満足度★★★★
沖縄の心
キジムナーとはガジュマルに棲む精である。浜比嘉家には、大きなガジュマルの木が生えているのだが、大戦中、爆撃が余りにも酷いのでやんばるに棲家を移したキジムナーが、時々、古い棲家を懐かしんでやってくるのである。ところで、この家には20歳になる引き籠りが居た。そして彼だけにキジムナーが見えたのである。(追記後送)
満足度★★★★★
楽しかったさー!
不思議なタイトルで、どんな意味なんだろうと思いながら観に行きました。キジムナーは沖縄の精霊で、沖縄の中でも地域によって色んな呼び方があるそうです。
そんなキジムナーが見えてしまった引きこもりの青年信一と、彼をなんとかしようとする家族の話。
基地や戦争の話題にも触れながら、全体としては沖縄らしい温かく明るいタッチで描かれた作品で、笑いもあり、ほっこりと、そして何度もほろりとさせられました。
少し暗転が多かった気がしますが、後半は暗転の度に鼻をすする音があちこちで聞こえたので、顔を立て直すためにはよかったかもしれません。
舞台上の大きなガジュマルの樹が、家族を見守るように立っていて、とても効果的に使われていました。
音楽もよくて、特に三線(生演奏あり)の低音でよく響く音色には癒されます。
沖縄言葉は難しいので、きっと役者の皆さんは苦労されたと思いますが、素人耳にはとても自然に聞こえました。
劇場を出てからも、つい「〇〇さ〜」と喋りたくなってしまいました(笑)