東京アレルギー 公演情報 東京アレルギー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    まるで
    ジェットコースターのようだった。あれよあれよと突き進み、最初はどんなことが起きていたか忘れてしまうほどにマリアと生きた気分。津軽弁はところどころ理解できなかったりしたけど、不快ではなく、心地よかった。願わくは、眼鏡キャバは繁盛してほしかった(笑)。山村崇子さんのゆったりとした声に和む。人間の業が丸出しのシスターって可笑しくて愛おしい。わたしも小さく死にたい。 人生はアレのように、剥いても何もないのかな。涙が出るだけかぁ。なんだか奥深い。キャバ嬢の夏子さん、反則。夏子嬢に会いにアゴラに通う。あぁ、こういう風にハマっていくのかぁ。貢いで、吸い取られていくのかぁ。そうした店を未経験なので、まさに擬似体験した気分。でも、完全にもう一度会いに…じゃなかった、観に行く気になってる。小さく死んだな。

  • 満足度

    終演を待ちわびた/約115分
    社会と折り合えずに苦悶するヒロインは、単なる“東京アレルギー”と言うよりも、人間アレルギーにして世界アレルギー。
    後ろの2つにフォーカスを当ててくれば、その多くが“人間アレルギー”であり“世界アレルギー”であろう演劇の観客たちは、もっと身を入れて本作を観ることができたに違いない。
    だのに実際には、津軽出身のヒロインが東京に馴染めず足掻く様にフォーカスが当てられている上、ヒロインの苦しみが人間普遍の苦しみへと敷衍されきっておらず、観客としてはヒロインに己を投射しづらい。
    ために、いまひとつ感情移入しづらい仕上がりになっていて、その点がとても勿体なく思われた。

    いや、そんなことを言う以前に、本作、東京でもがくヒロインの受難の有り様が型にはまり過ぎていて、お話としてまるで楽しめず。
    中盤以降は退屈で退屈で、終演が待ち遠しくてならなかった。

  • 満足度★★★

    キャバクラティッシュ付
    110分。

    ネタバレBOX

    東京アレルギーな青森出身のまりあ(成田沙織)は、低空飛行な毎日を送り、家に帰れば、希望のKちゃん(堀夏子)や絶望のZちゃん(和田華子)と会話する毎日。そんなまりあがキャバ嬢やって、ヤクザにビール瓶で頭カチ割られて、シスターに看病してもらいレズり、田舎に帰るも居場所無く、結果シスターに殺される。

    前半は地味で冴えない、花のないまりあと周囲の人間がバランスよく描かれ、結構面白かった。津軽弁もよくわからんなりに、なんとなく判るという感じで。
    後半が、より絶望よりな方向に向かい、地味な感じはそのままで、魅力に欠けた印象。話的に盛り上がるワケではないのはよいけど、惹きつけられるものがなかったかな。
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    劇団・野の上の【東京アレルギー】を観劇。

    観音林まりあ(35歳)は地元の青森で恋人を失い、失意の為、東京に上京してきたのだが、何故か鼻がムズムズ、喉がイガイガと東京での生活で、アレルギーになってしまったようだ。
    そして都会での生活もなかなか上手くはいかず、何時も心のよりどころはK(希望)ちゃんとZ(絶望)ちゃんである。
    そんな彼女の希望から絶望の人生を歩んでいく物語である。

    舞台の場所は東京なのだが、登場人物が全編津軽弁なので、一体ここは何処なのか?と終始錯覚してしまう。
    一生懸命に生きているのだが、決して同情出来ない彼女の人生に対して、津軽弁という言葉の海に泳がされてしまって、観客の我々は、終始奇妙な感覚を彷徨ってしまった2時間であった。
  • 満足度★★★★

    -
    110分。クセの強さを潔く貫くところがよい。

  • 満足度★★★★

    翻訳
    ねはー

    ネタバレBOX

    津軽弁によるお芝居。海外の演劇を日本語に翻訳してやるように、青森の様子は普通に津軽弁で、普通に東京のことは津軽弁に翻訳して演じられた観音林まりあの半生を描いたお芝居でした。

    東京に馴染めないからアレルギーが出たと思って東京アレルギーと言っていた彼女でしたが、青森に帰っても疎外感を覚えアレルギーを発症させるのでした。孤独に生きて孤独に死ぬくらいなら、人に恨まれて刺されて死んだ方が他人と関わっていた証拠にもなりますから、その方がいいのかもしれません。教会の敷地内に人知れず埋められなければですが。

    KちゃんのKは、希望であり、孤独であり、神でもあるという便利なKでした。Zちゃんは絶望だけでしたが、善にも思えました。

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