満足度★★★★
祝祭的でもある。
内容は重いのですよ。
乗り越えられない出来事(と、たぶん、それに苦しんでいる自分の状態)に浸り続ける人たちの話なのです。
いや、私にはそう感じられた。
パワーに変えて明るい未来を目指す
のではないのですから、まぁ、ハッピーエンドではない。
でも、そっちが真だったりする部分ってたくさんあるのだと。
そういった話を、いろんな仕掛けでドワーっとパワフルにみせる感じ、
目に楽しかったです。
頭の中で、何かが光かけたのですが、みうしなってしまいました。
チェーホフみたいな何かだった気がします。
満足度★★★
虎よ虎よ
今回は長谷基弘さん演出。
舞台は福岡と新宿(おそらくベトナムも)。土砂災害から生還した男の子の成長した姿/新宿のマンションで、仕送りで暮すミュージシャンの卵。福岡で料理屋を経営する彼の姉(癌の手術を拒んでいる)。同郷の親類の若い女医さん。交通事故で幼い息子を亡くし家庭崩壊に直面する若い女。男の幼馴染の板前志望者。
賢治の仏教説話的な、人と動物が対話し輪廻転生する世界を背景に、悲惨な事故で心を砕かれた人々が偶然に出会い絡み合う。