修羅と薔薇 公演情報 修羅と薔薇」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    演劇的には?
    街のチンピラ3人が銀行強盗に走った。人質は10人。

    ネタバレBOX

    チンピラは薬物、暴行、傷害、強盗、恐喝等で入出所を繰り返してきたが、銀行が社会全体を相手にした強盗であることに漸く気付き、強盗から強盗をしてやろうというのが動機である。
     だが、人質として取られた10人も、仕事のできない女子行員3人、ロリコンのサラリーマン、靴より遥かに安い値段で誰とでも寝るOL等々、碌な者じゃない。要は全員糞ったれ! ではあるのだ。にも拘らず、マスメディアは、“善良な市民”と報じるから臍が茶を沸かしそうだ。で、警察も銀行を包囲したのだが、其の対応の素早さには、評価が高いとか、何れにせよ、事件発生2時間後には、警察は、建物ごと爆発させると通告してきた。人質も犯人も未だ無論中に居るのだが、警察は彼ら全員を碌でもない輩と見做しており、抹殺は正当化されると内部では認識しているものの、メディア向けには人質救出は既に成功しているとの偽情報で対応している。
     マッポが無茶苦茶な事を言い、好き勝手な行動を取るのは腐った国家では必然である。実際、現在のこのアメリカ植民地では、GSOMIAをベースにアメリカの言いなりに乗じ秘密保護法、共謀罪が既に成立している。無論、公安のし放題になるのは火を見るより明らかである。おまけに安保法制だ。TPP然り、肝心なことは総て為政者共だけが牛耳り、情報も出さず、名ばかりの主権者にあるのは、隷属と血税のみ。
     今作の背景に実際にあることについての想像はつく。その理不尽に対する怒りも理解する。自分達の怒りが実際、更に奥底で何を貫きたいのかを見据える程の勉強時間もなかったとは思う。だが、表現を効果的なものたらしめるには、矢張り“知”が必要である。アナーキーなエネルギーと糞ったれ精神とでも名付けるべき怒りは、其の知を構築する為の膨大な努力と生産的な方法構築に用いて欲しい。
  • 無題1542(15-230)
    13:00の回(晴、猛暑)

    12:20会場着、中庭の木陰で少し待ち、12:28受付、12:31開場、スタッフの方が「奥から詰めて...」と言っていますが、チケットにも「全席自由」と書かれているし、開演間近には追加席を出すのであれば、少なくとも開場後しばらくは「自由」に座らせればいいのにと思いました。

    正門を入るとパンフレットを渡され、この2日間は「2015年度前期Field Trial」A~Cコースの発表会、作品展のようです。

    此処は初めて、舞台は六角形を半分にしたようなカタチでモノトーン、左右対象のデザイン、パンフによると役者さん17名、(たぶん)みなさん初めて、「映像デザイン」としてお名前が載っている古澤さんは下北沢で一人芝居の超快作を観ました。

    13:03開演~14:09終演。

    なんとも不可思議な作品。導入部分の「事件」と後半とが結びつかず、何が何だかわからないまま終わりました。

    勢いがあるのは買うとしても、聴き取りにくいアジテーション(ところどころ差別用語が含まれるのはなぜ?欠かせない理由がわかりませんでした)が空回りしているようにみえました。「演劇」という形式にとらわれる必要はないけど、わからない1時間はそれなりに厳しい。

    「革命アイドル暴走ちゃん」もむちゃくちゃだけど、徹頭徹尾、突き抜けていると思います。

    終演後、相当疲れているだろうに炎天下で並んで見送る姿、好感。

このページのQRコードです。

拡大