ワールズダッチ 公演情報 ワールズダッチ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-8件 / 8件中
  • 「虚実の境い目は、わたしのビニールより薄い」。
    なるほど。だから美術がああなっていたのか。
    いくつかの要素で「サンプル?」って思う部分があったり。でも違う。いえ、そう思ったのは事実です。けれど別物でした。なんか、こっちはソフト。そういえばダッチワイフって柔らかいのかなー。
    冒頭の30分でタイトルに絡んだ話も出るし、人物の背景もひとしきり描かれています。なので一度その辺りで山を越えた気分になるのですが、よく観るべきは更にそこからの部分。対比する姉と妹の関係や思惑を、じっくり。どちら側の言い様も正論ではありますが、一般的には妹の主張に立ちたい人のほうが多いと思います。しかしその妹の行動が正しいかと言えばそうでもないし、対する姉の行動にも全く理解が出来ない訳じゃないけどちょっと距離を置きたい気がする。どちらも自分に正直ではあるのです。ただそれだけじゃやって行けないのが社会的な生活を送る上での人間の性。「性」と書いて「さが」であり、「せい」なのです。

    ネタバレBOX

    全裸になって舞台奥にハケていく姿には爆笑しましたが、それを観て快快(の、小指値時代の)「MY NAME IS I LOVE YOU」でハチ公の間を通り抜ける山崎さんを思い出して余計に笑えました。私だけですか。
    「男は(彼女とは)二人で会わないと会った事にならない」。この台詞には大いに頷けるものがありました。だって、そうですもの。高校の頃の帰り道とか、仲間内で彼女と一緒にいたら如何に意図的にそこから逸れて人目を盗んでキスしようかばっかりを考えていたりするじゃないですか。私だけですか。
  • 満足度★★★

    まるでレディースコミックを見てるよう。
    女性作家らしい女性視点での描き方。それは思考がダダ漏れしているような妄想と現実が交錯している展開も、性的描写も。79分。

    ネタバレBOX

    互いに秘め続けたが為か下半身の倫理感が違うし間違ってる姉妹の話。独白で語り始めるストーリーはスタイルは悪くないが、肝心の話の起点である妹の死について投げっぱなしなのが△。

    エロの表現は野郎から見るとそれほど過激とも思えず。体位の連続的な変化は動きとして見事。
  • 満足度★★★

    行き着く先はソコなのね・・・
    って、思ってしまう作品でしたね。

    快楽を求めるために愛の無いSEXをする姉と、愛を確かめるためにSEXをする妹と両極端な姉妹の設定、それを取り巻くいい加減な男ども・・・
    設定は面白いし、結構コミカルに描かれているとは思うけど、なんか物足りなさを感じてしまった。

  • 足りないのはたぶん、
    その、思っていることに対する切実さ、なのかなと思った。
    主役の方はステキだし、全体にまとまっててしゃれている。はなしは、あたしは田口ランディさんの「コンセント」に似てるとおもった。それは別に良くも悪くもなくて、
    主人公が「こう思っている」、それに対して妹は「いや違う、こう思っている」、その相容れなさの、その先に、問題というか、物語というか、書くべきものがあるんじゃないか。と思った。
    作家さんの、「これについてどうにかしたい、書きたい、書いてどうにかしたい」という切実な欲求が、ちょっと足りない気がした。

  • 満足度★★★★

    狙い通りかな
    見応えありました。場面転換やそれに応じた独特の心象表現が、自然と観る側のバリヤを希薄にして、同一感が高まっているように思えました。
    また、いろいろな手法を積極的に適用されていて、狙い通りだったのでは。
    さて、次にはどういう形で表現されるのか、大いに期待しています。

