その1「午前5時、立岩展望台にて」 公演情報 その1「午前5時、立岩展望台にて」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    どこからどこまでがホント?
    ヘッセの「車輪の下」に少年期から今に至る自らを絡めてメタフィクション風味で仕上げた95分。
    予習をしなかったためどこからどこまでが自伝部分なのか、自伝部分もどこまで事実なのか想像・推理する面白さあり。
    また、小道具の“アレ”の使い方もイイ。

  • 満足度★★★★★

    山高ければ
    私にも前途洋洋などと言っていた頃があったことを思い出しました。

    ネタバレBOX

    北川大輔のこれまでの生き様を、神童だった少年が大人になって挫折して自殺するヘルマン・ヘッセ「車輪の下」と重ね合わせた作品。

    自分のことだからカッコつけてる面があるような表現もありましたが、結構素直に受け止めました。小学生時代の自分より頭の悪かった同級生が結婚して住宅ローンを組んで自宅を構えている勇姿にガーンと来たのを見て色々考えるだろうなと思いました。

    山本コウタローのことを考えます。就職せずに、ゼミの先生に倣って夫婦別姓を通していた彼は、商事や物産に就職した友人が中堅サラリーマンになった頃どう思っていたでしょうか。後悔したでしょうか。でも全員が社長になったわけでもなく、みんなが定年になった頃の今、白鴎大学のCMで彼が先生をしていることを知りました。

    ラスト近くで北川さんが30前と聞き、若いーっと思い、そして30歳の頃が同年代のサラリーマンと一番差がついている年代で、演劇人が一度は通るのかもしれない30の壁を前にして、演劇を続けるかどうかを考えたことが分かりました。山高ければ谷深し、頭が良かっただけに悩みが深刻だったのだと思います。
  • 満足度★★★★

    自伝的作品
    なんともまあカッチョ悪い自伝。でも、先に進むために何らかのおさらいをしておくことが必要だと感じたのでしょうか。私がもし自伝を書いたとしたらもっとカッチョ悪くなるだろうなあと思いながら観劇。

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