七月大歌舞伎 公演情報 七月大歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    【夜の部】観劇
    王子落語会で神田京子さんの牡丹灯籠に接し、観たくなり行きました。

    ネタバレBOX

    一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)  義経の意を汲み我が子を平敦盛の身代わりに立てた熊谷直実でしたが、こうしたケースが多いですね。鎧を取った後の僧衣、無情を感じます。

    二、通し狂言 怪談 牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)  猿之助演じる圓朝が高座を務めるシーンのある玉三郎演出のものでしたが、関口屋の中でお化けのようになったお峰を切り殺して終わるというあっさりしたラストで、2007年10月に観た確か百両の出処にも触れたバージョンの方がより詳細で前のバージョンを観たかったなと思いました。

    中車の伴蔵では現代劇を観ているようでした。中車に合わせた演出は必要ないと思います。

    世の無常を熊谷直実を通して演じた海老蔵が、一転してとぼけた馬子の久蔵を演じる姿は落差が激しく非常に素晴らしかったです。
  • 満足度★★★★

    夜の部
    昼の部とは打って変わって、夜の部は二幕とも面白かった!

    一幕目「一谷嫩軍記」は、海老蔵さん初役だったけど、意外と重厚な演技で予想よりはいい感じでした。

    二幕目の「怪談牡丹燈籠」は、中車さんの良いところが出てて面白かった。玉三郎さんのサポートも良いし。

    それに、猿之助さんと海老蔵さんをスーパーサブとして使う豪華な布陣で、エンディングも見事に決まり、今まで観た「牡丹燈籠」の中では一番良かった

  • 満足度★★★

    昼の部
    一幕目は「南総里見八犬伝」芳流閣屋上の場からだったけど、パッとしなかったなぁ。何か消化不良です。

    二幕目「与話情浮名横櫛」は、海老蔵さんは、軽やかで良かったけど、獅童さんが、一幕目に続いて今一つ。中車さんと玉三郎さんもそんなに目立ったことも無く。

    三幕目の「蜘蛛絲梓弦」は、流石猿之助さんと言う感じで、相変わらずの見事な六変化でした。

    1幕目☆2つ、2幕目☆3つ、3幕目☆4つと言う感じ

  • 満足度★★★★★

    中車さん、お幸せ!!
    10代の頃から、何度となく観ている「牡丹燈篭」、今回は、何と、玉三郎さんにお付き合い頂いて、歌舞伎役者としては新参者の中車さんが、伴蔵をやると言うので、これは何としても目撃せねばと、前日の戻り券を買って、歌舞伎座に馳せ参じました。

    想像以上に、ドンぴしゃりの役を得て、歌舞伎役者としての所作も板につき始めた中車さんの熱演に、涙が出てしまいました。

    それにしても、玉三郎さんの熟練のお峰という最強の共演者を得て、また玉三郎さんの手取り足取りの演出も受けつつ、この大役を、歌舞伎座で演じられる中車さん、本当にお幸せだと思いました。

    吉弥さんのお米の幽霊っぷりも、傑作!

    杉村さんが、松緑さんと演じた、大西信行版の脚本なので、いつもの歌舞伎の「牡丹燈篭」より、より現代にも通じる悲喜劇となっていて、胸に沁みる演目となっていました。

    「熊谷陣屋」の方は、海老蔵の時代物に、進化が観られましたが、まだ特に言及するほどの出来映えではなく、途中、眠くなりました。

    ネタバレBOX

    円朝と、馬子久蔵の二役の演じ分けが見事だった、勘三郎さんの姿を偲びつつ、新配役の「牡丹燈篭」を心から楽しませて頂きました。

    たぶん、適役だろうと予想した、中車さんの伴蔵は、所作も台詞も、合格点に近く、この先も、こういう世話物を中心にして、歌舞伎役者としても、精進されたいと、心底期待感が膨らみました。

    大西脚本は、歌舞伎の演目で、ともすると冗長になる場面や、登場人物をカットして、枝葉末節を切り捨てて、より、伴蔵とお峰の、夫婦関係の変遷を、濃密に、見せて、人間ドラマとして、秀逸でした。

    特に、いつも、伴蔵の豹変ぶりが、どこか腑に落ちないと感じる、殺し場が、土手の殺人ではなく、お六の夢遊病者のような風体に誘発されての殺しにしたことで、人間の心に住み着く、一瞬の魔がさした殺人として描かれて、ストーリーに真実味が増し、余計、幽霊に翻弄された仲良し夫婦の悲劇が、胸に迫りました。
    海上自衛隊の父親による、子供4人の焼死事件があったばかりですが、彼も、この伴蔵のように、魔がさしたのではと、人間の業のようなものは、いつの時代にも、共通するなあと、感慨深くなってしまいました。

    玉三郎さんの声が、3階席までは届きにくいのだけが、ちょっと残念でした。
  • 満足度★★★★

    夜の部2回目
    いい悲鳴が上がっていた。その一方で掛け声がなかった。難易度が高いことがあり、大向うの世代交代は深刻と思われる。今日は複数の役者がセリフのノリがいまひとつ。

  • 満足度★★★★★

    夜の部
    4時間30分。昼の部は残念ながらすべて完売のため夜の部のみ観劇。牡丹燈籠は言葉も内容もわかりやすく、楽に感じた。玉三郎の間合いのうまさは笑いでも活きていた。海老蔵の三枚目も面白かった。牡丹燈篭が面白かったので熊谷陣屋の記憶が消し飛んでしまった。できればもう1回見たい。

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