泡の恋 公演情報 泡の恋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    河村唯さんが日替わりゲストで出演。
    アサヒビール社のビルにあるホール。同社が協賛だったのかな。
    日本がどこかの国の一部になった未来の浅草。田中涼子さん演じる美咲がヒロイン。浅草には対立する3つのグループがあって、アサヒグループの朝日昌三が、美咲のために3グループをまとめて1つの祭りを・・と。
    それぞれのグループはパフォーマンスを披露。白倉さん率いるグループのパフォーマンスは、さすが、すごかったです。
    各グループの演者さんたちは別々に稽古したという話を聞きました。大人数ですし。そのせいか、連携がなく独立していたように思います。まあそれはそれで。
    田中涼子さん演じるヒロイン美咲は不治の病で、・・・、最後、良かったです。
    河村さんはワンシーンの出演ですが、うたを歌ってくれました。アイドル卒業後の最初の機会、嬉しかったです。

    ネタバレBOX

    死んでも意識を移すというか体を替えるというか、その設定が「未来」を必要としてます。
    美咲は生き続ける道を選んだようです。良い終わり方でした。
    劇中のギャグはだいぶ滑ってました。カーテンコールではアンコールを想定したはけ方だったのですが、拍手は止んでしまいました。しかしそれでも出てくる白倉さんたち、応援のしがいがあります。
    チラシの田中涼子さんは水着でビールジョッキ持ち。素敵ですが、演目とは全く関係ありません。
    そういえば、開演前に謎の男性がチョコレートを配ってました。これも関係なかったような。美味しかったですが。
    観劇直後は何だこれはと思ってましたが、2019年の今振り返るとジワジワと良さを感じます。
  • 満足度★★★★★

    Xカンパニー旗揚げ公演:「泡の恋」
     内容は、

     近未来の浅草。

     日本という国は今は無く、新しい合併国へと変わり、元日本の、現外国の領土となってしまった東京の街ASAKUSA。

     そこは3つのグループが街を納める縄張り争いをする、昭和と未来が混在するカオス街になっていた浅草は、人が集まり、懐かしくも新しい街を作るための想いが交錯していた。

     日本だった頃から浅草で育った美咲は、賑わう浅草を微笑ましく見つめながらも、変わっていく景色をどこか物憂げに眺めていた、そんな最中、時代は残酷にも人々を翻弄し、想いをねじ伏せて行き、わずかしか残されていない時間を前に、アサヒグループの朝日昌三は、街のため、美咲のため、対立する3つのグループを統合して1つの巨大な祭を打ち上げる決意をするのだが...。

     日本人だった人々の、泡のような恋物語というもの。

     こう書くと、シリアスな舞台に思えますが、ところがどっこい、大人の玩具箱をひっくり返したような、9割お腹から笑って、1割のしみじみがとっても素敵なバランスで散りばめられた1年を締め括るのに最高の楽しい舞台。

     今までに観たことのないような舞台。舞台なのだが、単なる舞台ではない。舞台をポンと飛び越えたような、自由奔放、縦横無尽、てんやわんやで時間も時空も自在に行き来して、芝居、舞台というものの平衡感覚が一瞬失われて、今、自分は何処に居て、何を観ているのか、現実なのかファンタジーなのか、その境界があいまいであやふやになる不思議な感覚へと陥る。

     だが、それ故に、気づくと違和感無くすっとファンタジーの中へと入り込み、物影から、覗いているような臨場感がある。

     いつもなら、印象に強く残っている役者さんお一人お一人について、書かせていただくのですが、出演されている全ての方が、印象強くて、書ききれないので、舞台を観ての感想のみを綴らせて頂きます。

     目まぐるしく駆け巡る舞台、3つのグループが、それぞれ存在感のあるキャラクターと強烈な印象を残しながら、時間と時空を行きつ戻りつ、縦横無尽に、自由奔放に交錯し、繋がり、滑らかに、物凄い熱量とスピードで展開して行くのに、せわしなさは感じず、どこかゆっくりと時が流れ、時が止まり、また動き出す。

     笑いながら観て行く内に、「恋の泡」ではなく、「泡の恋」である意味が解って来る。

     恋が儚く泡のように消えるのではなく、儚く消えて行く泡のような恋。

     それは、昌三と薄野のマドンナ、美咲の病によって失われて行く記憶と命であり、美咲との時間であり、泡のように儚く消え想いであっても、誰かが誰かに恋をしたその時間。

     その切なさといとおしさ、仄かに感じる温かさが、胸に沁々と染み透って行く。

     「泡の恋」。

     それは、淡く儚い初恋のようで、ほろ苦いビールの泡のような恋なのかも知れない。

     パチンと弾けて消えてしまう恋。

     それは、美咲だけに向けられたものではなく、美咲と昌三が愛した浅草という街への、今ここで生きているということへの恋なのかも知れない。

     そのひとつまみの切ないしみじみさが、スパイスとなって、舞台を包む9割お腹から笑える忘年会のような自由奔放な舞台を、泡のように弾けさせつつも、胸にじんわりと沁みて面白い舞台にしていた。

     年の瀬にぴったりの笑って、ほろっとして、思いっきり楽しめた、1年を締め括るのに最高に面白い舞台でした。


    文:麻美 雪

  • 満足度★★★

    うーん。
    感想はネタバレに書きます。

    ネタバレBOX

    一般席での観劇。正面は特別席と招待席という事で、一般席は左右で若干見づらい。キャストが多すぎて登場人物全然覚えられないのと、声が小さくてセリフが聞こえない、又は聞こえるけど何を言っているのか聞き取りづらい方がちらほら。その為内容が良くわからず。。。3グループが縄張り争いをしているのはわかったけど、その背景が良くわからない。説明をしているシーンがあったけど、全然頭に入ってきませんでした。ギャグがたくさんあったのにも関わらず、ギャグセンスが私には合わなくてひとつも笑えませんでした。ダンスシーンや殺陣などのパフォーマンスは楽しかったです。もっと人数も内容もスマートな感じの方が良かったのではないかなと思いました。

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