ばらの騎士 公演情報 ばらの騎士」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    なかなか興味深い作品
    「ばらの騎士」といえば、クライバー・ポネル版が圧倒的に有名でここに極まれるという感があるようだ。
    今回の作品は勿論そんなカリスマ的な評判はないし、新国としても大がかりな宣伝は展開していない(少なくとも一般的な印象としては)

    しかし、この「ばらの騎士」は演出の姿勢として非常に好感が持てる。
    田舎者貴族が巻き起こすドタバタではなく、(演出家がインタビューで述べているように:パンフ参照)ウィーンの治世の曲がり角を捉えている。

    テーマは「時」。
    ”恋愛””社会制度”の移ろいを軸に、見事に淡々とそれを浮き出させて見せている。
    若者の移り気や
    元帥夫人の毅然とした態度と、揺れ動く女心を見事に演出し切れていた。
    これを社会の変遷に見立てやすいように易しく表現している。

    今さらながら、オペラを”芸術””音楽”と思い込んでいる日本と、そこに込められたメッセージを読み取ることを求めている文化先進国とのギャップを感じる。

    この作品は演劇好きにも十分に堪能するに値する作品だと思う。

    ネタバレBOX

    カーテンコールはいただけない。
    あの人、誰???みたいな出演者まで単独のバウをさせる必要があるのか
    甚だ疑問。
    まさか新国立でさえチケット販売数を意識しての対応とは思いたくもないが。

    国立…この言葉が意味する物は大きいはず。
    国外のクリエイティブスタッフと演者で固めたプロダクションが国費を使って上演する。この事実が我が国の文化の育成になるとは思えない。
    制作意思が表に現れていないし、自国のスター育成に役立つとも思えないし、グローバリゼーションをひどく安易にとらえているだけの施策に思えて仕方ない。
    別にドメスティック賛歌をしようとは思わないが、国の施設であるという事が見てとれない。
    現在の運営体制にどんな前向きな意思があるというのだろう???
    沈みゆく日本にしか思えない。
  • 満足度★★★★

    全ては第3幕!
    ジョナサン・ミラー演出の3回目!
    シュテファン・ショルテスの指揮がウィーンらしさを存分に醸し出す。
    全て見ているが、新たなキャストで新鮮!
    貫禄の第3幕元帥夫人役アンネ・シュヴァーネヴィルムス!
    オックス男爵役ユルゲン・リンの太く強い声
    ゾフィー役高音美しいアンケ・ブリーゲル
    オクタヴィアン役ステファニー・アタナソフの美しい容姿。
    ラストの有名な3重唱、2重唱は感動です!

    ネタバレBOX

    オクタヴィアン役ステファニー・アタナソフの第1幕、第2幕に声の弱さが気になったが、第3幕はしっかりと重唱を歌っていました。
  • 満足度★★★

    ネタばれなし
    兎に角、演奏に痺れました。

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