観てきた!
1時間ちょっとのお芝居でした。何回も繰り返される歌(童謡?)が印象的でした。それぞれの役者に役割があり、見ていて分かりやすかった一方で、一度ハケるともう出てこなくなる方々もいて、そのせいか役者の印象が薄いように感じました。おばあちゃんの演技と無声の女性の演技がやはり心に残りました。
満足度★★★★
わかるな~そうだよねぇ~
わかっていないようで見抜いている、感じている。「会う」では足りない、「会わなくちゃ」では憂鬱、「会いたい」と思ってますか? さびしさからの‘逃避’に誘われた夢見を覚ますのは、「会いたい」いまのあなたに。謡声に振り向かない妹を見つめる、優しく少しさびしそうな微笑が暗がりに遠くなる、夢から覚めていくのだなぁ・・・ 「会いたい」と思い思われることが、ときのものさしを‘いま’に合わせておくために大切なのではないか、しみじみ考えさせられた。
満足度★★★★★
心が揺さぶられる珠玉作
初見の団体...「介護」という説明文に興味を持って観たが、滂沱した。観る年齢層によっても捉え方に差があるかもしれないが、人はいずれ老いる。その時までどう生きるか...この公演でも特別な出来事は起きない。ただ坦々と日常の生活が...しかし、だからこそ身近で味わい深いものがある。
芝居の魅力は波瀾万丈か、虚実皮膜の世界を描くだけではない。その物語性も大切であろうが、芝居の丁寧、細密にもその魅力を感じる。本公演は言葉に力強さがある。その輝く台詞が公演全体を覆いつくし観る者の心を揺さぶる。
なお、認知症が進むと言葉が少なくなるが、そこに演出の工夫が…。