満足度★★★★
いろんな要素がちりばめられて
正常な意識なのに長期に渡って隔離病棟に閉じ込められたとしたら・・・。時間を持て余す状況もあり些細なことが気になり、自身の存在意義も考え始める。自分は本当に必要とされていたのか?、それはそのまま看護師への問いにもなる。自分がいなくても新たなスタイルで世界は回り始める。それを知った時の失望と、しかしそれでも自分を必要とする人もいるという現実。リアリティ溢れる舞台セットの中で、いろんな要素がちりばめられて興味深い作品だった。
満足度★★★★
隔離病棟はディズニーランド!
結核病棟の日常、そして治療と検査、そして治療にお金がかからないことなど目新しい話でとても興味深く観られました。
舞台セットも大がかりで、病棟とナースステーションのツースチュエーションは見事でした。
役者陣も個性的で良かったですが、若いナースの恵啓(めぐみ けい)のつかみどころない役を上手く演じていた白勢さんが印象に残りました。
ただ、劇名と芝居内容の関係はやや薄い感じがしました。
満足度★★★★★
さりげなさが秀逸
久々の箱庭さんの観劇でしたが、相変らずの良く出来た作品で感服しました。
さりげなく自然な演技。そう簡単ではないと思うのですが、役者の皆さんちゃんと出来ていて素直に凄いと思います。おそらく台本の字面だけでは面白いとは思えない台詞で笑いが起きる。演出の腕なのか役者の技量なのか・・・おそらく両方なのでしょう。
満足度★★★★
いろんなものを放り込まれ
漠然とというか、先入観をもたずに観たため、ひとつのテーマで別の作品がつくれそうなことがいっぱい出てきて、観終わった後になにがテーマだったのかな?と、思ったのですが、何日かして改めてタイトルをみて、「必要とされている」のワードを見てなんとなくしっくりきました。少し変わった感じの印象を持った作品でした。
満足度★★★★★
ご無事でなにより。
いやー面白かったですねー。
上手側の席で観たんですが、下手側だとまた観えるものも違って面白かったんでしょうね。
時にコミカルに時にシリアスに、声高にテーマを叫んだりすることなくシーンが重なっていって、
それでも観終わった後にテーマについて考えたくなる。
役者さんたちもとてもよかったです。
必要とされていたいと思ってはいるだろうけど、どうなんだろうなあ自分。
満足度★★★
隔離病棟の日常
隔離病棟の日常、悲喜こもごもがリアルに描かれていました。
まず、劇場に入った瞬間、セットの作り込みに驚く。
そんなセットの中で患者、医師、看護師、見舞客たちが織りなす日常が同時進行的に演じられていて、
物語が立体的に感じられました。
登場人物たちは皆、個性的ではあるものの、
「いるいる」「あるある」な言動が多くてとても身近に感じられます。
特に看護師たちの患者に対する接し方、言い回しがツボにはまりました。
日常生活を見る分には大変面白かったのですが、
パンフにも書いてあった「必要とされているか」「承認欲求」というテーマについては
ちょっと弱かったかなと思います。
(ファンの女性の最後の一言は痛烈でかなり効きましたが)
あと、物語とは関係無いのですが・・・
私は痰とかそういうのが苦手なんです。。。
リアリティを求めるためだとは思うのですが、どうしても不快な気分になってしまいました(超個人的です。ごめんなさい)
満足度★★★★★
秀逸な病院群像劇
会場入りすると、見事な病棟とナースステーションのセット。これだけでも大いに期待が高まります。話の方も、リアリティがあって、笑わせられて、しかも考えさせられて、実に素晴らしい社会啓蒙的エンターテインメント。大満足です。
満足度★★★★
勉強になりましあ
結核の事(特に医療費がただになる) 知らなかった。いままでも駅前劇場
には何度も来ていましたが、今回ほど舞台が広く感じたことは無かったです 。とても楽しめました。
満足度★★★★
知っているようで知らなかった結核
なんとなく結核のことはどんな病気かは知っていたが、今回この舞台観てそれってほんの氷山の一角にすぎなかったんだなと。
結核の話の舞台って言っても難しいはなしではなく、結核の病気自体のこと。実際入院したらどんな感じなのかっていうのもフムフムと好奇心を掻き立てられる。
実際古川さんが経験したことだからこそ嘘っぽくなくリアルな感じになっているのではないかと思った。
結核を通しての人間関係も箱庭さんならではのうまい本の作り込みでした。
いやー内容分かっているけどもう一回観たくなる作品です。
まだ観てない方はぜひ!
