やはりよくできた台本でした
良い家族を演じようとする痛々しいまでのはしゃぎっぷりの空虚さも、所有と愛の区別がつかない息子のロクデナシ度も(彼は父親に向かって、あなたは僕の「所有者」なのだから希望と生きる方向を指し示さなくてはならないという)、初演時よりも現在、理解されやすい時代になったのではないかという気がする。
満足度★★★★★
最後に恐怖を感じた。
驚きました。ここまで魅せられるとは。 脚本は、そらそらいいでしょう。 でも脚本の書かれた時代ではまだ捕えきれていない所、今の時代に合わせる演出 役者のみなさんの芝居全体に合わせた棒読みな演出と演技、シュールってこう言う事。 チラシの巣篭りのデザイン 最後に恐怖を感じた。
満足度★★★
犯罪者の家族の物語だけど、妙に明るい♪
大竹野正典さんの1990年の作。
宮崎勤の事件をテーマに、犯罪を犯した息子の家族の物語。
もっと家族の葛藤を描かれているのかと思ったが…。
必死に息子を理解しようとする家族が妙に明るく、その中でも、お母さん役の中村ゆりさんの替え歌や、はっちゃけた演技が凄かった♪
そして終始、明るく不思議な雰囲気で、あの事件の陰惨性とのギャップが大きく、どういう意図なのか、何をどう感じればよいのか、少し難しかった。
追伸、お父さんがかなり噛んでいたのが少し残念。
満足度★★★★
久しぶりの桟敷席。
娘にせがまれ桟敷席。
体勢の辛さで芝居に集中できないのではと心配だったけれど
全然大丈夫だった。
悲惨さや狂気など感じはしなかったものの家族の言動から事件の匂いを感じた。家族が明るければ明るいほど背景の事件が思い起こされ恐ろしくも有り悲しくも有り。
ゆりさんの替え歌が最高でした。
満足度★★★★
なぜ変身したのか・・・
息子が犯罪を犯したという事実をトランクに変身するというカフカの「変身」になぞらえて、崩壊していく家族を描いた作品。
父も母も姉妹も家族が妙に明るく面白く仲が良いので、そこから息子がトランクに変身した理由や背景を想像し難い部分もありました。
ある日突然トランクになった息子とどう接していけばよいのかを苦悩し、なぜそうなったのかを自分たちも箱に入ってその気持ちを探ろうとする家族の姿は、どんな時も家族は一緒に考え共に乗り越えていく有り難い存在だと感じることができました。
満足度★★★
ちょと難しいかなぁ
場所が、分かりにくいでした。犯人をトランクに見立てて、犯人の家族の葛藤を表現していたと思いますが、主旨が伝わって来なかったです。演技の迫力は有りましたが、寒い場面も有り不完全燃焼でした。次回を期待しています!!