鳥の眼 公演情報 鳥の眼」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    祝祭的でもある。
    内容は重いのですよ。
    乗り越えられない出来事(と、たぶん、それに苦しんでいる自分の状態)に浸り続ける人たちの話なのです。
    いや、私にはそう感じられた。

    パワーに変えて明るい未来を目指す
    のではないのですから、まぁ、ハッピーエンドではない。
    でも、そっちが真だったりする部分ってたくさんあるのだと。

    そういった話を、いろんな仕掛けでドワーっとパワフルにみせる感じ、
    目に楽しかったです。

    頭の中で、何かが光かけたのですが、みうしなってしまいました。
    チェーホフみたいな何かだった気がします。

  • 満足度★★★

    虎よ虎よ
    今回は長谷基弘さん演出。
    舞台は福岡と新宿(おそらくベトナムも)。土砂災害から生還した男の子の成長した姿/新宿のマンションで、仕送りで暮すミュージシャンの卵。福岡で料理屋を経営する彼の姉(癌の手術を拒んでいる)。同郷の親類の若い女医さん。交通事故で幼い息子を亡くし家庭崩壊に直面する若い女。男の幼馴染の板前志望者。
    賢治の仏教説話的な、人と動物が対話し輪廻転生する世界を背景に、悲惨な事故で心を砕かれた人々が偶然に出会い絡み合う。

    ネタバレBOX

    宗教的な生の理論化を否定する登場人物と、知恵ある者と下層のカミのタッグが対立。
    幾つか見せ場・聞かせ所としてメッセージを発する部分がある。女医が虎を演じる場面。板前青年が女を口説く所。死んだ子供をありありと思い出す場面。成本千枝さんのジェストダンス。痩せて面変わりした立花あかねさんが見所。
    死と生のせめぎあいのイメージ(泳ぐ小魚)。人力で作られるから感動的に感じるんだが、絵的には安い超人アニメとかCGでよく出て来るクリシェに近いのかなという気もする。

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