アネクメネの雨 公演情報 アネクメネの雨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    なかなか
    面白かった♪
    舞台美術がしっかりしていたので期待してみる。。
    最近、美術はしっかりしているのに
    いざ本番始まってみると全然つまんないって事がよくあるが
    それほどそういうことを感じさせなかった。
    群舞・群読を取り入れ独特な世界観をうまく引き出せていたのではないかと。
    ただ、はじめはそれでも良かったのだが
    その手法を使いすぎていて後半だれる。
    あと、本がなぁ・・・
    世界観が独特な事もあり(それは美点にもなるのだが)
    理解に苦しむ。理解できなくとも感じさせられる舞台ってのも
    よくある分、そのあたりの表現をもっと詰めたほうが良かったのではないかと。
    ただ、若いってのがあるので今後の活動に注目していきたい。

  • 満足度★★★★★

    やはり非凡な才能・・・
    冒頭、不思議な感覚のセットに、まず興味を惹かれる・・。
    主宰の挨拶の前に既に物語は始まっており、何やら緊張感を強いられる。

    一つ一つの言葉の響きがとても素晴らしい・・。
    そして、今回も赤い布が効果的に使われ、ああ、かって地球上の何処かで、こんな物語が繰り広げられたのかな、などと考えさせられてしまう・・。

    深い、深い、沢山のことを考え、感じさせられる作品。
    相変わらず、豊かな才能を思わせる・・・、今回もそういう非凡な才を感じさせられた。

    この本の作者には、これからも枠に囚われず、大きく羽ばたいて欲しいと思う。
    次回はどんな作品を魅せてくれるのか、また楽しみにしたいと思う。

  • 満足度★★★★★

    微妙に素晴らしい
    イメージが内包されている台詞は、素晴らしい出来でした。
    後半の方が私にとっては響きや雰囲気とマッチして新鮮でした。
    発せられている台詞をゆっくりと咀嚼すると、イメージの強さが
    減衰する鋭さをもった情念に酔いしれました。
    タイトルとの関わりが難解でしたが、一点に絞って観劇することで、
    微妙に世界を共有できたのではないかと思っています。

  • 満足度★★★★★

    罪と罰そして赤
    相変わらず役者の吐く言葉に魅せられます。
    高橋の書く本はこのセリフが魅力なんです。

    それから芸術性。
    舞台上で演じてる様子をそのまま額に入れたら完璧に絵になります。
    素晴らしいです。。


    今回のテーマは森です。

    そして血の赤、情熱の赤。


    公演中なのでネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX


    太古の昔から人間は何も変わることなく歴史は繰り返される。
    今回の芝居はその何年もの長い間、死神がニンゲンの営みをずっとずっと見てきた物語なのです。。


    植民地となって支配されていた人間たちは独立しようと、戦争を始める。
    しかし、戦争は敗北し独立は失敗する。
    結果、戦争で物は無くなり物価は高騰し、街の人々は飢えて死んだり、悪行をはたらいて罪を重ねたりしていた。

    ワオンは敵から殺されたが死なない。
    死ねない死神となってニンゲンの多くの所業を見る事になる。

    自分を殺しにやってきた賞金稼ぎの輩から死ぬ間際に手紙を預かる。
    オクヒトとアキヒトの弟や姉宛の手紙だ。


    一方、散々悪行を重ねてきたアンジンはある女から「子供を助けて欲しい、子供の名前は・・」と哀願し言いかけた矢先、殺してしまう。
    だが、後悔したアンジンは赤ん坊売りの女のところに行って、たずねるが赤子の名前を知らなかったばかりに解らない。

    「ああ、あのとき赤ん坊の名前を聞いて置けば良かった。たった一度の人助けを失敗した。」と悔やむ。


    アンジンは赤子売りの女に手玉にとられ捕まって処刑されることになる。


    そんなアンジンに死神はオクヒトらから預かった手紙を渡す。
    「あなたはずっと育ち盛りだから・・・一粒残らず磨く・・走り回って残らず食べる・・愛しています幸せになってください・・辛い思いをしていませんように・・」
    手紙はぐちゃぐちゃで途切れ途切れに切れているが、その手紙を読んだアンジンは、「最後にたった一つの願いを聞いて欲しい。自分が死んだら村を孤児院に変えて欲しい。」と言い残す。。

    やがてアンジンのシカバネから一本の木が育ち幹が伸び葉が茂り、森となる。

    死神はその森を見守りながら彷徨い歩く。




    これは元はただの人間だった男の物語です。
    死神となって何年もの長い間、ニンゲンの営みをずっとずっと見てきた物語なのです。。



    本当の事を思いながら本当の事を隠したがるニンゲン。
    ニンゲンの内面を描写した内容で決して軽くないです。


    生きているのはこの世に用があるからではないでしょうか?
    というくだり。

    確かに「人はそれぞれ役割があってこの世に生かされています。」と聖書にありますが、



    まあ、ワタクシ的には生きてるだけで宜しいのです!(^0^)


  • 満足度★★★

    大入りでした。
    長蛇の列で期待しましたが、やや単調。イメージは理解できるんですが・・・
    美しさと哀しみの表現が不足か。赤い布だけでの表現は新しい試みで評価したいです。ただ、何とも観た!と言う充足感が味わえなかったのは残念。

  • 満足度★★★

    初日。
    動きのある前半に比べ、後半あまりにも変化に乏しく物足りなさを感じました。言葉の美しさは堪能できましたが、それも前半に集中していたような。

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