満足度★★★★★
リジッター企画の真骨頂
試合中に退場処分を受けたアマチュアサッカー選手オオサトはオーナーが用意したチケットで渡米することになるが遭難し島に打ち上げられ…な物語。
「愛と戦争と音楽」三部作の最終作ということで、戦争のいくつかの側面・戦争に至る要因の1つ2つ・戦争の終わらせ方などを暗喩で描いているが、歴史上の一連の流れ全体を見せるのではなく、部分部分をコラージュ的に使って再構成しているのが巧妙。
光の当て方や見る方向で色・形が変わるオブジェのように観る側の知識や解釈によって受けとり方が異なるのではないか?
そしてそれは結果的に様々なことを訴えるのではないか?
例えば舞台となる島は時として日本列島、時として戦闘が繰り広げられた南太平洋の島、あるいはルバング島なグァム島とも受け取れる。
そんなストーリーを彩る歌やムーブメントもここらしいもので、序盤の嵐の表現や後半での脚の負傷の表現はいかにも「森脇スタイル」で印象的。。
そう言えばアマヤドリの身体表現は抽象、空間交合リジッター企画のそれは(時として?)具象…などとも考えた。
そんなこんなでリジッター企画の真骨頂を堪能。
満足度★★★★★
無題1483(15-171)、1484(15-172)
5/8(金)19:30の回(晴)、18:00開場、19:27前説(アナウンス)、19:34開演~21:31終演、~抽選会21:36。5/17(日)19:00の回(晴)、18:30開場、18:57前説(アナウンス)、19:05開演~21:07終演、トーク21:09~21:23。
「いっぽんの木(2012/2@pit)」からで6公演目になります。
また、別企画では、森脇さん「踊る家族(2015/3@サニーサイド)」(ダンサーに喜多さん)、「P・Q・Rダンスワークショップ 発表会2014(2014/12@荻窪体育)」で馬渕さん、斉藤さんの発表会の様子を観に行きました。
2回とも舞台に近いほぼ同じ位置の席、照明の様子、ダンスのステップもよくみえます。難破して漂着というので「二年間の休暇(J.ヴェルヌ)」、終戦後の潜伏という面ではルバング島の小野田さんのことが思い浮かびました。
この公演の前の森脇さんの公演「踊る家族」を観て「身体演出」というものが少しわかってきたように思いました。ダンス/舞にとどまらない表現で、セリフはないもののたくさんのことが、触れ合っているかのように直接伝わってきました。
その影響か、本公演、(個人的に)身体、声が劇場の空間に大きくまた小さく物語の流れを起こし、浮き/沈み/澱んだり澄みわたったり、いろいろなものが拡散/集合してゆくような気がしました。
キャスト表をみると総勢26名、お名前で調べてみると、何人かの方は他の公演でも観ていましたが、なかなか顔と名前は覚えられないものです。一番驚いたのは三品さんが「水没がまん祭 朗読劇・秘密の花園(2014/8)」に出ていたこと。この公演、悪天候のなか観に行きましたが、そのときはタイセイさん、彩羽さん、松岡さんしか知らなかったので、今回、気がつきませんでした。
次回は9月、新宿で。
満足度★★★
躍動感とも違う
演劇的面白味が全く感じられなかった。
本来笑うべきシーンも今一つだったしエンタメ要素を打ち出した演出もことごとく空回りであった印象。
座組はとても魅力的だしなんだか勿体ない、・・・。
好き嫌いはわかれると思いますさ→訂正あり
ほんとは、観たその晩のうちに「なんだか私には」的なことを書きかけました。で、少し時間をおいた次第。リジッターさんらしい全身全霊の「攻撃」(リジッターさんは公演のことをこう呼ぶ)と思いますが、私には受け止めきれない。客席の反応も様々。途中より目をつむり拒絶を示すの男性。私は、目は閉じないにせよ、なんだか居心地の悪さは最後まで。
役者さんひとりひとり、どんな思いでこの舞台を そして役を演じてたのか、いくらかでも聞きたくてアフタートークまで居ましたが、内容は、なんだかアイドルのファンイベントのノリ、ちょっとガッカリ。
満足度★★★★★
観れて良かった
もう一度観たいと思う物語とスピード感のある展開。
大切な想いはしっかり届ける演出 素敵でした。
公演期間中にリピート出来ないので、DVD化される事願います。
満足度★★★★
いつしか話が
オープニングでそういう話なのねと思わせておきながら、いつしか、実はこういう話だったのに変わる。その変わり方も、むりくりではなく、コーヒーにクリープが混ざっていき、いつしか完全に混ざってる様な感覚。
時間的関係からか、準キャラがアンサンブル的な扱いになってしまってたのは、もったいない気はしたかな。ただそんな感じでも、テンポがいいのもあり、時間はあっという間に過ぎた。面白かったです。