明日職場で結核のこと話したくなる舞台ですw
満足度★★★★★
私がみたのは、病気というより…
隔離病棟という閉鎖的シチュエーションだけど、登場人物たちの会話の中から見えたのは、生きている人間の日常。人生。人。人と人。
病気にかかるって、ある意味、災難みたいなものだけど、こういう自分の努力じゃどうにもならないものも人生に必要なのかもしれない。
演じる俳優さんそれぞれにリアリティを感じ、共感できる。素敵。
必要とされていないんじゃないかとか、分かり合えてないんじゃないかって歯がゆさとか、あせりとか、いらだちとか、色々あるけど、人は人と関わりあって生きていくんだなあって、色々あってそれでいいのだなあって、そんな気持ちになれた作品でした。
わたしもあんなお母さんになろう!!
満足度★★★★
同感なところもある
案外、自分がいないと仕事をはじめ、色々なことが出来ない、進まないと思っている人が多いかもしれない。自分がいないと困るだろうという自尊心。それは必要であると同時に面倒で持て余す感情でもある。
本公演ではそんな人の心底をくすぐるような面と不安感を募らせる面の長短が観える内容であった。
この舞台は病院内であるが、そのセットが見事である。上手が入院病室内(4人相部屋のベット)、下手がナースステーション(今は別名か?)でその雰囲気がよく出ていた。その配置は単純な二分割セットではなく、下手・上手を遠近造作することで立体規模が感じられた。ドラマの制作現場を覗いているようである。
満足度★★★★
淡々として
まずセットに驚かされる!決して広くはない舞台をあそこまで作りこんだ、ただただ感嘆するのみ!ストーリーは妙なリアル感を持ってどこか淡々としている。始めから“これでどういう終わりにするのか?”がとても気になった。病院という閉鎖された空間の中、ドラマのような派手な派閥戦争はないが、患者と看護する側の生身を感じる裏表が良く出ていたと思う。“必要とされる”いくつものそれが溢れていたが、こちらの感情に入り込むには、あまりに淡々としすぎて、少し遠く感じた。
満足度★★★★
心当りがある内容
誰かに必要とされたい
これは生きていく上で誰にでもある欲求(?)。そんなの無いという人は粋がって斜に構えているだけか、心が欠如してしまった人だろう。
必要とされたいから多少なりとも頑張ってという意識を鼓舞しつつ生活している訳だから。
病院内という設定、<死に至ることは稀>という病気、これが自然とエゴを描きやすくしている。
淡々と進む時間の中で、しかし共感できる、そして発見できる事は多い。
人物設定も秀逸。
大部分の観客が、誰かに感情移入できる筈。
唯一気になったのは、淡々過ぎるかなという進行速度(演劇的な速度であり、時間のことではありません)
母親がいい意味でかき回してくれるが、演技部各々に更なる工夫が必要か?
よりリアルな人物像に昇華させるためにも流す台詞と、拘る台詞の内なる区別を期待したい。
満足度★★★★
期待以上の作品
劇場に入ってまずビックリしたのが作り込まれた“セット”。
そのままTVドラマを撮影できそうなぐらいのクオリティで、
期待に胸膨らむ。
さて、肝心の芝居だが、役者さんたちのレベルも高く、ストーリーも面白い。
まさしく、TVドラマの収録を観覧しているようでとても楽しめた。
惜しむらくは、台詞が聞き取りにくいシーンが多少あったことだろか・・・。
不謹慎だが、あんな美人の看護師さんなら入院してみたい(笑)