満足度★★★★
前作に引き続き新境地開拓
「島国日本演劇祭」4作品の中の1本で、与えられたテーマが「選挙」なのでいつもとは若干テイストが異なり未整理な部分もなきにしも非ずながら、主張はむしろ普段よりもわかりやすくド真ん中の剛速球で、こういう題材をエンタテインメントに仕立て上げるということに感心。
「狼が来た!の嘘つき」と「狼に育てられた」という両方の「狼少女」をネタに使いつつ、選挙・国家・君主制などについてサラリとしかし鋭く言及しており、前作に引き続き新境地開拓かも。
また、ヒロエ当選後のダイナミックな展開に見応えがあり、「ギガジャパン」という国家が変わり行く瞬間に立ち会えたような感覚と、ギガジャパンだけでなく、この国の行く末をも憂いているような結末にはワクワク。
なお、大楽もH-8にて鑑賞。
満足度★★★★
「選挙」からよくあそこまで発展させた。
与えられた「選挙」というお題から、よくあそこまで発展させたもので、お見事。
今の社会で話題にのぼるキーワードも盛り込まれ、不変な人間社会のエッセンスも盛り込まれ、面白い作品でした。
他の方が書かれているように、ダンス、殺陣がかなり入ってますが、そこはX-QUESTならではの特色でもあるし、ファンタジーに走らないわりと現実感のあるシナリオでのエンタメというのは、なかなかないように思えて、ファンタジーに飽きかけていた私には新鮮。ある程度、なぜここでダンスが入るのか?とかが自分なりに理解できたので、「良し」という思いです。
3度目のX-QUEST
歌と踊りと殺陣は、歌と踊りと殺陣をやってる人に任せて良いのではないでしょうか。それぞれ、芝居本編との連関が見られないともうきつい。
一つだけ最高の台詞がありました。
満足度★
たしかにエンタメ的ではあったけど、
ダンス、殺陣のオカズを入れすぎて話自体は二の次になってしまった印象。終盤長ゼリで強引に展開を進めるもケリついてないし。110分。
満足度★★
なんか違和感が・・・
テーマを与えられての作品作りだったせいか、いつもと違う作品でしたね。
いつもと違う作品だけど、ベースはこの劇団の十八番「言葉遊び」をベースにしていたけど、なんか中途半端な感じがしてしまったな・・・
ストーリー的には「天皇制」や「皇室」などを盛り込んでいて中々興味深い作品になっていたけど、十八番の「言葉遊び」がシーン毎に完結してしまい、発展しながら繰り返される「言葉遊び」が無かったのは残念。
演出に関しても、シーン毎で完結し過ぎている感じもあって、終盤に向かって駆け抜けていく盛り上がりが欠けてしまった様に見えてしまった。
あと、ハコの仕組みのせいかもあるのかもしれないが、舞台上で繰り広げられている熱い演技が全てハコに吸収されてしまい、客席に伝わってこなかった。
特にオープニングの熱い演技が伝わってこなかったから、その後に続くシーンが思いっ切りトーンダウンしてしまったのは残念である。
また字幕が見切れてしまったのはとっても残念。もう少し客席を考えて、字幕を映し出す場所を考慮して欲しいな・・・
この作品、別のハコで観たいです。