満足度★★★★★
見ごたえありました!
出だしの朗読から岸田國士の世界に引き込まれました。女性がテーマということで時代が違っていても共感する部分が多く、役者さんの演技にもらい泣きしそうになりました。コミカルで笑えるシーンもあり大満足です!
難しい言葉もありすべては理解出来てないかもですが、構成が面白く退屈しなかったです。
遅くなりましたが、突然のアクシデントにも迅速に対応していただきありがとうございました。
満足度★★★★★
雨に思案
観劇からおよそ三週間も経ってしまいましたが、感想を書かせて下さい。
「女らしさについて」を始めとする、岸田の評論そのものは、複雑で、難解だったように思います。だからこそ、耳に入ってくる洗練された言葉の端々は「聞きたい、理解したい」と観客に能動的に思わせる、不思議な力を持っていました。
「岸田國士の思案」を観に来たつもりが、いつの間にか自分自身が思案することに導かれている。ラストに出てきたものの意味を折に触れ考えていました。ああそういうことだったのか、と最近ようやく理解した私は鈍いですね(笑)
私たちは思案する、考える、底が浅かろうが、日和見だと批判されようが、思案が例え何にもならなくても、考えることを止めてはならない、改めて強くそう感じました。流されようと思えばいくらでも楽に流されてしまえる時代です。おででこさんがこの作品を上演した意味、伝わりました。
それにしても各々のキャラクターが見事に調和していて、素晴らしい舞台でした。ああしてひとつの空気をつくりあげることこそ、演劇の醍醐味でしょう。
ラストシーンの評論の中に、恐らく「妻の日記」から取ったのでしょうか、日常的な女の台詞が切れ切れに入る場面がありました。それが私にはハッとするほど印象的でした。岸田の思案を支えた当時の女性達の姿が、幻のように遠くに見え、役者さんたちが演じた役だけではない、もっと豊かな人々の姿を感じました。いや、舞台は、無限ですね。
来年もまた楽しみにしています。頑張って下さい。
満足度★★★★
宇宙の写真
何度か岸田戯曲をしたことがあるけれど、
こんなに笑えたっけ?
と、びっくりしながら見ていました。
今のこの時代に語りかけ、疑問を投げかける論文など、
本当にすばらしかったです。
戯曲にしても、古い常識と言われるものですが、
いつからこんなになっちゃたんだろうなーなんて
考えてみたりしていました。
遅くなりましたが、皆様、お疲れ様でした。
満足度★★★
試みは好評価。
ナイロン100℃さんでも行われた「文六」シリーズ。舞台化が難しいと言われ、原作読んでも面白いが難解なところがあります。文六役の方や驟雨を選ぶセンスはとても良い。しかし多少脚色したり全体で見ると粗が見える。朗読は群唱が本当にズレてしまってる箇所もですが、取り入れることで尺が長くなり、あの座席に二時間以上は苦しい。空調など劇場的な問題もあったので色々な意味で手強かったです。命を弄ぶ男二人は好きなので見てみたいですね。
満足度★★★★★
素晴らしかった!!
これほどまでに岸田国士の世界を深めたものは今までみたことはありません。作者の評論やエッセイを劇中に組み込んで、作品における背景や思想を、決して恣意的ではなく純粋に、ありのまま表現した演劇は今まで見たことがありません。あまりにも膨大な情報量に未だに頭の中では整理がつきませんが、確かな感性による構成力と、純粋に且つひたむきに作品に向き合う役者の方々の演技にただただ圧倒されました。
また是非やってほしい!
役者の皆さんお疲れさまでした!
満足度★★★★
興味深い内容でした。
評論部分はどうするのかな?と思ってたらそう見せるか、と。
最初に全員が姿を現したところのインパクト、よかったです。
気になったのは、やはりちょっと長すぎたかなーと。
自分は面白く観てはいたのですが、
付近のお客さんで集中切れてた感じの方ちらほらいたので
少し演目減らしてもよかったかもしれませんね。
文六の二編は知らなかったもので、こんな作品も書かれていたんだなあ、
これ戯曲そのまんまなんだよなあ、と意外でした。
若手の方で、ちょっと演技頑張り過ぎかなと感じる部分もありましたが、
皆さん好演だったと思います。