「虚実の境い目は、わたしのビニールより薄い」。
なるほど。だから美術がああなっていたのか。
いくつかの要素で「サンプル?」って思う部分があったり。でも違う。いえ、そう思ったのは事実です。けれど別物でした。なんか、こっちはソフト。そういえばダッチワイフって柔らかいのかなー。
冒頭の30分でタイトルに絡んだ話も出るし、人物の背景もひとしきり描かれています。なので一度その辺りで山を越えた気分になるのですが、よく観るべきは更にそこからの部分。対比する姉と妹の関係や思惑を、じっくり。どちら側の言い様も正論ではありますが、一般的には妹の主張に立ちたい人のほうが多いと思います。しかしその妹の行動が正しいかと言えばそうでもないし、対する姉の行動にも全く理解が出来ない訳じゃないけどちょっと距離を置きたい気がする。どちらも自分に正直ではあるのです。ただそれだけじゃやって行けないのが社会的な生活を送る上での人間の性。「性」と書いて「さが」であり、「せい」なのです。
満足度★★★
まるでレディースコミックを見てるよう。
女性作家らしい女性視点での描き方。それは思考がダダ漏れしているような妄想と現実が交錯している展開も、性的描写も。79分。
満足度★★★
行き着く先はソコなのね・・・
って、思ってしまう作品でしたね。
快楽を求めるために愛の無いSEXをする姉と、愛を確かめるためにSEXをする妹と両極端な姉妹の設定、それを取り巻くいい加減な男ども・・・
設定は面白いし、結構コミカルに描かれているとは思うけど、なんか物足りなさを感じてしまった。
足りないのはたぶん、
その、思っていることに対する切実さ、なのかなと思った。
主役の方はステキだし、全体にまとまっててしゃれている。はなしは、あたしは田口ランディさんの「コンセント」に似てるとおもった。それは別に良くも悪くもなくて、
主人公が「こう思っている」、それに対して妹は「いや違う、こう思っている」、その相容れなさの、その先に、問題というか、物語というか、書くべきものがあるんじゃないか。と思った。
作家さんの、「これについてどうにかしたい、書きたい、書いてどうにかしたい」という切実な欲求が、ちょっと足りない気がした。
満足度★★★★
狙い通りかな
見応えありました。場面転換やそれに応じた独特の心象表現が、自然と観る側のバリヤを希薄にして、同一感が高まっているように思えました。
また、いろいろな手法を積極的に適用されていて、狙い通りだったのでは。
さて、次にはどういう形で表現されるのか、大いに期待しています。
満足度★★★
ワールズダッチというタイトルのまんま
ダッチ、ダッチ、そうダッチ!
右を向いても左を見てもダッチ、ダッチ、ダッチ三昧!(^0^)で、その隙間にウフっ!(^^#)と笑えるスパイスがある。
そんな舞台!
以下はネタばれBOXに。。