悪魔はいる 公演情報 悪魔はいる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    掴みにくい!
    こういう芝居が多くの人に受け入れられるかどうかは劇団自体が解っていると思う。過去4作拝見しているが、今後どんな方向にいくのか楽しみ!

  • 満足度★★★★

    結構高度
    言葉の裏表、意味、力、重要性…。言葉がもつ魔力と暴力。
    「言葉をめぐる戦争物語」は様々な事を考えさせられ想像しながら楽しめた。
    悪魔は何処にいるのか?一人一人が持つ悪意と偽善。
    個人的には悪気のない事が最大の悪であるが…。
    台詞の一つ一つ、役者の一挙手一投足、
    舞台上の全てを体感して楽しむ大人のお芝居。
    しかしながらちょっと難しかった。
    意識の高い方々にはしっくりくるのかもしれないが、
    わたしレベルではついて行くのがやっと。
    人間関係や設定などの情報がもう少しあれば、楽だったかもしれない。

    ネタバレBOX

    物語が進むにつれ、やっと理解する生島とエミリの関係性。
    しかし序盤2人の会話が、角度的にちょうど重なり、生島の背中しか見えず、
    女性の表情も所作も見えず、うまく話が入ってこなかった。
    こういう物語だからこそ、役者の立ち位置なども計算してほしかった。
  • 満足度★★

    観てきました
    初めての劇団で、題名に惹かれて楽しみでした。
    トートバッグプレゼントなんて初めての経験

    演劇のほうが、登場人物とこの場所はどういうことかが良く分からず

    最後までなんのことだか分からないという

    私だけだったらどうしようですが難しい舞台でした。

    言葉が心にはいってこないという悪魔だったのかなあ

  • 満足度★★★★

    不気味な…
    輝く言葉、印象的な台詞が散りばめられており、メモしたくなるほどだ。ワクワクドキドキして観ていたが、段々と胸の底に澱むものを感じる。その正体不明の”何か“が分かるように導く演出が妙である。
    この「悪魔はいる」の状況は、今年(2015年)出版業界のみならず世間を騒がせた”アレ”のことを思い出してしまうのは自分だけであろうか

    ネタバレBOX

    回転しないミラーボールがシャワーだとすれば、言葉は珠で溢れ、台詞は「空がわたしを呼んでいる」など魅力あるフレーズが降り注ぎ、実に気持ちよい。

    公演梗概は、中小出版会社が発行した書物か記事が原因で、その被対象団体?から圧力、妨害さらには破壊活動へエスカレートする恐怖。それから逃避するように、現在(水商売を行っていたと思われる廃店舗)の場所に居住している。
    舞台セットは、中央上手寄に長ソファー、テーブル。テーブルの上は酒、ツマミなどが散乱している。上手には別場所への出入口、また下手側にはテーブルがあり、その奥の壁に「不夜城」の文字(看板か?)が見える。この退廃的な雰囲気が閉塞感を漂わせる。そして、キャストは、この場(末)のようなところに似合う表情...沈鬱、憤怒、諦めなど、その立場をくっきり現すような演技を観(魅)せる。そして台詞、ここでは言葉といったほうが合うかもしれないが、その丁々発止が見所の一つであろう。

    さて、その圧力等を受けることになった”標的...書いた内容(本)”はどのようなものか。あえて明確にしないような、暈けるような的に向かって「言葉」という矢を射るようだ。言葉は発した瞬間に消えてなくなり、聞いた者は瞬時に受け止める。その言葉によって人の感情は動く。それゆえそこに「悪魔はいる」かもしれない。

    この公演の主体は、「言葉」なのか「文字」なのか、出版会社と出版物が物語の中心のようであったが...誤解であろうか?
    そして、アレとは「絶歌」(元少年A)のことである。もちろん本公演とは関係ないのであるが…。

    次回公演を楽しみにしております。


  • 満足度★★★

    分かりづらいかな
    良さが伝わらなかった。
    頭がすっきりの状態でないと楽しめないかも。

  • 満足度★★★★★

    存在の根に広がる空虚
     
     実にチャレンジングな作品である。(追記2016.11.21)

    ネタバレBOX

    それは今作が存在の根に視座を持っているからだ。例えて言えば、それはハイデガーのdas seinであり、一切空 空即是色を認識する場でもあるだろう。我らが己の認識の根源に遡ろうとする時、必然的に行き着く先である。そこに現れる風景ともいうべきもの、それは諸関係が無定形で存在する場であるとでもいう他、表しようがない。当然のことながら、このような場所に己の力で行ったことのない者に簡単に理解できる話ではないのも事実である。あらゆる可能性が可能性のまま存在する。謂わば絶対自由の海の岸辺。ヒトが認識を持つ前に、環境に対してありとある感覚を用いて受容する総ての情報。光であれ、音であれ、食感や味覚、臭いなどと、それら諸器官からインプットされた総ての情報に網目を張り巡らすべく活動する脳や神経系、情報伝達系としてのパルスなどが、脳・神経と関連し、やがて関係そのものを認知し、その構造と傾向等々を理解するまでのあらゆる可能態が描かれ得る。だから、今作をひとまず理解した気になる為に必要な前提条件は、これら発生についても、バイアスを取り去って認めることから始める必要がある。
    余りにも当たり前なのだが、だからこそ自らの力で疑うことをしなかった者は、常識だの習慣だの風習だの倫理観だのも取りあえず取り去って考え始めねばならない。それなしには、今作を理解したつもりになることの前提が成立し得ないからである。イラク戦争開始時にアメリカがバカげた要求を突き付けた。無い物(大量破壊兵器)が無いことを証明せよ、である。自分の知る限り、メディアでこの要求に答えることが不可能であると明言したものは無かった。だが、現実に無いならば、無いを証明する方法もあるまい。無は存在があって初めて実証の対象となり得る何かであるからだ。だから、今作の中でも同じ本質の問いが為され、自分が言うような答えが出される。


