たぶん23歳 公演情報 たぶん23歳」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    全体的な印象は、学芸会
    だが、出演陣のポテンシャルは高い。今後、良い出会いに満ち、益々、可能性を伸ばして欲しいが、今回は、未だ、芸としては、マズマズのレベルなので、査定はそれほど高く無いが、これからに期待している。

    ネタバレBOX

    ☆鈴木 太一郎、猪俣 桃絵のデュオ。アコースティックギターの演奏と歌は、猪俣 桃絵が。太一郎は、MCと補助サウンドを担当。猪俣 桃絵の声は、人を安心させるような微妙な音域を持ち優しくたおやかに人々の心を揺する。
    ☆天下統一プロジェクトという企画を立ち上げ、現在、全国をチャリで回り乍ら、信長の顔をGPS機能を用いて各都道府県に1つずつ描くという作業をしつつ、勝手にその地域の歌を作って歌っている北海道 信長。今回披露されたのは、茨城県、群馬県、秋田県。実際に武者のいでたちで歌い、ギターを奏でる。声も良く、顔も信長に似ている。会場では用意したパネルにGPSで描かれた其々の信長の顔を見せるパフォーマンスを行い乍ら、ブルースハーモニカとアコースティックギターに歌で会場を沸かせた。因みに信長23歳の折には、政略結婚した妻の父、斉藤道三が亡くなり、弟が反旗を翻そうとしていた、と、これは演者の説明にあった。
    ☆猪俣 桃絵、吉田 弓季葉によるダンス。猪俣 桃絵の声の良さは、身体パフォーマンスによって鍛えられている、身体全体が基礎になっていると考えられそうだ。
    ☆ダンスの終演部分に被るように登場したのが、ズンマチャンゴ。ひめだ まなぶ、さらしな まりこ、かねこ としき、こうもと さきこ4人の子供向け番組に登場するようなお兄さん、お姉さん。意味不明であるが故に楽しい、歌詞の歌と跳んだり跳ねたりの踊り。NHKのおかあさんといっしょの雰囲気だ。
    ☆ラストが宗教劇団・ピャーの作家、塚田 朋来氏のシナリオ「尿も明日も明後日も元気」の上演だ。今迄も彼の作品は、人間の根源的欲求である、性、食、眠り等に関わる作品であったが、これまで拝見した彼の作品には、此処までドライなタッチはなかった。今回も失踪危機はあったようなので、それを乗り越えて行く過程で、自らに掛けた圧力が、このようにドライなスカトロ作品を産んだのであろう。再び、潤いのある場所へ回帰した上で、次作に挑んで貰いたい。
     

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