森海ノ魚 公演情報 森海ノ魚」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    綺麗だった。
    アンティックで魅力的な舞台セットと照明の中、宮沢賢治の童話の朗読を中心に、二人の役者が踊ったり歌ったり。初めに一つだった存在が男女に分かれて旅立って行く。二つの存在は賢治とトシなのだろうか。『春と修羅』の場面では、宮沢賢治自身の存在の醜さ故の苦しみが表現出来たのではないかと思った。
    チェロとピアノの生演奏もこの舞台の独特な世界観にマッチしていた。

  • 満足度★★★★★

    無題1779(16-069)
    18:00の回(晴)。

    早めについたので周辺を観て歩いていたら片山さんとすれ違い挨拶する。17:30受付、開場。舞台はすでに別世界、役者のおふたりは円台上、互いに背中を預けながら、眠っているのか。

    天井には枯れた葉、床にも茶色くなった葉かチップか。スーツケース、本棚、ソファ、イーゼル、絵の具、地球儀、置時計、帽子、靴、呼吸音が聴こえてくる。(照明)淡く白い円が上昇する。

    17:55ちょっと趣向を凝らした前説(75分)、奏者が舞台へ、調弦、円台の二人が動き、物語も動き出す~19:24終演。

    宮沢賢治の作品を基に構成された作品。もともと賢治のものは避けていましたが、昨年観たROGO版「銀河鉄道2015」がとてもよかったので、最近、持ち直していたところです。

    石黒さんは、楼蘭「純血奇譚(2015/2@王子)」「グロテスク(2014/3@東演)」「短編集 幻獣の書(2013/10@眼科画廊)」。亀尾さんは「断末魔(2015/9@絵空箱)」「のばらのばらのばら(2015/6@眼科画廊)」。

    沢山の本、枯れた草木、そこかしこに漂う暗闇、物語と物語との交差が少し重さを湛えながら揺れるようでした。

    演出、演技に加え、舞台一面を占めている小道具たちが、この物語世界の独特の雰囲気を醸し出していたように感じました

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