満足度★★★★★
あとあと
悲劇的な出来事なのに、ラストに明るい兆しを、予感させるラストが、良かった。
時折、差し込まれる笑いも、上手い。
どうにかしようと思う、強い意志と、どうにかなると言う、甘さ。
譲れない想いと、流される現実の中、違う形で見える愛は深く偉大でした。
満足度★★★★★
本気の本気でダブルコール。
本気の本気でダブルコール。終演アナウンスに負けそうな会場で、どうしてもこの気持ちを伝えたかった。鳥肌が止まらない。あんなに長くゾクゾクした舞台を観たことがない。それも一度じゃない。何か所もゾクゾクさせられる。30年ほどの観劇人生に君臨する名作と出会った。ダークでスリリング。照明の美しさが、それを際立たせる。観客がある程度は予想できる展開。そこがミソ。考えさせておいて、少しずつ見事に裏切る展開。彼らの抱える秘密が心を締め付ける。けれど、そのほとんどに悪意がない。むしろ優しさや愛情が溢れている。だから苦しい。拉致被害者の家族の思いを連想した。しかし、ここには怒りの矛先が見つけられない。この感情の迷子がより一層、心を締め付ける。彼らのその後に思いを馳せる。若い二人は共に生きてくれるだろうか。根無し草が手を取り根を下ろしてほしい。彼も、どこにも帰れない。でも…あの距離のまま二つの家族と繋がっていてほしい。仕事も続けてほしい。みんなが大切に思ってくれているのだから。彼女のお父さんのような存在の人も、お父さんのように繋がっていてほしい。償った男も戻ってほしい。償えない男と、母になり子供の未来を守った女…愛の苦しみ。
満足度★★★★★
今日までそして明日から
いくらでも暗くて重くなる題材を、締めるところは締めつつ全体的に明るく軽妙に描き切る見事さに脱帽です。明日からも生きていけます。
満足度★★★★
完成度の高さに驚き
自分は観劇したらすぐに書き込むほうなのですが こちらの作品はなかなか言葉が出てこなかったです・・・。
目撃者:若狭勝也さんから始まる語りのシーン 韓国料理マスター:大神拓哉さん お母さん:斎藤とも子さん あの日の連れて帰ってしまう吉川竹夫さんといい ほか役者さんも全員 すごく良かった!
メイ:桑原裕子さんも母親のわりに不自然に若く 息子と親子にみえなかったのも 納得。
あとあの役にメイという名前があっていた(←そういうとこ大事☆)
ほかの方も書かれてますが 照明も素晴らしいし ストーリーもしっかり作ってあるのに とてもわかりやすいのはすごいことだし キャラクターも光っていた☆
満足度★★★★★
あとあと
こりっちの説明ではストーリーが分かるようなことは何も書いてなかったし、当日配られたチラシも読まずに観劇しましたがなんの前知識もなくてもお話が分かりました。これってけっこう重要なことだと思いますよ。説明も事前のチラシも暗さが漂っていたので、覚悟して行ったのでしたがそれほど悲惨な内容でなくて良かったです。10年前の出来事。その後の登場人物たちの行く末。各自の選択が、あとあとの人生に大きく影響を与えて行くのですね。
見応えあり♪♪
『痕跡《あとあと》』を観るのは今回が初めて。バラバラのピースが意外なところから繋がっていく展開は見事だった。ちょっと出来過ぎな感はあるけど、2時間20分の長尺ながら、最後まで飽きさせない見応え十分な舞台だった。音響や照明も◎
満足度★★★★★
良作
劇団結成して20周年だとか。
円形劇場での初演も見て、見せ方も面白かったし役者さんも素晴らしかったし、話もわかっているし。リピートして見ても感慨も薄いだろうな、と思いつつ劇場の使い方がどう変化しているのか見たくて見に行った。
わかっているのに、世代の違う母の行動とそれぞれの意思の強さに今回もまんまとボロ泣き。
円形のステージを彷彿とさせる見せ方も面白かったです。
満足度★★★★★
心に響く作品
初演観劇時、言葉にならない色々な思いが自分の中で渦巻いて、こんな感覚になった作品は初めてでした。内容は知っているにも関わらず、いや知っているからこそ冒頭からあの世界に飲み込まれそれぞれの登場人物の想いが痛いくらいに伝わってきて観終わった後思わずはー。と息をつく。そのくらいのめり込みました。照明が凄くて、情景がわかりやすいうえにあの世界観をより際立たせていたと思います。ありきたりな言葉でしか表現できないけど本当に素晴らしい作品です。
満足度★★★★★
全てはタイミング!
