満足度★★★
む~~う
15分程の短編2編を上演後、10分の休憩を挟んで35分程の短編2編という構成なのだが、全体の構成には余り脈絡が感じられなかった。それに、1日公演という形を採っているにしては、シナリオ・演出、役者もこなす大村氏のエクスキューズが多いように思う。生まれ変わるなり、再生するなりがルネッサンスなのであろうに、何処から何処へ行こうとするのかを感覚的に追えなくはないが、もう少し理屈で根幹を決め、全体を構造化して、主張をハッキリさせて貰いたい。
また、大村氏に関しては、存在感だけでなく、劇空間の総てに対して、意識の網を張り巡らせるような手管が欲しい。その辺りの劇空間把握力に関しては相手役の八木 麻衣子さんの方が、優れているように思ったが、演出家が女優に負けていては拙かろう。