B コレクション4 公演情報 B コレクション4」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • オーソドックスな笑い
    気負いなく見られるテンポの良いショートコントがラインナップ。
    若さゆえのいきんだところも、ベテランが陣うまく包みこみ
    全体的に暖かさにあるれるアットホームなコント舞台でした。
    幾本かは途中でオチが見えてくるものもあり、少々残念でかな?
    できれば最後に若手もみんな紹介して
    顔と名前を一致させてくれても良かったもしれない。

  • 満足度★★★★

    珠玉作品群...充実
    全14話のオムニバスショートコメディ。1話が1~4名のキャストで5~10分程度の話(全体で上演時間90分)。
    そのイメージは、シャボン玉のように大きさや色合いが違うものが空中に舞い、その全体の光景が美しく輝いているという感じである。

    ネタバレBOX

    上演作のタイトルと順番は次のとおり。

    1.「遺失物係」 2.「山小屋」 3.「燃えるゴミの日」 4.「面接控室」 5.「将棋対決」 6.「余命宣告」 7.「靴をなめた父」 8.「茶道部」 9.「愛の援護射撃」 10.「蔵」 11.「遠隔操作」 12.「動作実験」 13.「息子の告白」 14.「母と子」

    この小作品は大別すれば「あるある」「もしかしたらある」「ありえん」というところだろう。理屈のようになるが、「あるある」は現実的、「もしかしたらある」はファンタジーの世界。「ありえん」は観客が勝手に笑うか怒る?

    現実が観えるのはフィクショナルな作り込み。ファンタジーが成立するのは、その世界観がリアルな感触が立ち上がる必要がある。どちらにしても関連性があって作り手(作者)の意思が入り込まないと、短いだけに成功・不成功に直結する。
    この作品群が珠玉と思えるのは、しっかり面白さが伝わる...その”観せるというシンプル”さであろう。

    たとえば、「あるある」は、「燃えるゴミの日」の出来事。引っ越してきた若者がまだ使える高価な電化製品をゴミ収集場に...捨てるのであれば欲しいよ!
    「もしかしたらある」は、「面接控室」での短時間。そう簡単に打ち解けないでしょうが、本番面接の心理的な前哨戦はあるかも。
    「ありえん」は「将棋対決」、対局中、将棋盤上に食物を並べないでしょう。バカバカしくて笑えるが、記録係の女性へのアプローチが秀逸。

    この作品=玉の大きさ、色、宙に舞う時間も違うが、シャボン玉に個性があるように甲乙付け難い。光の射す角度、流れる方向などによって見方が変わる。そのショートコメディは、日常の生活に埋没している記憶をサッと掬い上げ、忙しさの中に消えていく出来事・言葉を作者が受け止め、観客に伝える、そんな公演のようであった。いずれにしても笑った!(^^)

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    14本の短編を一挙上演
    1:「遺失物係」2:「山小屋」3:「燃えるゴミの日」4:「面接控室」5:「将棋対決」6:「余命宣告」7:「靴をなめた父」8:「茶道部」9:「愛の援護射撃」10:「蔵」11:「遠隔操作」12:「動作実験」13:「息子の告白」14:「母と子」

    ネタバレBOX


     以上14本を総て上演して90分程だ。各作品はほぼ5~10分程度。1~2分で終わる作品もある。何れも面白く拝見したが、トランスジェンダーや浮気という性的関係性、暴力と心理的SM、現状否定、健康、勘違い等々が多く描かれるのは無論喜劇作品だからということもあろうが、時代を映す鏡であるという側面も大いに関わりがあるであろう。自分が、特に気に入ったのは、5の将棋対決と12の動作実験である。5はそのシュールなシナリオを役者の間の取り方、名人と九段が対決している時の進行係の演技や間で安定させていることの凄さを感じたからである。12は、アンドロイドかロボットを演じた役者の見事なダンスや足捌きに感心した。

このページのQRコードです。

拡大