     表層で語られることは、小出版社の出した書物が原因で、書店からのキャンセルを受けたり、事務所が爆破されたりとの事件に消耗してゆく社員や著者の間に渦巻く疑心暗鬼である。ネット社会特有の匿名性が、唯でさえ正体を掴み難い「敵」の不気味を増大させる。が、悪魔は、畢竟、疑心暗鬼に陥った個々人の中にこそ、生まれるのである。そのことの正しく不気味なこと!
    だが、そうではなかったら? 存在することが信じられる場に居れば、そこには何らかの解決策を講じる余地があろう。然し、それらも一切が不分明な中に在るらしい、としたら? 悪魔は、何処にいるだろうか?
  • 満足度★★★

    結構さっぱりはしないんじゃないかな~
    言葉をめぐる戦争の物語という感じはよく表現れていたと思いました
    けどデジタル的な、
    明確なオンオフ表現はあえて避けてたかなぁって感じた1時間50分強。

    開演前の注意でケータイの電源オフや手荷物のカサカサ音の注意に加えて小劇場系では珍しく帽子をとることを注意していたのは高評価できますが・・・

    そこまで注意しても上演中にカサカサとポリ袋音を生じさせる方がいたことに驚かされたですよ(-_-;)&そこまで細かい配慮されてても開演時間厳守は出来てないのがチト残念だったかしら

    ネタバレBOX

    舞台セットはツブれたスナック=不夜城の店内

    明確には語られませんが徐々に明かされる展開から言うに、弱小出版社の筆頭・・というか作家一人しか囲えてない?会社で一押しの最新刊はどうやらその作家が潜入取材をした危ない宗教?とかの集団らしく。その取材記事本の出版を差し止めようと様様な嫌がらせの上に出版日当日に事務所の爆破予告が出されて万一の為にと社長のツテで社員&作家が避難してきてるのが舞台の廃スナックでありました。

    いろいろと皆が出版や会社などについて語りまくってる最中に事務所が予告通りに爆破されたと連絡が入ります。情報の積み重ねでどうやら内部の犯行では=反勢力の手先がいるらしいとの結論が出て、いろいろと策を労じたりするのですが・・・・。ビルの管理者と偽った男はいいかげんなコソ泥だったりとか作家が筆を折ると言い出したり、このビル内に何かオカルト的なものが出るらしいとか。いろいろと言葉の散りばめを登場人物たちにさせて話は展開し進むのですが・・・。手先いました!不思議なのもいました?=らしい?と臭わすだけ?ふわふわとした展開でもの後を明確にしない部分もあり。オチは結構オープンエンド的に閉じましたが。小道具の飲み物とかがリアルで、衣装なんかもちゃんと着替えて時間経過を表現し、その服装も個性が主張されててなど細かさが好みではありましたが、その分観客に手渡す情報をもっと多くして欲しかったなぁって事も思えたデスよ。
  • きれいな口跡の台詞に
    まずハッとさせられる。台詞を美しく響かせることに随分気を遣っている感じだ。言霊、呪文、魔法などの言葉が頭をよぎるが、外部で何が起きているかの説明がほとんど無く、(わざと伏せている感じだ)台詞のみでつなぐこの劇はストーリーがあいまいで、だんだん不条理劇を見せられているような気分に陥った。う~ん、何だか小難しいものを見たなぁ、という印象。登場人物が多いのにそれぞれが何の役割だったかよくわからないという不思議な舞台でした。最近では珍しいタイプですね。

  • 満足度★★★★

    およそSPIRAL MOONらしからぬ戯曲を自らの色に染めて
    陰湿かつ過度な抗議行動から身を隠した小さな出版社の面々と作家をめぐる物語。
    いつもは「やさしさ」「あたたかさ」が漂うSPIRAL MOONに底辺を「悪意」が大半を支配する戯曲は異色。
    がしかし、台詞回しや間合いから生ずる舞台の雰囲気はまぎれもなくSPIRAL MOONそのものだし、微かに光明が見えるラストシーンは音響・照明も含めて真骨頂。
    ところであの「現実にあったこと」は本作をオリジナルである820製作所が初演した昨年夏よりあとだって?…こわぁ。
    なお本作は、それまで「本当に悪い人物」が出なかったのに対して初めて「悪い奴」が登場した演劇集団キャラメルボックスの「TRUTH」的な作品と言えるのではないか?

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