満足度★★★★★
胸を打つお芝居
最初から最後まで握りつづけた掌に、ひどく汗をかきました。
とても力強いお芝居でした。脚本の内容も、役者さんの演技も、辛く苦しい物語に真っ向から取り組んでくださっているので、観ているこちらの心にもずしんと来るものがあります。でも、だからこそささやかな希望を感じる終わりに、本当にささやかなのに心救われるんだと思います。
なんといっても役者さんたちの演技が皆本当にすごい。個人的には特に、主演の女優さんのラストシーンの演技がいつまでも心に残りました。忘れられません。ぐっ、と何度も思い出しては心に噛みしめてしまいます。
加えて、矛盾や疑問が最後に綺麗につながる脚本はミステリーとしても綺麗に出来ていて面白いです。開演の仕方や終演の仕方、セットや小道具の使い方(終演後にも若干の変化が…)、回想を利用した見事な場面転換等、演出面でも様々な工夫がされていて、舞台の特徴を活かし、脚本の特徴を大事にしているんだな、と感じました。
まだ観始めたばかりの若僧にとって、小劇場の舞台という物ならではの魅力をこれでもか、と味あわせて頂いた気がします。楽しかった、とも感動した、とも違うような…なんだろう、胸を打つような舞台でした。観ることができてよかったです。
満足度★★★★
重い
テーマだったけど、最初から引き込まれて行った。回想と、現実とを交互に上手く話しが進んで行った。途中、笑える所もあったけど、ほぼ重い内容。中盤からラストへと向かう芝居は、畳み掛ける感じで、最後は、凄い迫力でせまってきます。役者の力量の成せる技でしょうか。こういうタイプの芝居をほとんど見ないのに、最後まで飽きることなく見ることが出来ました。面白かったです。
満足度★★★★★
始まりから
薄暗い明りの中、静寂と緊張が続き身じろぎもせず見入ってしまった。
途中の回想シーンでほんの少しほのぼのするのだが、またすぐにピリッとした空気の世界に連れていかれる。
あまりに見続けた為ドリンクを飲む暇がなかった。
途中何度も泣きそうになりながらも耐えたが、もし家でビデオで見ていたら確実に泣いていただろう。
次はまったく違う舞台のネコ脱出も見てみたいと思う。