螺旋の上の三角 公演情報 螺旋の上の三角」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    好みではない
    舞台そのものはすきなのだが、映画的な作り。

    表現方法が好みではないようです。

  • 満足度★★★★

    見事!!
    声を張り上げず、表情も必要以上に作らず、照明効果も音響効果も最小限。
    あくまでも現実的な空気を舞台上で描ききっていて、それはそれはもう、リアルでした。
    にもかかわらず実はアンリアルな設定というギャップ。
    「ああ、そういうふうになってもこうなのかなぁ」
    「そうかもしれないよね」
    「うん、分かる」
    なんて思っちゃってる時点で引き込まれてしまっていたんですよね。

    ネタバレBOX

    方法論についてはつまり平田オリザ的と言ってしまえば一言で説明がついちゃうんですが、それだけで終わっていなかったのがこの作品の魅力だったと思います。
    展示物、と称した、2000年初頭の風景(大学の研究室)と、それを眺める、もっと未来の世界の住人の二重構造。
    最小限度の照明と音響は、それでも分かりやすく物語の流れを区切るために使われていて、エンタテイメント性を高めて(見易さに繋がって)いました。
    テーマに触れるセリフもまた最小限(そのくせ案外ヤバい内容だったりして)。それらが語られるタイミングも絶妙なのだから、脚本の質の高さが伺えます。
    まさに“答えのない未来と過去を巡る”物語。

    この物語のような未来(決してアカルイミライではない)がもし存在してしまうとしたら、すごく寂しい気がする。
    でも、向き合わなくちゃいけないんだなぁ。
  • 満足度★★★★★

    かなりお勧め。
    舞台装置と照明の融合の度合に驚いた。
    シンプルでありながら、役者の演技、硬質な脚本と相まって、
    一種独特の世界観の構築に成功している稀有な例だったように感じる。

    ネタバレBOX

    中央の高くなった舞台と、その周囲を取り囲む低い舞台の2層に分かれて、
    物語が淡々と進行していく。

    「静かな演劇」と一括りにしてしまうのは簡単だが、脚本の根底に、外へ向かおう、世界に向き合おうという指向性が感じられた。

    現在の福岡の演劇の流行の潮流から言うと、明らかに外れた所にはあるが、役者や脚本・演出のクオリティはかなり高度。

    良い意味でも悪い意味でも、現在あまり「無い」タイプの芝居ではあった。
    これから新しい潮流を生み出すのか、埋もれていくのかは、まだ分からないが。

このページのQRコードです。

拡大