満足度★★★★
ちょっと理屈っぽいが自分は好み
何気ない日常の影に潜み、普通の人々は気付きもしない位相から、こちらを窺い捩じれをを構築して世界を転覆させる目には見えないものたち。そんな存在があるような錯覚を錯覚とまでは言えないようにもってゆく特異な文章構築術と、淡々とそれを演じる役者、肝心な場面を実に雄弁な演技で伝える役者で対比させた演出・縁起ともにレベルの高いものである。シナリオは、それらを準備した極めてロジカルな短編オムニバス。今回の半券を持ってゆくと、もう一作は割引料金で観ることができるとか。頭の体操にもなる面白い舞台である。
満足度★★★
透明な動物ツアー
架空の地方都市で暮らす人々のエピソードがシームレスに語られる。例えば劇中に出てくる電波塔がカフカの「城」のように感じられる不条理テイストは夢を見ているよう…。って、ごめんなさい、お酒入ってたんで途中、本当に夢みちゃいました。