新春玉山福袋 公演情報 新春玉山福袋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    王子小劇場『新春玉山福袋』
    王子小劇場「新春玉山福袋」、玉山さんが6作品連続で主役。約15分毎に役が変わり、観てる方が頭がパンクしそうな、一人劇王状態。。。新進気鋭6作家の短編をまとめて観れて1000円なんて、もう犯罪の領域。髪型を変えた玉山さんが、津のヒゲ仙人を彷彿とさせる\(^o^)/

    王子小劇場「新春玉山福袋」、演劇的仕掛けが生きる「バス亭」「白紙」、変なシチュエーションで価値観をじっくり見せる「楽園の二人」「じんましん」、誰にでも分かりやすい「遺体よ、僕とキスをしてくれないか」「まねっこどうぶつ」、バラエティ豊かなラインナップ。

  • 満足度★★★★

    新春の座興にあらず
    もっと、ラフに作られているかと思いきや、作り手がガチに競い研いだ6本の短編集でした。

    考えてみれば、王子小劇場の職員という一面はもっていても、普段の彼らの公演はそれぞれに観にいきたいと思っているものばかり。

    同じ素材の味わいも、異なる味付けでこんな風に変わるかと思ったりもして、たっぷりと楽しむことができました

    ネタバレBOX

    6編全部にご出演の劇場代表が、作品群を単なる羅列にしないとてもよい束ねになっていて、よしんば女子高生になろうが、死のうが、脱ごうが、蕁麻疹が出ようが、ベースにぶれない役者としての色を持っていることで、それぞれの作品の個性がより観る側に伝わってきたように思う。

    新春公演の気楽に楽しめるという部分を残しつつ、劇団職員の創作力やカラーのお披露目にもなりつつ、劇場としての企画力や創作力を観る側に印象付けるよい企画だったようにも思います

  • 満足度★★★★★

    各作家の個性丸出しな作品群
    王子小劇場版「あまうめ」にしてそれぞれに色の異なる6編の短編。
    仮に共演者が固定か存じ上げない方ばかりで作家を伏せられて観たとしても池亀作品、モラル作品はワカったろうし、裕本作品、北川作品も当てることができた(あとのお二方の作品は今回初めて)のではないか?というくらいに各作家の個性丸出しな作品群で伝説の名優(怪優?(笑))玉山悟氏の演技を堪能。(もちろん共演者の演技も)
    これだけ充実した内容で1000円(台本集だって500円だ)というまさしく福袋な公演、機会があったらまた演っていただきたい。(爆)
    そうそう、榊菜津美嬢は「アマヤドリではまず見ることがないであろう榊菜津美」ではあれど「池亀作品ではお馴染みの榊菜津美」だったなぁ。(笑)

  • 満足度★★★★

    贅沢
    王子小劇場代表玉山悟を主演に、六人の劇場職員でもある作家による恐るべき贅沢な企画でした。

    ネタバレBOX

    『バス停』(作・演出 池亀三太)  引きこもりの娘に代わって高校に通う父親の話。

    最初玉山さんは女子高生役もやらされるのかとそのいじられ振りに驚きましたが、実は父親なんだということが分かると、なんてけなげで切ない、そして少しは疑っているものの友人たちが父親だと気付かない不思議ワールドに池亀さんらしさを感じ恐れ入りました。

    『遺体よ、僕とキスをしてくれないか』(作・演出 裕本恭)  病院で亡くなった人を運ぶ葬儀社の人間が、この日はいつもと違うあまりに若い女性だったため、つい見てしまった白日夢。

    いかがわしい感情の発露を理屈をこねてファンタジーと称しているような感じでした。玉山さんにキスシーンをプレゼントしようとしたのでしょうか。

    『まねっこどうぶつ』(作・演出 つくにうらら)  美容師が好きになって、交際したくて思い切って美容院に飛び込んだものの、丸坊主だったのであごひげを三つ編みしてもらう話。

    思いは通じず、美容師に陰で笑われ可哀想でしたが、一種のストーカーみたいなものですから正直仕方ありませんね。田中渚さんは食事シーンが無くてもどうしても箸の持ち方が気になってしまいます。

    『白紙』(作・演出 佐々木琢)  父親が亡くなり、父親の部屋から卒業アルバムを見つけた息子が、結婚相手とは出会えたものの友達のいなかった父親の高校時代に思いを馳せる話。

    父親に当てた言葉の冒頭部分一言でもあれば良かったのにと思いました。尻切れトンボ感が強かったです。

    『楽園の二人』(作・演出 モラル)  人気作家ではあるものの、童貞の官能小説家に我が身を呈して肉体の真実を教えようとする新人出版社社員の話。

    どこまでどうやればギリギリ見えないかを熟知している犬と串ならではの全裸芸でした。

    『じんましん』(作・演出 北川大輔)  こっぱずかしいことを聞くとじんましんが出てしまう男の話。

    いい父親、いい夫とちょっと仄めかされるだけで反応するのは娘や妻を愛しているからで、いい家族の証拠です。心が温まります。
  • 満足度★★★★★

    無題1360(15-008)
    12:00の回(晴、強風)。11:30受付、開場、琴/笛のBGM。比較的高い舞台で、ミニ椅子、パイプ椅子が平地、3列目からひな壇。

    11:58前説(つくにさん、100分、10分休憩、本日カメラ撮影)、12:03モラルさんのコメント~開演~12:51(3作)、13:00~13:44(3作)終演。

