『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水) 公演情報 『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★

    率直に言って、この劇団さんの舞台で初めて、ハズした!と感じました。
    いつもは後味の悪い(笑)ラストで締めくくる同劇団には珍しく、厚い雲に覆われた空の合間から微かに日の光が差し込んで来るようなエンディング…自体は決して悪くはないんです。
    シリアスな設定を旨とするノーチラスさんにしては珍しい「UFOを呼ぶ会」。現代の寓話を狙った作品?ただ「UFOを呼ぶ会」という寓話的な設定に集う人々、「高い会費」を支払ってまで同会に参加する気持ちが、観客に(演じる役者さんにさえも)伝わって来ないように感じられました。
    同会の主宰者である主人公、主人公に片思い?のアシスタント女性、同会の会費を払うため自分のバイト代を持ち逃げした彼氏を追ってやってきた女性、この3人を除いた登場人物には、リアルな人間の息遣い、最後まで聴こえて来ませんでした。

    「群像劇」とは人間のドラマ。頭ん中でこしらえたキャラ、寄せ集めて出来るもんじゃない!
    好演・熱演の役者さん達には申し訳ない出来栄えでした。残念です。

  • 満足度★★★★

    乾いた風が吹いているような感覚でした
    「UFOを呼ぶ会」の会合の現場に
    集まった人たちのやりとり。

    登場人物の誰もが欠点(人間関係を壊しそうな要素)をもっていて、
    会話の中で今にも破綻しそうなギリギリの空気感がありました。
    どこで壊れるんだろう、何によって壊れるんだろうと
    少し意地の悪い視点で観ていました。

    淡々としていましたが、
    ざわざわする感じをラストまで維持していて、着地点もあったのでホッとしました。

    ネタバレBOX

    ドクター@高島さんが、
    本心を見せない、善悪の区別がない怖い人なのかなと思わせつつ、
    実はいじめられっこだった過去などが明かされて、
    子供の時に信じてもらえなかった「UFO目撃」を
    大人になって
    方法を変えて叶えているような気配を感じさせていました。
    ラストシーンの、ヒロインの言葉を聞いてはっとした表情は
    寂しがりの少年のようでした。

    青のストライプ@木村さんの
    「一人にしちゃだめな人の傍にいるだけ」という言葉に始まる
    ドクターに対する微妙な感情に同調しました。

    ドクターのほか、
    チョークも別件のいじめの話題に関わっていましたが、
    特にそこが繋がることもなく、
    ほかのメンツの過去も別段繋がらなかったのが
    現実的だけど「作品」としては個人的に物足りなかったかな…
    (ちょっとした奇跡、みたいな展開を期待してたのです)

    こちらの団体は初めて観劇なので、
    そのドライな感じがウリだったのかもしれないなぁ…と考えています。
  • 満足度★★★

    友達を作りたかった!
    年月や立場は変われど、心の中は子供のころそのままでした。

    ネタバレBOX

    UFOを呼ぼうと詐欺まがいの会を作り月々の会費を集める主人公の松岡(通称ドクター)が、会員たちにガラクタ集めたモニュメントがUFOを呼ぶと説く。彼がなぜ今に至ったか、会員個々の考えや経緯を織り交ぜながら、描いていく。
  • 満足度★★★★

    信じていれば
    本当かどうかなどどうでもいいのではないかと思える舞台だった。
    見知らぬ他人が集まってどうでもいいことで騒ぐ、そんな会に私も参加してみたくなった。途中でもう少し笑いの部分があればメリハリがあってよかったのではないか。

  • 満足度★★★★

    楽しめた・・・楽しめたんだが
    星5つは出せなかったなぁと感じた約1時間50分

    ”空”が印象的に語られたストーリーは心に響いたですね
    (蒼穹って感じもいいですが、出来の良いアニメで使われてるしね~。
    蒼天ってーと格闘系ですし・・・・(^^)

    ネタバレBOX

    さて星数の理由は、パンフには記載されていたハンドルネーム:HMが作中では全て語られていなかったんで。最後まで名前の不明な方々がいたことです。まぁ自分が抜けてて聞き取れなかっただけかもしれないけど。登場人物の判り易い説明台詞とかは心掛けて欲しかったなぁと希望っす。(集まり=今回の集会では新人さんが参入するというシーンが2つあり=2回は人物紹介できたはずなんだが無かったような・・・・。)

