満足度★★★★★
アンファンテリブル『(仮)の事情』
アンファンテリブル「(仮)の事情」、現代の大人の男女のエログロ暴力の間にか細く流れる愛憎劇に、安部定という歴史が重なり入り込む。「神話は繰り返す」とり・みきの伝奇コミックを彷彿。麻子さんの気だるいエロス、寺十さんのカートゥーンみたいな切り替え、吉村さんの腑抜け男ぶり。
アンファンテリブル「(仮)の事情」、B級・佃さん作とはいえ、人の襟首を摑んで恥部を見せつけるようなドス黒真面目な舞台を、名古屋演劇の、基本的に清潔真面目な土壌が受け入れられるかどうか。
満足度★★★★★
阿部定モノ。「(仮)の事情」=「カリの事情」?/約105分
阿部定事件の肝は押さえつつ、複層的な劇構造のもと自由に話を展開していて、グイグイ引きつけられました。
前川麻子さんの体当たりの演技、寺十吾さんの飄々としたキャラクター、吉村公佑さんの無骨さ‥‥役者陣も皆さん良かった。