満足度★★★★★
この世代の思い
このチラシの文章と、ふたくちつよし氏の作品と聞いただけで、間違いなく好みであろうと観劇。
まさに、そのとおりであった。
ベテラン俳優たちの落ち着いた演技と、まさに教室のような小さな空間に、言葉に尽くせぬ、いくつもの感情が広がっていった。
自分にはすでに過ぎ去った年齢であるが、この世代はやはり、ひとつのターニングポイントだろう。
弱い所を突かれたおじさんたちは、思わず涙腺が緩んでいたに違いない。
満足度★★★★★
心に沁みる
27年ぶりのクラス会は、その年齢が45歳という人生におけるエポックとなるような時期を設定し、それを卒業した富山(とみやま)高校3年G組の教室で行うというシチュエーションも面白い。芝居の中でも、最近はホテル、飲食店で行い、二次会はカラオケというのが多いのに...。しかし、この教室内で行うことに意味があった。
そして冒頭、文化祭で「シンデレラ」を上演した思い出を語っているが、このシーンがこの芝居の底流にある友情、人間愛に繋がって行くようだ。
黒板に書いた「頑張れ!中年 我らが青春!」は、当日集まった卒業生それぞれが歩んだそれまでの人生を、本当に喜怒哀楽が鮮明になるような描き方で観応えがあった。
満足度★★★★
スタッフにも惜しみない拍手を
だるま座初見です。客席の案内や声かけなどにもテキパキというより気持ちのこもった温かさを感じました。公演が始まってみるとそれがそのまま舞台作りにつながっているように感じました。劇団の持ち味なんですね。
あったかい気持ちになりたいときは、また荻窪に来よう、と思いました。
満足度★★★★
田舎の高校だからかなぁ。
同窓会にありがちな、昔の友人らとの再会、懐かし話、淡い恋愛感情、それから負け組の後ろめたさなど、ありとあらゆる要素が盛り込まれていて、これぞ同窓会という描写は満載でした。更にラストに向けて、ちゃんとストーリー建てされていて、素晴らしい舞台だったと思います。
ただ、自分の経験に重ねてみると、そんなに今もクラスの一体感を保てるものかなぁっていう感じがちょっとしました。G組ですから少なくとも7クラス、250人ぐらいはいるはず。中学校の同窓会って感じの人間関係なのは、田舎の高校だからなのかなぁ。