    んで、舞台の話はといいますと。舞台セットを客席から向かって右手方向に「アキラ」の鉄雄の玉座のようなモニュメントが出来上がってる山中の不法投棄現場みたいにガラクタが散らかってる場所にて「UFOを呼ぶ会」というマイノリティグループが実際にUFOを呼ぶという設定で最初からでっち上げだと暴露しつつ会のリーダー=HMドクターが会費集めの為にやってるんだと暴走しています。助手らしき女性はついつい手助けしており、ドクターは幼馴染の男も嘘のUFO目撃証言を練習させます。そして程なく会のメンバーが集まり、UFOの会の会員達による様々な会話・群像劇が繰り広げられていくのでした。
    〆は会の高めの会費を払う為に同棲していた彼女の金を持ち逃げした男(今回の集まりには不参加)を追って、その彼女が乗り込んできてUFOを全否定し。UFOが来たと興奮する各人の中過激なUFO肯定メンバー(HM千切りキャベツさん)にナイフで刺されてしまい救急車を呼び込む事となり、警察の加入を想像したリーダーが苛められたいた過去と発端となったUFO目撃狂言を告白し終劇となるのでした。←ここのUFO全否定からの怒涛の展開は凄かったです。

    でも私事な閑話休題ながら、まぁUFOは3回ほど見たですが・・・。 一つは光学現象だったろうなぁと・・・、もひとつは多分飛行機とは思うけど・・・主翼も尾翼も見えなかったなぁ・・・銀色の葉巻のような形だったが。まぁ子供の頃の記憶だからどうだかねぇ・・・。 でも最後に見たUFOは銀の風船?アドバルーンみたいでしたが消えたり現れたりしたのを友人3人ほどと放課後学校で見たから、本当に気球だったとしても未確認飛行物体とは言えますよね(^^) 劇中であそこまでUFOに熱中する方々の意欲は何となくしか、わからんですね~。無い!とするよりはあった(存在した)方が面白いと思うデスよ♪
  • 満足度★★★★

    リアリティ!
    実際にありそうな設定の話しで、面白かった。騙すほうが悪いのか、騙されるほうが悪いのか?「どうせ私を騙すなら騙し続けて欲しかった」なんて、帰り道でそんな、昔流行った歌を思い出した。

  • 満足度★★★★

    本当に奇妙な群像劇
    社会人サークルを通してみた人心の影のようなもの、またはサークル内での人間関係など、自身も含めたパラノイアを描いた物語。
    舞台セットは、上手に「UFO」を呼ぶための「塔」のようなオブジェが作られ、小高い丘に立たせている、というシチュエーションは雰囲気があった。

    ネタバレBOX

    「UFOを呼ぶ会」というサ-クルに集う人たちとサークル主宰者の思惑が交錯する。サークルという仲間を通じて自身が抱える悩みからの逃避、人的交流で解消させたいと願う気持ち。一方、主宰者はサークル会費徴収という金銭欲に目が眩み詐欺まがいの行動を起こす。
    序盤は緩いテンポから段々とテンポアップしていく。その間に登場人物の性格付け、家庭環境・状況、過去事件への苦悩などが説明され、”UFO”という虚実を絡めた人間関係を浮き彫りにしストーリーを膨らませながら展開させる手腕は秀逸であった。
    主筋か脇筋か判別できないが、苛めの問題も内在させている。主宰者が詐欺まがいの出来事に信憑性を持たせるために呼んだ男...実は小・中学時代に主宰者を苛めていたが、今は逆転した立場になっている。苛める側にいても、その行為によって友達が離れていくという、妙にリアリティのある説明は面白かった。
    そして、結末...サークルにいる元カレを探しにきた女性を口論の末に刺傷する事件を起こす。少し急展開であったが観応えがあった。
    なお、主宰の詐欺まがいの言い訳に、国家も国民に対して”幸福にする”という名目で税金を徴税していると...論理のこじ付け、強引という印象である。公演に対して社会性という世界観の広がりを持たせたかったのだろうが、白々しい台詞の羅列になったのが残念である。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    初見でした
    初めて観劇させていただく劇団でした。
    人間の心の裏表、誰もが心のどこかで感じていたり共感できるような描写が多々あり、考えさせられました。
    帰り道は、空を、星を見上げながら帰りました。

