料理人〜RIO/喰らう/kurau〜 公演情報 料理人〜RIO/喰らう/kurau〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    観劇。
    食べるということから生きるということを浮かび上らせていく発想の面白さと、1シーンごとの美しさが魅力的でした。ただ全体としてはダイレクトに響いてきませんでした。たぶん、物語の始まりからたべることが禁止されているのが前提にあって、そこに至るまでの過程を自分の中で想像しきれなかったからだと思います。結果、うまく入りこめず、どこか傍からみているだけという感じが拭いきれなかったのかなと。

  • 満足度★★★★

    美しいなぁ、と。
    場面場面が印象的で、それらの折り重なりが重厚な美しさを醸し出していました。
    演技・身体表現・音楽・照明、それぞれが確実に雰囲気を演出している。
    演劇らしい演劇を観た気分。感心で感動。
    でも、やや冗長に感じたのは何故だろう・・・。


    ネタバレBOX

    終盤の、夫婦が桃を齧り、啜り、生き生きとした愛を取り戻すシーンには、肌が粟立つ心地だった。
    滴る桃の汁のきらめきと、嬉々と輝く夫婦の表情は、美しいの一言でしか表せない。
    素晴らしいものを見せて頂いた。感謝。
  • 満足度★★★

    美しかったです
    人間の欲求の根幹をなす『食』を描くという点で、とても生々しく艶やかなものがあったが決して不快にならなかった。照明が効果的で、舞台美術もとても興味深かった。しかしなにかが物足りなく感じた。断片的には美しく好みなのだが…。

  • イメージと違ってました
    これまでの公演が、新聞の片隅に小さく取り上げられた事件の裏側を舞台化するような興味深いものだったので、気になっていて今回初めて観に行きました。

    今回は、他の方の戯曲を扱っていたそうで、期待したものと違って、なんかアートな芸術作品に仕上がっていました。
    ダンスあり、奇想天外な演出ありの作品で、共感するのが難しかったです。
    社会派なドラマを見たかったのですが、私の勝手な期待と違っていました。

  • 満足度★★★★

    説明しがたいけど、充実です。
    どこに打たれたのかわからないながらも、なかなかに楽しめる構成です。大雑把に枠をとらえてみると、テーマからは全く逸れない、考える作品。

    ネタバレBOX

    暗転の中での食べる音とか、大勢いる中でのスポットライトとか、五感で楽しめる。欲を言えばもっと食べ物のにおいがあってもこの作品ならいやじゃなかったかも。桃とかね。

    チラシの宣伝文での、岸田理生さんのこんにゃく好きという淡白な思いと、食べるのが好きなのに持病のある主宰の丸尾さんの対比から、作品がどう流れるのかすごく興味津々でした。生きる上での食べるっていうことの位置づけを、様々なエピソードを通して表現されることで、考えて悩む。食べることは生きるうえで絶対に必要ではあるけど、食べる場所や相手ってものすごく大切で、それ次第で食べるっていうことに求めるものはだいぶ変わってくるっていうのが作品を通じて痛感しました。

    表立ってはいないそういう作者の思いにも共感できたんだと思います。
  • 満足度★★★★

    美しいセックスシーン
    前回の公演と打って変わって、その幻想的なシーンの数々。

    本当に素晴らしいです。

    進化したプロジェクトMを堪能しました。


    以下はネタバレBOXに。。


    ネタバレBOX

    ニンゲンの原点である食。

    その原点を取り上げられたらいかに、ストレスが溜まり、愛情さえも飢えてしまうという、課題に挑戦した物語。

    食べることが禁忌であり、食べるという言葉も禁じられた世界のなかで、食べたいという欲望だけが残り、人々は食べるという想像をしながら、心を満たしていく。

    その一方で数錠のサプリメントだけで生きながら、ものを喰ったら死刑!という決まりの中でそれぞれの人間関係を抽象的に見せる。

    背負われた女は象の鼻を食べる。桃を食べる。という表現があったが、女はかつて男に強姦された。

    桃は柔らかい女の尻の表現であり、象の鼻は男のシンボルの表現だ。

    強姦された事により、女は狂い、背負う男が面倒をみる。


    柔らかいスポットライトを浴び、台の上でのセックスシーンは何とも幻想的で美しい。

    とにかく、足が美しいのだ。


    そうして、舞台の最後のシーンは桃にかぶりつきながら、桃汁を垂らして食べるさまは、夫婦の営みでもあるのだ。

    劇中、祖母役の女優が実に素晴らしい演技を見せてくれた。

    今回は、フリークス3人にしろ、他の役者にせよ、脇は居ない。
    個性が強く、濃密な役をきちんとこなして、観ている方としてはひじょうに満足だった。。


    音楽もライトも素敵だった。

    残念だったのは、ダンスの4名がピタッと合っていなかった事だろうか。

    まあ、ご愛嬌ということで・・。



  • 満足度★★★★★

    興味深い作品でした
    理生さんらしからぬ(?)ポップなスタートで惹かれていきました。舞台美術もポップ(ポップの意味を私が取り違えていたらごめんなさい)。戯曲をそのままではなくて、骨格は残しつつ、開高健の美食録からセンテンスを持ってきたり、最近話題のニュースねたも織り交ぜたり、いろいろアレンジされているようです。音楽と身体表現とが芝居を相乗的におもしろくしていて、また観てもいいかな、と思えてきます。

    わたしの場合は、先日アゴラで観た、ワルツ、がいい予習になってまして、より面白く感じたのかもしれません。

    もちろん、あ~理生さんらしいかも、というシーンもあります。

    この作品ならば舞台の初心者でも大丈夫かな、と思います。

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