誘拐犯の理由の弱さと母親の強い執着心が明らかに怪しいと思われる発言を鵜呑みして簡単に諦めるところは疑問を感じるもののいい舞台でした。
満足度★★★★★
大満足
再演と聞いての大きな期待を持っていきましたが、それを裏切ることのない素晴らしい作品でした。とても美しい照明のおかげで、何度もある場面転換も間延びすることなく描かれ、集中してあっというまの時間でした。ですが観終わってからの余韻が、素晴らしく心に響く作品でした。今後も上演されることになれば、何度となく、この余韻に浸りたいなと思える作品です!
満足度★★★★★
鶴屋南北戯曲賞受賞に納得
青山円形劇場の初演を見逃し、観たかった今作品をやっと観れました。鶴屋南北戯曲賞受賞作にふさわしい深く心に残る舞台でした。ある事件と戸籍問題を軸に、それぞれが抱える悩みを描き出した舞台で観劇後に余韻が残りました。何が正解とかどうすれば良かったのかは分かりませんが、それぞれが精一杯生きているのは伝わりました。暗くなりがちな話ではありましたが、ユニークな人物の登場で笑いも生まれ、見易くもありました。
役者さんは上手い方が多く、その熱演もあいまってより作品に深みが生まれていたように感じました。
アフターイベントも面白く、次回公演も楽しみな劇団さんが増えました。
満足度★★★★★
ありがとうございます。
今回観劇出来たこと、とても嬉しく思っています。
人それぞれ思う幸せ、優しさ、寂しさ、何が正しく何が罪なのか
大切な想いを届けていただきありがとうございます。
もしこれから観劇される方は、座席がベンチシートになっていますので、席を揺らすと近くの人の集中を妨げるので気を付けてください。
満足度★★★★
ガシッとくる
KAKUTA「痕跡」観てきました。
初演観ましたが、青山円形劇場と違うアングルならではの
いろんな演出の気付きがありさらに楽しめました。
腹にガシッとなにかがくる芝居でした。
そして異儀田さんのあのシーンは臓腑にズシッときます。
あの覚悟の言葉はたまりません。
そういえば、シュン役の方、なんだかかっこよくなってませんか?
満足度★★★★★
これぞ会話劇
これぞ会話劇というものをみせていただきました…。ここまで素晴らしいものだったなんて…知りませんでした。4000円でこの世界に導いてくれるのならいくらだって行きたい。と思える舞台です。一回で、もちろんしっかり理解できて心にずっと残っていくような作品です。それぞれの生き方に焦点をあてたりしていけば何度でも楽しめる作品です。本当にこれは観た方が良いです。最高です。
満足度★★★★★
是非ともコンスタントな再演を
初演時、初KAKUTAさんで心を鷲掴みにされまして、今回の再演を心待ちにしておりました。
やはりあのラストは秀逸!
普段観劇をしない人にも受け入れ易い、入り込み易い作品だと思います。定期的に上演していって欲しい舞台です。
満足度★★★★★
やられました
全体的に流れが、よどみなく、演出がすごいと思いました。
話はとてもわかりやすいのですが、その中にもいろんなことがちりばめられていて、時間を感じませんでした。
文句なく、観た方がいい作品でした。
満足度★★★★★
善意の罪
初演を観ていないのでこれが私にとって初めての「痕跡」。
皆ひたむきで、傷つきながら誰かを守ろうと必死になっている。
その姿が本当に真摯でそれだけに哀しい。
事件の証言者が丁寧に解説する構成、スピーディーな展開、
美しく的確な照明、そしてくっきりしたキャラで2時間20分はあっと言う間。
KAKUTA20周年記念に相応しい秀作で、隙の無い出演陣も素晴らしい。
ラストシーンの余韻が、観る者に長く痕を残す作品だと思う。