愛し平成、また昇る 公演情報 愛し平成、また昇る」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★★

    あっという間の2時間半
    泣きそうになる芝居は久しぶりでした。
    わかりやすいストーリーなのに、そうなるのは脚本が丁寧なのと、役者さんに勢いがあるからだと思います。

  • 満足度★★★★

    全体が満遍なく良いが…
    全世界的に起こった特殊な状況下で戸惑いながらも自分の行くべき道を模索する人々を描いた群像劇。
    普通は主人公だけとか、せいぜいバス1台の乗客とか学校の1クラス程度の人数に起こる事態を全世界的な規模にしたのが着想の妙。
    が、様々な対応が同時併行的に進行するのが諸刃の剣?
    誤解を恐れずに言えばメリハリに欠け、どこが良かったか問われると答えに窮するが、換言すれば全体が満遍なく良い(恋人のどこが好きか問われて「全部」と答える語彙不足の輩みたいだ(爆))…な感じ。
    なので155分の長尺が中だるみしたりダレたりしない…どころか長さをあまり感じないのはある意味不思議(笑)。
    欲を言えばどこか軸になるものが欲しかったか?
    なお、全体の雰囲気は2013年12月上演の初長編「(morning sun...)」に通ずるような。
    また、「特殊な状況」の設定に2人のSF作家を、途中で語られる一部の人物の設定に映画化もされた小説を連想。

    ネタバレBOX

    【補足】
    連想した2人の作家は広瀬正と小松左京、小説は梶尾真治の「黄泉がえり」。
    あと、ニコ生の表現や装置の意匠も良かった。
  • 満足度★★★★

    結末を知ってしまっているだけに…
    全世界の人々が記憶をそのままにタイムスリップする…その期間5年。近くはないが遠すぎではない5年。

    時は5年遡り、その間に出来上がったものは跡形もなく無くなる(スカイツリーとかね)けど、確かにその5年間は存在した、と断言できる。スカイツイリーが出来上がることも知っている。

    そんな世界で起きている、一方通行の想いが双方向になっていく物語。

    登場人物は確かに多いし、みなを丁寧に描いているので確かに上演時間も
    長い。
    だけど、想いが伝わりはじめて行く過程は、長さを感じさせるものでは無かった。

    ネタバレBOX

    つい昨日まで同居していた彼氏が自分の事を忘れちゃうって・・・健気すぎるよ。

    別談だけど、
    最近、3月11日と向き合う舞台増えてきてる。なんだろう、4年経過して「向き合ってみよう」と思う書き手さんが増えてきたんだろうか。。。
    うん、いずれにしても、やっぱり忘れちゃいけない。

  • 満足度★★★

    価値観の再確認
    念の為、ネタバレに記載しております。

    ネタバレBOX

    複数の話がゆっくりとグルグル各々の形で交差しながら進んで行きます。

    個人的には価値観について考えされ、自分の今の価値観が自分にとって素直な気持ちなのかとふと考えたりしました。
  • 満足度★★★★★

    無題1467(15-115)
    19:00の回(晴)。18:30受付、開場。

    暗い灰色の床高の舞台(ちょっと変わった造り)。こちらは始めて、横手さんが出ていらっしゃるので観に来ました。設定は「説明」にある通り(ですがいつものように読んでいませんでした)。

    開場時SE、雑踏。18:56前説、19:00開演~21:38終演(休憩なし、2時間半超え)。終演後、台本を購入。

    椎谷さん「Dressing(2011/5@駅前バー)」「In The PLAYROOM(2014/10@ミラクル」「ワンダーランド(2015/2@王子)」。坊薗さん「ファニー・ガール(2013/10@三鷹)」

    たいへん面白い設定(時間SF的)、個性的な役者さん揃い、途中、息抜きコーナーがあり、どう感じるかはきっとそれぞれ。

    劇中、映像とセリフとがシンクロする場面がありますが、これがまた見事に合っています(お訊きすると、その合わせ方がなんともほのぼの)。


    ネタバレBOX

    タイムトラベル(時間SF)は好きなジャンルで、先日、「永遠の終り(I.アシモフ)」を再読したばかり。普通、タイムトラベルするのは個人だったり、グループだったりなのに、本作では全宇宙。ということは相対性理論的にみると、いよいよ宇宙の膨張がとまり、縮小がはじまったのだろうか...(初めは伸びたり縮んだり)。

    本作では、それで終わるのではなく、5年間の記憶がない者を設定し、訪れる「死(すべき定め)」を織り込んでいるのが秀逸(ただ、集団の描写はちょっと中途半端)。

    先が読めてしまう自分の人生、でも悔いなく生きようとチャレンジする男の話が並行し、物語を支える。

    横手さんは、物語全体を包むような役割、静かな語り口で幕が下りる。

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