満足度★★★
ねじれ、が必要
愛をストレートに伝える作品。純文学のような空気感を意識して脚本が書かれている。ただ、それに演出と役者が乗っかり切れていなかったように思える。客の笑いや涙などの直接的な反応を求めてしまい、脚本の空気感を捻じ曲げてしまったように感じた(特に序盤)。観客の無反応を恐れず、全体的にもっともっと静かな空気でもよかったのでは。それこそ「悲劇的な『喜劇』」の喜劇の部分は消してしまえば…。いや、しかしそれをやったらただの悲劇になってしまう。あれは必要なねじれだったのだ。しかしそのねじれは如実に感じられた。語るべきところがたくさんある作品ではあると思う。
満足度★★★
金曜マチネを観劇。
立教大学演劇研究会有志による団体。
上品かつ丁寧な作りで、良い意味で”学生演劇”らしからぬ作品だった。
ただ、"上品さ・精緻さ"を求めすぎてちょっと背伸びな印象も受ける。個人的な好みで言えば、いろんな意味でもっと”若さ”を活かして欲しかったかな。
満足度★★★
時代背景が…
感じられなかった。説明文にある「大正」という時代を”虚ろな、幻影の時代”という魅力的な表現で紹介しているが、その雰囲気が感じられなかったのが残念である。
「大正時代」にはそれなりに恋愛事件もあり、それらを題材にした小説家の話かとも思ったが、ストーリーはあまりにストレートというか単純すぎて見せ場がなかった。
主宰側が描きたいことをキチンと持つことは大切であるが、一方、演劇は観てもらわなければ興行にならない。描きたい気持ちをどう観客に伝えるか、その努力の大きさが大切になると思う。
満足度★★★★★
無題
10日の夜の回と、リピートで11日の夜の回を観てきました。このコメントを読んでいてまだ公演を観ていない方がいましたら、是非、ご覧になられることをお勧めします。もちろん私個人の意見ですが、どうか小劇場は嫌いだと言わずに観にいってほしい、そして役者や衣装や舞台装置の粗探しをせず、ただ素直に感じてほしいです。そんな余計なことに神経をつかわず、そこに、いま確かにあるものを、その美しさにどうか触れてほしいと、思います。派生団体は母体となる団体やその他の派生団体と比べられやすく、また、旗揚げ公演とうたうと必ず突き刺さるような厳しい意見を置いていかれる方も多いです。でもどうか、人の意見に流されることなく、自分が観たいと思うものを観ていただきたいです。私は今回、知り合いがいたため以前から公演のことを知っていましたが、もし誰も知り合いがいなくとも宣伝物だけで観に行きたいと思ったでしょうし、今と同じように、行ってよかったと思えたでしょう。とても、美しい作品でした。
満足度★★★
色々な愛
恋愛は今も昔も、想う人には想われず、想わぬ人に想われて・・切ないなぁと思いました。そして自分の事を犠牲にしても相手を大切に思う気持ち・・無償の愛は殊更に切ない気がしました。旗揚げ公演との事で、演技が硬い感もありましたが、ストーリーの雰囲気もあり一生懸命さも感じました。真面目な劇団という感じがして、好印象でした。
満足度★★★★
素人ですが…
厳しい意見もある様ですが、演劇の事が分からない者としては楽しめました。この程度で金を取るのか!と言う意見が見受けられましたが、学生が劇場を借りて公演をするとなると幾らかの料金が発生するのはやむおえないと思います。だったらもっと形になってから…と言う事かもしれませんが、現在3年生の学生主体の団体。数ヵ月後に始まる就活云々を思うと、何か形に残しておきたいと思ったのではないでしょうか…
タイトル通り素人ですが、素人故に、誰が観ても理解出来る内容、変にこ難しくなくて良かったと思います。一緒に行った中学生も「普通に楽しめた」と言っていました。