分、5年前より内容も凄みも大幅に厚みを増しているように感じた。
面白かった、だけではない、深みのある内容。
鋭い刃を突きつけられ、声が出せなくなる、そういう感覚を味わった。
想像通り過ぎて失望
舞台「キダリダ」 在日、差別、いじめ、同じ地球人、差別的で野蛮で弱い日本人、上品で知的な韓国人、差別されても強く生きる韓国人、差別に負けて傷ついた韓国人、日本は病んでいる・・という反日のテンプレが盛りだくさん。
良い韓国人×悪い弱い日本人の対比ばかり。
そんなに日本が嫌いなんだ。
っていうか、日本を悪くしか描けないんだなと思いました。
何度もの上演してるということなので期待していたのですが失望です。