『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』 公演情報 『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    静かな雄弁
    言葉の一つ一つが生き生きと、その持ち主達だけのスピードとテンポで飛び交う。だけれどその全部がどこか空々しい。全員がもっている「隠している」「取り繕っている」「探っている」「いぶかしんでいる」「畏れている」そんな気持ちが、薄い幕のように作品全体を覆っている。しん、としている。
    中盤、その幕のほうぼうがピリピリと破れて行き、中身が少しづつ見え始めてくる様は、ゆで卵のからをマダラに剥いているかのような気持ちにさせられた。

    抑圧された芝居を見せた橋本氏、ぬめり匂い立つような色気を見せた森川氏、少女の毒を艶やかに見せた阪田氏の演技が心に残った。

  • 満足度★★★★

    うちやまつり
    大型団地の空き地のような公園で、そこに住んでいるというだけの薄い関係の人間たちのやりとりは、自分たちも秘密を抱えながら、他人への好奇心まるだしの会話は無責任でいて、怖いが、とても身近にある日常のような気もした。台詞が太文字で飛び交っているように感じた。
    17年前の作品だそうだが、このような会話がネットで顔が見えない状態でやり取りされている現在は、もっと怖いと思った。
    後日談も観たかったけど、時間が取れなくて残念・・・・。

  • 満足度★★★

    両方観ました!
    他人の眼、噂話が日常として当たり前のものとして描かれることによって、
    醜い部分が無意識の中に出てくる思いでした。
    答えのない演劇なので、深く考えないで、後日談は観劇しました。

    ネタバレBOX

    日常ありのままを表現。
  • 満足度★★★

    撃沈
    うちやまつりを観ておきながら、撃沈されてしまいました。
    情けないなぁ~、俺!

  • 満足度★★★

    『paradise lost,lost ~うちやまつり後日譚~』 観劇
    益々混沌としてしまいました。

    ネタバレBOX

    『うちやまつり』から6年後の話。

    両作品とも役者さんの視線を考えるに、超高層団地とは思えませんでしたが、案内には超高層団地と書かれており、超高層団地が6年間で更地になるほど再開発が上手く運ぶのかなと、先ずは疑問に感じました。

    人の名前を覚えるのが難しく、両作品に共通に出られている役者さんの中で唯一田中さんの妹と称していた女性が玉之井さんかなと思いましたが、彼女は精神を病んでいるようで、しかも終盤に種明かしじゃ、大して覚えてはいませんが真剣に聞いていたとしても発言内容は当てにならずで、こちらが混乱して当然です。他の共通に出られている役者さんは違う役だとは思うのですが、同じ役かどうかとずーっと引っ張られてしまいがちで、余計にドツボにはまってしまいました。

    加えて、作者には6年前の連続殺人事件の真相を分かり易く説明しようとする意図がそもそもないのであれば、それぞれ一回ずつしか観ない者には事件の真相など分かりようがありません。不条理劇のような雰囲気は楽しませてもらいました。

    全体の三分の二ぐらいのところで、落書きのあった柱を中心にカウンターやテーブルを180度移動させたのは素敵でした。
  • 満足度★★

    後日譚
    『paradise lost,lost ~うちやまつり後日譚~』 のほうを観劇。『うちやまつり』のほうを見てたら、もっと理解できたのかなあ? 私の頭の中は????? 裏を読むのが得意な人なら面白く見れるかも。(満足度は私の不甲斐なさを反映)

  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    桃園会の【うちやまつり】を観劇。

    98年に岸田戯曲賞受賞作の再演である。

    大阪のやや廃墟化した団地での物語。

    そこは団地特有の人とのつながりが薄く、殺人鬼だと疑われている人も住んでいる状態だ。
    そしてその土地の中に、小山さんの私有地という立ち入り禁止の場所があるのだが、何故か皆が集まり、お互いにコミュニケーションを取り合おうとするのだが、どうも上手くいかない。
    それでも団地の住人は、何とかして前に進もうとしている。
    団地をまるで不毛地帯のように扱い、人間不在の風景として描いている。
    そして生きている人達の表情もまるで能面の様で、観ている方がゾッとする。それだからか戯曲の力強さが非常に立ってきて、生きている人間の動作ではなく、話している言語が独り歩きしている様な芝居だ。
    そう、言葉が芝居をしている演劇といえば分かりやすいであろう。
    そんな特異な芝居だからこそ、今作のテーマである人間の心の闇というのが分かりやすく描かれていた。

    見応えのある芝居である。
  • 満足度★★★★

    『うちやまつり』観劇
    不条理劇を観ているようでした。

    ネタバレBOX

    団地の一角にある狭い空き地に立ち寄る住民の会話から、それぞれの家庭の事情が見えてきたり、数ヶ月前に起こった連続殺人事件のことを考えたりする話。

    登場人物の名前が定着せず、誰のことを言っているのかが分かりづらい面がありました。飄々とした話し振りや佇まいなど不条理劇のような雰囲気があり、殺人事件の謎は深まるばかりでした。

    最初のキャッチボールはいい加減にせいと言いたくなるくらい長過ぎました。
  • 満足度★★★★

    うちやまつり
    静かだけど芯のあるイライラしながらうなずいてしまう。「こまやさんちのにわ」そういう場所がそこそこにあるよね、と観ていました。

    ネタバレBOX

    ただところどころ関西弁の間とイントネーションに違和感を感じ「ん?」な。でもそういう芝居を東京で観ることができて良かったです。それぞれの土地にそれぞれの芝居があるべきですものね。

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