わが闘争 公演情報 わが闘争」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    独特な雰囲気の中
    吸い込まれて、目が離せないままあっという間のラストにもびっくり。良かったです。

  • 満足度★★★★★

    密室サスペンスの傑作
    脚本、演出、出演者・・・全てが素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    冒頭から刑事と殺人事件の犯人と被害者の近親者の激しいやり取りで始まる舞台。犯行現場に残された指紋付きナイフから開演直後に犯人は特定されています。
    しかしなぜか執拗に関係者を問い詰める刑事たち、常識を疑う語気の荒いやり取りが尋常ではない空気を醸し出します。
    刑事たちが知りたいのは犯人の行方だけであるに関わらず次第に犯人とその馬にいる関係者、及び関係者同士の絡みに絡み合った複雑な関係を浮き彫りにしていきます。その謎解きとラストシーンに引きずりこまれた2時間でした。

    演出効果としてブルーシートを壁面に貼っただけのシンプルな背景が雨のシーンに非常にマッチしており、ととても感心しました。
    また最後の場面では出演者達が立ち位地をずらしていくことによる「回り舞台的視覚効果」がより一層の緊迫感となりました。

    解説に「桟敷童子、無名塾、時間堂と他流試合もひっさげて」とありましたが、2006年上演内容を調べてみると、元タカラヅカのトップスターや文学座の重鎮等、錚々たる出演者でした。
    「今回参加の他劇団メンバーとの切磋琢磨」という意味もあるのでしょうが「2006年の舞台との他流試合」でもあるのではないか、と強く感じました。
  • 満足度★★★★

    ハシビロコウ?
    誤植かと思いましたがそうではなかったようで。殺人現場に建てられたブルーシートのテントの中で、酒箱を椅子に取り調べが始まる。最近の刑事ドラマでは絶対主人公にならないようなネチネチといやらしく、物言いのひどい定年前の刑事と、すぐにかっとなる若くて尊大な刑事。万が一にもこんな奴らに取り調べなんてされたくないものだ。しかし、聞くに耐えないような取り調べが続く中、どんどん物語に引き込まれて行く。そしてたどりつく事実・・・。と、お話はおもしろかったですが、誰の闘争なのか分からなかったです。みなさん、風邪などひきませんよう。

  • 満足度★★★★

    鐘下辰男の台詞劇。
    のっけから喧嘩腰で始まる会話は、「事件」後、雨音響く村のとある場所で、喪服の事件関係者と刑事二人によるもの。男ばかりの中に女の喪服が一人混じり、奥にはこの場面には関わらないスウェット姿の青年、後に判る「犯人」に当たる青年がぼうっと立っている。 「喧嘩」は刑事のほうが嗾(けしか)けているが、この態度が「正解」である事が一人ずつ露見して行くというドラマの運びだ。 にしても、喧嘩言葉のドスの利き具合が半端ない。この場面にあるどす黒い快感は、鋭利な言葉の応酬が互いに拮抗している所から来る。
     「津山事件」にどの程度依拠しているかは不明。オリジナルとして観た。かつて村人が信じる宗教(神道系?)を司る辰巳家が、新興勢力に敗退した三、四代前の過去を、事件の背景に据えている。新興勢力とは企業であり、雇用創出する土建業が利権と結びついて「力」を持って行くといった光景は、きっと日本の近代史上津々浦々に数多見られた事だろう。 この村でも「神」は周縁に追いやられ、ある時点で辛うじて保っていた村における象徴的権威まで奪われた。 この因縁にケリを付ける事を使命とする「信者」(青年)が、殺しの加害者となり、殺された女はたまたま青年の描く「ストーリー」上に位置づけられ、被害女性となった。女の日頃の「素行」もあってか、犯人を一方的な悪だとは他の者たちも考えていないらしい。ここに集った被害女性の夫、実兄、加害青年の姉(被害者兄の妻)、三人の「関わり」が次第に浮かび上がる。展開ごとに、事実はその前の認識を覆し、納得できる「全容」に結実して行く、文字通りのサスペンスだ。
     この戯曲の強烈な特徴は「過去の因縁」を、現在に影響を及ぼし得る(及ぼす資格のある)要因として刻みつけようとする意志である。戯曲は刑事に、逃走中の犯人が「死」に追いやられる可能性を憂える台詞を言わせている。青年が殺してしまった女性を、でなく、彼をこの物語の悲しいヒーローと見ているのだ。
     辰巳家の末裔である姉弟は親を早くに亡くし、母代りの姉は弟に辰巳家の末裔としての誇りを説き、弟は純真な「信者」となる。一方姉は敵方の家の長男に嫁いだ。相手は容姿端麗な姉に十代の頃から惚れていたが、終盤の姉の台詞は結婚承諾が両家の因縁への自分なりの決意である事を仄めかす。が、彼を本当に好きになった、とも言う。彼女の異性に対する本心は被害女性の夫にあり、相思相愛であったらしい事等も仄めかされ、関係は入り組んでいるが、いかにも小さな村の狭い人間関係を示している。物語のテーマの核心はやはり、犯人と宗教との関係、宗教側が近代に領土侵犯された歴史にあると思われる(これを単なる<味付け>に用いるには重すぎ、晦渋だ)。 
     犯罪には社会が一目おくべき示唆を含むことがある、と思う。ある価値観の浸透が、多くの「負」を帯びたものである場合、「負」は何か別の形をとってでも噴出しない訳に行かない・・と教える。テロに対する見方も違ってくるだろう。・・そんな事を考える。
     まァ作品解釈はともかく、俳優の佇まいに見惚れた舞台であった。

