満足度★★★★
人間というものは・・・・。
戦争には正義も大儀も存在しない。
自分は善良だという人間たちを、ここまで残虐にさせるのは何なのでしょうか・・・。トラが考える、トラが問いかける、トラが彷徨う・・・。
小劇場って、こんなに広い空間を持っていたんだぁ・・・殺伐とした風景の中で、殺伐とした人間たち、彷徨う幽霊たちの果てしない時間が続いていくようでした。
通訳役の安井順平さんが、とても良かったです。
彼の顔つきがどんどん変わっていくのが、とても印象に残りました。
満足度★★★
少し船を…
1幕は正直平板だった。私の隣席の男性は、休憩から戻ってこなかった。
2幕目は、トピアリーも出てきたりして、変化があって観れた。
他の方の仰っていたが、流石の中津留さんも新国立の見えざるオーラ?に負けてしまったのかもしれない。
満足度★★★
上演して間もないせいか演者に硬さのようなものを感じた
とある場面がヤンキー兵による♪over 30 do the soulの歌詞を彷彿とさせたり、貴方が探しているのは金の便座?などとふざけたこと思い浮かんだ平和脳。でも、ここら辺もっと笑わす要素もある気がしたが、時代的に10年ほど前の紛争や宗教観を混ぜ合わせ、見聞でしか知り得ない言葉の重みに、乾いた空気感が全体を覆っていたような舞台だった。
中津留さんの硬派な作りはわかった、亡霊に取り憑かれちゃった事も理解できるが、前もって解説など読んでた方がもっと楽しめたかも。
国立系の劇場じゃないと上演出来辛い作品なのかもなぁとも。
シザーハンス、ではないが安井さんの苦悩ぷりやアメリカ兵の谷田さんが良い。
満足度★★★★
人間も動物も幽霊に
バグダッドには、人間も動物も幽霊になってさまよっている。人間と動物、生者と死者が交錯する舞台。戦争の現実をこのように描いた作品は、異色なのではないか。
トラッシュマスターズの中津留章仁により、衝撃的な台本がさらに力を増した。客席はちょっとしたセリフの面白さで何回も笑いが漏れたが、私は笑うどころではなかった。そのセリフの重さに心を奪われていた。
演出からは恐らく、相当ハードルの高い指示が出ていたと思うが、虎を演じた杉本哲太、イラク人通訳の安井順平がとてもいい。