ドアを開ければいつも 公演情報 ドアを開ければいつも」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    無題1668(15-357)
    14:00の回(曇)。

    13:40開場(チラシ裏には開演の20分前と記載あるものの、こりっちでは30分前)、「レディース席」がありました。

    初演を観たのは2014/10、雨が降っていました。

    何回目になるでしょうか、歩道で開場を待っていると季節の変化を感じます。見上げるとすでに街路樹の葉は落ち、風が冷たく感じる11月後半。階段を上がれば「ただいま」と言ってみたくなります。

    スタッフのみなさんも暖かそうな服装。いつもの調度類、新しく11月の卓上カレンダー(曜日をみると今年のじゃなさそう)、ラジオからはトークとCM、「What a Wonderful World」が聴こえてきました。そう、この素晴らしく愛すべき姉妹の絆を演じる4人の女優さんたちとまた会うことができました。

    14:02、秋、「ホトトギス」の紹介、14:04...「20:00」の時報~15:35終演。

    少し演出が変わったシーンがあったようです。

    那須野さんは、先日「グルーミング(2015/11@根津教会)」を観ました。高畑さんは、以前「世界を終えるための、会議(2013/1@駅前)」を観たことがあり、高畑淳子さんは加藤健一さんとの「Same Time,Next Year(1985頃? 個人的には第一期小劇場時代になります)」を観たことがあります。

    裕美は芸術家というよりも(全身黒&シルバー)メタルバンドを演っていそうな雰囲気。

    調べてみると、劇中歌「旅愁」の原題は「Dreaming of home and mother」。本公演にピッタリのタイトル。

    4人の会話をききながら、一度も姿をみせない「お父さん」になったとして、娘たちに何を言うべきか考えてしまいました...

  • 満足度★★★★

    贅沢な空間
    面白かったです。4人姉妹の、それぞれ違った性格や思いが、リアルに表現されていると思いました。私の母も、若い頃に亡くなった事や姉がいる事もあり、自分に重なる部分もあったせいか、泣きたくなる部分もありました。お座敷公演という小さな空間だったので、自分も姉妹の実家の隣の部屋にいるような気持ちになりました。役者さん達の演技も素晴らしく、とても魅力的でした。25席のお座敷公演・・何とも贅沢な空間でした!

  • 満足度★★★★★

    感動しました
    4人の姉妹が久しぶりに集まるってこうなるのかぁ…と妙にしみじみとしました。とてもリアルで納得感ある設定。その中で、姉妹で共感できるところとぶつかりあうところが迫真の演技で描かれていていました。

    感動、感激で最後は涙が止まりませんでした。演劇の面白さを自分に教えてくれた作品でした。

  • 満足度★★★★★

    秋バージョン
    一つ屋根の下、日々起きていた出来事は今は昔。面倒くさくて、やっかいで、温かくて懐かしい。
    亡き母の七回忌前夜に集まった四姉妹の他愛無い会話、綺麗ごとだけではない波瀾の家庭史を、静かに時に激しく繰り広げる珠玉のホームドラマ。

    今は父と二女の二人だけが実家で暮らしている。人は現在だけを生きてきた訳ではない。時空を越えて過去の家族との心を通わすことができる。それを仲立ちしているのが、長い時を一緒に積み重ね、やさしく見守ってくれた家の存在。その家の風景が家族の思い出とともにある。舞台となっている家も老朽し...唯一の物理的騒動であるが、父が登場しない家にあって5番目の登場(人)物のように思える。このお座敷公演は、その雰囲気にピッタリである。

    ネタバレBOX

    今、この四姉妹はそれぞれの生活を築いており、少し距離がある関係になっている。それでも会えば一瞬にして時が逆戻りする。そして、さりげなく近況も見せる巧みな演出。

    さて、「人」という漢字は、背を向けるように2本の線が左右逆方向に払われながらも互いを支えあっている。他人とは違い、家族(母は亡く)...それでも姉妹は、日常的に会わなくなった分、お互いの近況が気になり、思いやりも増す。もっともそれが、お節介、煩わしいという反発を生むこともある。姉妹のキャラクターがしっかり立ち上がり、遠慮のない本音がぶつかり合う。観客(自分)は、それをそっと覗いているような感覚である。

    公演によってキャスト(役柄も含め)が変更になるが、それにも関わらず濃密な会話が聞こえる見事な公演。

    今回は秋バージョンということで、ホトトギスの花が咲いている。できれば、音響として、窓を開けたら雨の音、そして止んだら虫の音が聞こえたら...風情があったかもしれない。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    ほととぎす
    面白い。90分。

    ネタバレBOX

    敬子(大石ともこ)…長女。早々に結婚し、家を出た。一男一女をもうけ、そのせいで母のピンチに手を回せなかった。美容に執心。
    真紀子(那須野恵)…次女。父と同居し世話している。彼氏なし。24歳頃、流産した。
    裕美(高畑こと美)…三女。アーティスト。わが道を行くスタイルだが、泣き虫。既婚だが出産願望は薄い。
    千恵(天乃舞衣子)…四女。末っ子。子供扱いされることが不満。意中の人と旅行の予定あり。真紀子が堕胎したと勘違いしてた。

    母の七回忌。次女以外からはあまり好かれてない父は明日帰ってくる。そんな女だけの夜の会話劇。

    舞台がお座敷で衣装や照明具合も、なんだかそれっぽくて雰囲気の作り方がよい。序盤の次女以外が帰ってくる感からしていい感じ。寝巻き姿も、ちょうどいい。
    昔話的な感じから、恋愛結婚出産家族と女性な感覚でテンポよく進み、引き込まれた。次女が男を作らず父と同居していることが気がかりな長女(と四女)と次女のヒートアップしたシーンを経て、静かに纏まっていく4人という塩梅。誰が誰をどう思っているということを思っているという、近しい関係ならではの濃さが気に入った。

    終盤のぶつかりあいから理解しあう過程はもうちょい時間割いてもいいかななんて思った。母が死んだ際、不倫相手と旅行していたという父が不憫といって支える次女とか、父に反感をもってる三女らの心根とか、興味が湧いた。
  • 満足度★★★★★

    熟成。
    2ヶ月目の「秋バージョン」観て来ました。
    また新たなキャストでの秋バージョン、何度も観てるのに新鮮さが薄れる事なく、むしろ熟成されてきた感じがします。本当の4姉妹の会話を観てる様な感じで、1時間25分の公演があっという間に過ぎてしまう。次の日の4姉妹も観てみたくなる!心を暖めてくれる4姉妹を観た事ない方は、是非観て欲しい。

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