  • 満足度★★★★

    気持ちよくなれます!
    「UFOを呼ぶ会」に集まる人々の内面がよく書けています。
    無理もなく自然に届くそれぞれの想いがよく解ります。

    見終わった後で余韻が気持ちよく持続する作品。

    すごく良いなと思いました。

    ネタバレBOX

    「空」は現実のものでありながら、実は幻想で、でもそれはやっぱり現にそこにあり、それを見上げる人々はある種の願いや祈りを持って肉眼というより、心眼で見上げる。
    そんなことを語りかけられているような心地よい印象を持ちました。

    国家の詐欺と個人の詐欺

    作中に出てきましたが、これをもっと活かした作品も作り出して欲しいですね。

    応援したいです。
  • 満足度★★★★

    ホンがいいのか、演出がいいのか・・。
    この劇団、初見でした。
    「UFOを呼ぶ会」をデッチ上げて・・ってので、興味をそそられたけど、すぐに入りこめて、見やすい舞台だった。
    ホンがいいのか、演出がいいのか・・いやどちらもいいんでしょうね。すごく惹きこまれました。
    こう言っちゃ何だけど、かっこいいとか美人とかかわいいとか・・そういうのはない。奇をてらってる感じもない。でもね~会話が滑らかで、心地いい舞台。
    次回、見つけたら、観に行こうかな。
    千秋楽も当日券ありってなってるので、たくさんの方に観て、貰いたいな。

  • 満足度★★★★

    演劇荒野を行く
    相変わらず媚びぬ作劇が良い。
    こういった作風の劇団が在る限りコアなファンはずっと応援していくし、小劇場ムーブメントは続くんじゃないかな。

  • 満足度★★★★

    1対9?
    とても観やすい。流れが自然、だから“変な人たち”のことを変だとは、自分と違うとは思えなかった。見えていることから目をそらすために見えていないことを信じる、信じてみる。賢いからこそ人間は悩み多い、色々と大変だよなぁと共感しつつ、空を見上げて自分にとっての幸福の意味を思い巡らすことになる。

  • 満足度★★★★

    脇が甘い
    敵を欺くにはまず味方からだと思いました。

    ネタバレBOX

    UFOを呼ぼうとする集会に集まった人々の様々な思惑と本音が交錯し、考え方の違いから傷害事件が起き、「UFOを呼ぶ会」を立ち上げて会費詐欺を行っていた男が思惑が外れ挫折する話。

    ある会員が集会に来そうかどうかは分からないのに、UFOが来そうな確率が高いと言えるのが面白かったですね。ま、期待値の単位が何分の一というのと、何万分の一という違いはあるのでしょうが。

    早い段階で主催者の男がUFOの存在を信じていないことが分かり、そうなるとまさに詐欺で、如何に会員を騙し通すのかというところに関心が行ってしまいますが、少なくとも集会の場所ではとことん信じきった様子で通していてくれたらまた違った味わいになっていたのではないかと思いました。仲間も騙し通していたら警察沙汰になっても会は存続できたかもしれません。

    空があるとかないとか言っていましたが、少なくとも上はあると思いました。
  • 満足度★★★★★

    傑作
    非常にわかりやすく難しい内容でとても面白かったのと同時にいろいろと考えさせられる内容でした。
    何度見ても、もしくは何度も見れば見るほど深く、味のある作品だったと思います。
    今年度見た中で、今のところ最高の作品でした。

  • 満足度★★★★

    未知? いえいえシアターノーチラスの味
     殆ど詐欺、というか、そういう際どい所で自己表出しないとやってゆけない人間を主人公と脇にした作品である所が、シアターノーチラスの作品らしい所だ。

    ネタバレBOX

    語られるのは、UFOを見る、コンタクトが取れれば取ることを目的としたサークルである。然し、多くの類似サークルとこのサークルの相違点は、実際、何かが起こりそうだったり、宇宙人とコンタクトが取れるかもしれない、との幻想に浸れるメンバーが多かったりする点だ。上演中なので細かいことは省く。然し、ラストの詩的で圧倒的な意味を持つ科白は、注目に値する。
  • 満足度★★★★

    空が気になる。
    『UFOを呼ぶ会』に集まる人々の会話が自然に行われ、個人の心情が集団に影響し全体が変化していく様子が面白かったです。『幻想をみせる』ということは演劇にも似ているものがあるなと考えさせられました。観終わったあと空を見上げたくなります。

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