    ネタバレBOX

    テーマをめぐって追記。
    辰巳家の没落は、端から見れば、単に権力関係が変わって一方が隆興し、一方が凋落しただけの事だ。ただ、信仰に支えられた秩序と貨幣経済による秩序(合理主義?)の本質的な対立は洋の東西をまたいで根深い問題だ。
    自由主義経済が放任主義では立ち行かないのは周知の事実だが(これに反駁する新自由主義なるものもあるが)、弊害を来たした時、市場原理に代わる決定原理を、どこに求めるかという問題が浮上する。まず、「民主主義」というシステムが挙る事だろうが、全ての案件を有権者による投票で決める事はできないから、限界がある訳である。選ばれた政治家が政治決定を行なう(代行する)際、決定の根拠としての思想がなければならない。何に価値をおくか、倫理的機能をどこに求めるか、という時に人類が長年にわたって蓄積した宗教的価値体系、慣習のご登場となる訳である。
     かつて社会主義陣営がとった政治システムは、統制経済であったため、自由競争が阻害され、人員配置も「競争」によらず人脈や自己利益誘導という原理で決定し、歪な官僚制が発達してしまった云々といった弊害が指摘された。ソ連の科学技術の発達は、ある意味で「米国との競争」が成したもので、やっぱり競争原理な訳である。で、東側が敗北したのは世界が「競争原理」で動いていたため、競争原理を排した陣営が当然の如く敗北した、という事である。高福祉を実現している北欧などを見ると(あまり詳しくはないが)貿易黒字や国内総生産などで一定の経済面の実績を上げている(「競争」にも対応している)。かつての東欧は対外的な(経済的)勝利を、他の問題に優先できず、その原因は恐らくソ連の覇権の影響と思われる。
     「競争原理」があらゆる技術を発達させている事は間違いなく、それが国力・企業力となって「支配」関係を生み出す。この事はある種の「自然現象」だ。これを正当化しているのは「科学・技術の進歩」だろう。 では、「科学・技術の進歩」じたいを相対化する価値観、例えば宗教がそこにあったとしたら、どうだろうか。市場経済や、ある種の競争原理は、当然に主張していた正当性を、この宗教の前では失うのだ。 そして、こうした宗教を見出し、あるいは生み出す契機と考えられる状況が、はっきり見られるのも事実。構造的経済格差がそれだ。
     辰巳家の青年は、「宗教」に立つ地点から、たまたま敵への復讐に至ってしまったのかも知れないが、強力に働いていたのは「没落」という状況であったのかも知れない。(宗教は文字どおり彼の生の「拠り所」となった・・)
  • 満足度★★★★

    見応えあり!
    “鐘下作品”は、今回が初めての観劇になる。

    終始、引きつけられる脚本もさることながら、演出もよかった。

    次回公演も楽しみだ。。。

    ネタバレBOX

    余談ですが、

    〔観てきた〕コメントで、“声のボリュームが大きい”との情報得ていたので、
    最後列座席に着席したのだが、前の席にかなり体格のいい方が着席・・・(汗;)。

    隣の方に迷惑にならないように気を使いながら、
    ちょっと右から左からを繰り返し観ました。

    あらためて、席選びは難しいと思ったのです。。。
  • 満足度★★★★

    タイトルでの想像とは違いましたが・・
    ストーリー展開が面白く、、
    グイグイ引き込まれました。
    良かったです!!!

  • 満足度★★★

    良い演出
    暗闇や雨の音、水等の演出がとても良かった。

    しかし、閉鎖的な村の長年における遺恨からおこる事件なのだが、もっとドロドロした人間関係でも良かったのでは?同じような村を題材にした舞台を何度か見たことがあるせいか、ちょっと弱いかなと。
    村を取られた恨みと支配者への憎しみをもっと出せば感情移入できたかも。

    ネタバレBOX

    始まってすぐに暗闇(本当に真っ暗な)と沈黙。
    機械トラブルですか?と思うと蝋燭に火が・・・・
    客にも暗闇の怖さを教えてくれる。暗闇恐怖症の方は要注意です。

    話は殺人事件の捜査から始まるのだが、威圧的な警察の尋問のような取り調べ(のような聞き取り)がちょっと長い・・・
    犯人である民雄が美咲をなぜ32か所も刺したんだろう。ただ辰巳家の子を産ませたかったができなかったからにしては刺しすぎだし。美咲に馬鹿にされたわけでもないし。なんかもやっとしている。
  • 満足度★★★★★

    観に行けて良かった♪
    1年前の『デイドリーム・ビリーバー』で共演した 國松 卓さん(最後に「写真館を売る」って決心した男の子役)が出演している舞台「わが闘争」(演劇ユニット ハツビロコウ第2回公演)を観てきました。ヒトラーの同名書ではなく、昭和15年の津山事件をモチーフにした、血縁関係の影響が色濃く残る地方での殺人事件のお話です(時代設定は現代)。

    とっても良かった♪ 観に行って良かった♪ 最前のチビ椅子席でしたが全く時間を感じさせないスリリングな展開。くにちゃんが演じる役の設定はどことなくデイドリームに被るのですが(当然ながら→)まるで別人。脚本も出演者の皆さまも素晴らしかったです!

    オススメ!

  • 満足度★★★★

    ”家”間の因縁!
    人間の内面の深い部分を捉えていく鐘下作品を前回の”セルロイド”に続けて見せてくれるのは有難い。
    前作品もそうなのですが、”重さ”演出の一環なのか前半の遅いテンポ、暗い舞台が私には・・・。
    しかし中後半からラストまでの盛り上がりとテンポが良く面白かったです。
    次回も期待します!

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