  • 満足度★★★

    女性脚本家ならではの作品
    女性の視点から描いた、なかなか見事な作品と言えると思います。

    ネタバレBOX

    「セックス」と「愛」を題材に、姉妹でどう捉えるか。これを切り口として女性が描いたという点は評価できると思います。ただ、特に前半はまだ脚本家の妄想というか頭の中だけで展開されているような感がありました。もっと姉の捉える「セックス」観を観客が納得できる形を示せればよかったのかな。それは後半で明らかになるのだけれど、それならば前半はもっと観客を引かせるくらいのものが観たい。あれでは中途半端。後半は逆に「セックス」観を巡る、姉妹の対比に面白さを感じた。でもどちらにしても、もっと演出も攻めていって欲しい。全体として、ぬるい。
  • 満足度★★★

    ワールズダッチというタイトルのまんま
    ダッチ、ダッチ、そうダッチ!
    右を向いても左を見てもダッチ、ダッチ、ダッチ三昧!(^0^)で、その隙間にウフっ!(^^#)と笑えるスパイスがある。

    そんな舞台!

    以下はネタばれBOXに。。

    ネタバレBOX

    亜希子は夜な夜な散歩に出かけ、不特定多数の男をつかまえて、声をかける。

    「私とSEXしませんか?」

    当然の事ながら声をかけられた男は「えっ!な・なんですか!?ど・どうして?!・・??」
    ・・・と、たじろぐ。。

    たぶん、男の前頭葉、海馬では、瞬時に分析やさまざまな憶測が因数分解され、更に光合成され、ありとあらうる情報を会話の中で引き出そうと、努力する訳だ!

    ・・・うまくいけば、やれるぞ!・・・

    みたいな下心満点だけれど、一方で、

    ・・・そんな旨い話がある訳ないよな?詐欺だろうか?キャッチだろうか?騙されないぞ!も・もしかしたら、バックにチンピラが付いちゃってるとか・・。落とされないぞ。・・・

    単純な疑問より、防衛本能が生まれて育ってる!(^0^)


    ここで、「よっしゃ!ラジャー!SEXしよう!」みたいな回答をする男はおおよそ、海馬はない!(^0^)


    声をかけられた男は、更に、そのSEXには金銭が発生するのか、病気は?所持品を盗まれるのではないか?恐喝は?

    とにかく、たくさんの、もしも・・・が安全かどうかを察知してから、

    「そりゃあ、あなた!据え膳食わぬは男の恥だろ!」みたいな言い訳と共に、シメシメとほくそえんで、実行するのみ。なのである。


    まあ、浅はかとか、短絡的とか、そうゆう種類のものではなく、男の煩悩らしいが、その収まりのつかない煩悩は、やはり悲しいかな、成り下がるのである。


    亜希子が不特定多数の男とSEXする理由は3つ。

    とても気持ちがいいから。
    めんどくさいから。
    肯定したいから。


    亜希子はSEXと愛は別物だと、考えてるから、彼が出来ても束縛はしないし、お互いにフリーなSEXを望む。

    一方、妹の加奈はマクドで働いているが、店員の男達からモテモテだ。
    加奈は姉の考え方と真逆で、愛とSEXは一緒で、愛の延長上にSEXがあると考えてる。
    だからって、加奈は一人の男とだけSEXをする訳ではない。
    妻子もちの店長と逢ってはSEXをし、彼ともSEXをする。


    結局薬局、この姉妹はSEXしまくり状態で、世界のダッチワイフは孤独で淋しく病んでいるのだ。

    そんなだから、本当の愛は得られるはずもなく、恐い位の孤独をかみ締めながら今日も一瞬の時の自分を受け入れ認めてもらいたくて、


    「私とSEXしませんか?」


    と、独り彷徨い歩くのだ。




    自分を大切にしない、出来ない、ちょっぴり悲しい哀れな物語。

  • 満足度★★★

    結構・・・
    強烈ですね・・。

    ネタバレBOX

    煩悩って、男の専売特許かと思ってたのですけど・・・。

    女性でも、或いはそうゆう方もいらっしゃるんでしょか・・。

    いずれにしても・・、少々強烈ですね・・。

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