満足度★★★
えのもとぐりむプロデュース『えのもとぐりむのやわらかいパン』
Legs&Loins Inc「えのもとぐりむのやわらかいパン」、良くも悪くも、東京的な浄化感動系。役者・脚本・演出・美術、みな質は高いと思う。ただ、個人的嗜好として、私はあの世界に入り込めなかった。普通の観客がエンタメ作品を観るならオススメか。
【個人的意見】連発されるキーワードが何を暗喩するのか、或いはやり取りの中でリアリティがあるのか。物語を構成する劇的な要素の山積みが、観ていて「わが事」として切実に感じられない作為感。安全な距離から見る約束された浄化体験は、私の演劇感覚的には危険。
満足度★★★★★
鳥肌ものの劇でした。
最初はファンタジーなのかなと思いながら
いきなり渡部将之演じる父親に度肝をぬかれ
三郎とひとすさんのやり取りで笑って
野球部の皆さんが熱くて
絶望、病気、諦め、希望、光、そんな色々なものに包まれた時間でした。
とても良かった、最後号泣しました。40代、というかアラフォーの男性に観てほしいなと。男臭い訳ではないのにそんな印象の劇でした。
それにしても渡部将之演じるいかれた父親、とんでもなかったです。
初めての悪役を拝見しましたが、パンを握りつぶしてからのラストの顔はトラウマです。父親が出てくる度に客席の空気が変わってました。
コメディーが得意かと思えば全くそんなことはなく、こんな役も出来るのか!と
仰天しました。
名古屋来て良かった。ありがとうございました。