    田中渚さんがつくにさんの作・演出で、ということなので観に来ました。田中さんは「つぎとまります(2012/12@王子小)」再演からで6作目。つくにさんは「その揺れでふれる手(2014/10@王子スタジオ1)」と本作。

    各作品には、①映像による各作家のコメント②続いて、いかにも...なタイトル、役者名などが厳かに...明転すれば、思い思いの(笑ってしまう)展開。それぞれは短い作品ですが、6人の「共演者」も個性豊かで面白いものばかり。「売れ残って」しまった週の穴埋め公演ということだそうですが、堪能しました。

  • 満足度★★★★

    みてきた
    どれもそこそこ面白かった。

    なぜか私は舞台のこっち側の人だと再認識しました。

  • 満足度★★★★★

    破格
    玉山悟さんを主演に据えて、6団体の短編作、各作品に一人ゲストの役者が入り、二人芝居の体をなします。
    団体も役者のかたも個性的で本当にお得だと思う。

    各作品の前にそれぞれの職員のかたの映像が入るのですが、思った以上にこの作り手の顔が見えるの良かったと思う。
    普段、あんまり作・演出のかたの顔分かんないですもんね。

    1000円と破格なのでもし時間合うかたは17日(土)まで!
    お賽銭もっと入れてきても良かったなぁ。

    間違いなくオススメなんだけど、自分が奨めた人、下ネタは苦手って言ってたのがちょっと心配ですけどね。!
    ヽ('ー`)ノ

    上演台本集も良いもの。
    玉山さんの俳優経歴付き500円!


    短編の良いところは短くても無駄なところが無いから密度が濃いし、役者のかたの魅力がストレートに伝わってくるかなと。
    あまりにもサクサク楽しめてしまったので、もっと観ていたかった、くらいが難点でした(笑)

    上映100分程、途中休憩有り、なので一本ずつはショートショートの様な感じとなります。

    ネタバレBOX

    『バス停』
    作・演出:池亀三太(ぬいぐるみハンター)
    共演:榊菜津美

    玉山さんに女子高生をやらせる、書くと出オチ臭が半端ないんですが、見た目で笑わせずするりとはじまったのがとんでもないと思った。
    後から「あ、そういう設定(笑)」と笑えるんですよね。
    榊さんのパワフルさも良かった。
    戦国パンツはちょっと面白いと思ってしまったヽ('ー`)ノ
    なんでこの状況になったのかには触れずで悔しい、だから面白いんだろうけど。!


    『遺体よ、僕とキスをしてくれないか』
    作・演出:裕本恭(劇団東京ペンギン)
    共演:うでもげる

    ちょっとこれ、素敵でしたよ。
    紛れもなくラブロマンス。
    うでもげるさんのキス良かったなぁ。
    羨ましい。。じゃなかった(笑)
    台詞も好きだった。
    台本読んで改めて思ったけど、冒頭結構、長台詞なんですね。
    短編とはいえ、6本全てに主演の玉山さんの台詞量ってかなりのものだよなぁ。
    これぐらいは目じゃなかったりするんでしょうか。


    『まねっこどうぶつ』
    作・演出:つくにうらら(カミグセ)
    共演:田中渚

    ヒゲいじりすぎ(爆笑)!
    というか、前半3作品は漏れなくいじっていましたが(笑)
    玉山さんを構成するものとしてはヒゲ分は重要なのでしょう。
    3作品目にしてはじめて帽子を脱いだのが効いていた。
    他にも順番の妙があった様に思う。
    こうして美容院で三つ編みをしてもらう事が特別、という事なのかなー。
    お姉さんに対する淡いもの、というのもあるのかなと。


    『白紙』
    作・演出:佐々木琢(あたらしい数字)
    共演:辻響平

    ああ、これも良い話!
    一方通行の会話が面白くもあった。
    こんなのならば恥ずかしい部分を残したまま死んだとしても悪くないかも、と思ってみたり。
    台本読んでて気がついたけど、息子が友達読んでタバコ吸ってたのくだりは最初無かったのですね。
    作ってく中で増えたのだなぁ、普通の作品とそういうとこ変わらないのでしょうね、きっと。


    『楽園の二人』
    作・演出:モラル(犬と串)
    共演:川本ナオト

    問題作(笑)
    川本ナオトさんも職員のかたなので、純粋に職員だけのチーム。
    それがこれでいいのかと(笑)
    明日観ると言っていた、自分が奨めた人がどう観るかだけ本当に心配なのですが、まあでも申し訳ない事に面白かったですわヽ('ー`)ノ
    何でもあり、これが出きるならば確かになんでもNGなくできちゃいますよね。!
    童貞の官能小説家、というだけでインパクトがあります。
    真っ裸の観せかたがとても卑怯でした。
    手慣れてるなー(爆)
    自分が書くものを実際に体験する必要があるのか、ないのか。
    意外にその辺り興味深いとこの話だったりもしました。


    『じんましん』
    作・演出:北川大輔(カムヰヤッセン)
    共演:さとうみみ

    ここまで皆さん、ここぞとばかりに玉山さんへの悪意が同居した様な愛に満ちた作品ばかりでした。
    主旨は的にそれで良かったと思いますが(笑)
    北川さんは一番玉山さんと付き合いが長い事からか、良い具合に気負いは無い作品になっていた様に思います。
    こっ恥ずかしい事を聞いたら蕁麻疹が出る病気というの面白かった。
    でもこれ、無さそうで実際にもありそうな病気ですね、どうなんだろう?
    「愛してる」が武器になり得る夫婦というのはなかなか良いんじゃなかろうか。

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